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今回のモンテビデオほど悪天候に悩まされた事はなかったと思う。雨だけならまだしも、豪雨で強風。台風ではないけれど、それでも傘は役に立たない。おまけに車の旅でもない
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こうなると僕の旅のテーマといってもいい散歩が出来ない。あきらめて観光スポットにタクシーで向かったりするのだが、これが味気ない。
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本来なら歩ける距離をわざわざタクシーなんて、もったいない。せめて路線バスだが、乗り方がわからない。路線なんかどのガイドにも書いてない。スペイン語が出来ないから聞けない。ホテルの人もバス路線なんか把握しきってない。(観光案内所なら英語で教えてくれます)
これが室内の観光スポットが豊富な街なら色々すごしかたもある。ここモンテビデオはウルグアイの首都で都会なのだが、、いわゆる室内観光があまりなさそうだ。これがパリだニューヨークだとなれば、いくらでも室内で楽しめるんだが、、、、
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唯一興味を引かれたのは旧市場の食堂街。雨でも問題なし。ここで名物のアサード(BBQ)を食べたかったので、それもまたよしだ。
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困ったのはその後。結局雨は強くなる一方で、風は吹き荒れる。無理をして歩いて見たが、全身が濡れカメラまで水浸し。防水カメラなので問題は無いんだけど、、、靴が危ない。
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美術館も博物館も調べたが、雨の1日をつぶせる程のものがない。本来ならこの旧市街地自体が一番の観光地で、ここを一日ぶらつく予定だったのだが,これだけ雨が強いと街には出かけなきゃいけない人しかいない。
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そうなると目につくのは警官とガードマン。雨でも嵐でも彼らは配置について任務遂行中。大統領府が近いことと観光の重点地区なので、警官が多いのかも知れないが。
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あとは配達の人、店の人、諦めの悪い観光客がボチボチ。肝心の旧市街の雰囲気がまったく別物だ。このあたりにいるはずの観光客の群れも、道端の土産物売りももちろんいない。だから僕の見たモンテビデオは、とっても寂しい街だった
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結局は外が見えるカフェか何かで本でも読んでいるしかなかった。それでもホテルの部屋よりはましだ。あ、食事とコーヒーは美味しい街でした。基本、ハズレなし。
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翌日は雨が上がったが風が暴風に変わった。雨でなく川から巻き上げられた水でレンズがびしょ濡れ。ラプラタ川沿いの遊歩道やビーチや岬が観光の目玉なのに。
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ここにいるだけで体が飛んだ。飛びそうではない、飛んだ。あわてて逃げ込んだ旧市街地はもっと危険。この暴風で大きなソテツの葉や折れた枝が人に直撃していた。はては板きれやブロックみたいなものが旧市街地には飛びちってる。これは危険どころか生命の危機でしょ、あたったら。
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荒天2日目ともなると、人は賢くなる。バスの乗り方を学び、ショッピングモールへへ。いくつかあるうち、ビーチエリアのモールへ。
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そのバスの車窓から見たモンテビデオの町は楽しかった。旧市街が新市街になり、やや荒れたエリアを通り、マンション街を抜けて、気づけばリゾートっぽい街に。
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たどり着いたモールですが、強風でガラスが割れて危険なため、一時封鎖中。もうこうなるとコーヒーでも飲んで再開を待つか次の展開考えるしか無い。けっきょく小1時間で営業再開はしたけど、モールはがらがら。もう運もつきた。
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帰国便直前になって、やっと晴れたけど時すでに遅し。結局モンテビデオはよくわからない街のままでした。
今回の悪天候から学んだことは、1に博物館、2にショッピング、3に車窓見学、4に飲食。そして究極的には諦めるしかない。人は天候には勝てないってことだ。
旅に出る時は、ガイドブックの他に文庫本をお忘れ無く。
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