2008/11/20

そうだ、日帰りで京都へ行こう!


遅く起きた東京は見事に快晴です。

事の起こりはJRの恒例の広告。
「そうだ、京都へ行こう」
これは大手町駅構内にあった巨大な駅貼りでして、
特に左下の『1DAY京都』ってあたりが気になる。
日帰りでも楽しめる秋の京都だと、、、、
ちなみに今年は大原の三千院。
これを見てから僕の頭にはダークダックスの
「♪京都~大原三千院~♪恋に疲れた女がひとり~」
までがエンドレスで流れてます。ところで続きの歌詞と題名なんだっけ?
(歌の題名は『女ひとり』だって)


と言うわけで、愛猫ウーに留守をたのみます。
「恋に疲れた女が集う大原三千院とやらに行ってくるので留守番よろしく!」

仕事じゃないのにタクシーはもったいないが、
出発が遅いので、品川まではタクシーで。

ボージョレー・ヌーボー本日解禁!
って僕は飲まないから関係なし。

のぞみですが、自由席。
行き当たりばったりには指定はかえって不便。
来たのにのります。

すいているので好きな席へ。
山側からは富士山。
これにのぼったんだよね、僕。
自分で感心です。

海側の窓からも富士山!
知ってますか、見えるんですよ。
静岡駅付近にて


そんなこんなで、京都着932歩。
これから歩くのだ。やっぱり目的地は三千院かな~。
車内でガイドを読んで、別案として栂尾(とがのお)の高山寺や嵯峨野ってのも、、

ここにも京都三千院。
混んでるんだろうな、特に今年は。
どうしようかな~躊躇

即購入の地下鉄&バスの一日券。
それにしても仕事じゃないと撮影機材がないので身軽です。
(今日も確かにカメラ持ってますけどね、、、)

あいかわらず町並みに浮いてる、京都タワー

大原行きが今出たばかりなのに、もうこの混雑。
やめた!と思ったが、そういえば地下鉄の国際会館からもバスがあるって
書いてあったのでそちらへ向かう事に。
だってバスで1時間立っていくのって、どうよ、、

地下鉄の北の終点です

臨時バスがちょうどいました。

バスは山の中へと向かいます。
大原って離れているので、未だに行った事がないんです。
きっとひなびたすてきな所なんだろうな~

といった僕の長年の期待は裏切られました。
大原のバスターミナルに着いたら、人でごった返しています。
帰りのバスに乗り切れない人々が群れてます


人、多すぎ。広告に乗せられた人々。
僕ももちろんその一人。

”♪京都~大原三千院、恋に疲れた女がひとり~~♪”

って、こんな混んだところに恋に疲れた女は来ないだろ。


「しくじった」と思いつつも、みあげもの店の並ぶ参道を
人の流れについていきます


紅葉はきれい

脇道に入ると、確かにひなびてはいるけど、、、

肝心の三千院への道はラッシュだから。
平日でこれって事は、週末は将棋倒しになるぐらい混みそう

三千院に到着。


人々は列をなし、騒ぎながら本堂を進みます。
デパートの売り出し会場みたいです。
室内の撮影はNGですので、尊重しますよ。

紅葉のお庭

ここら辺で写真家魂に火がつきました。
人混みでも、技術で目に物見せて差し上げましょう。

苔と紅葉と水がきれいなお庭です。
僕の左右にはおじちゃんおばちゃんがガヤガヤしてますが、、

写真の中には京の静かな秋を

庭の池に映る紅葉





実際はカメラマンだらけ。
「JRのポスターはどこだ?」の声が多く聞かれます。

緑や紅に陽が加わって、刻々と表情を変えます

出来れば静かな時期に来たいものです








さてさてここが例のJR東海のキャンペーンポスターの場所。
国宝の仏様が建物の中におられます。
口々に「ポスターとはずいぶん違うね。」といいながらも、
みんなここで確認の記念写真をとります。

庭はまだまだ続きます。







ここら辺で三千院は一巡り、最後においらも記念写真。
紅葉にもお庭にも仏像にも圧倒されました。
一瞬だけ後悔してたけど、来て良かったかも。

ここからまわりを散策します

宝泉院というお寺への道です

このお寺は「院内全面撮影禁止」だそうです。
多くの人が「な~んだ」と言って引き返していきました・
僕はあえて入ります。
枯山水のお庭も、樹齢700年松の老木も、そしてその節度ある静かな鑑賞者も、
こちらは喧噪とは無縁。お抹茶などいただきながら、じっくりと眺めてきました。
写真撮る人って節度無くてやかましいからね。
(まあ、僕もそうなんだろうけど)

宝泉院をでて再び撮影開始。

写真なんか撮らなくても、じっくりと見た方が良いんだね。
でも知ってます?本当にしっかりと写真を撮りたかったら、
まずじっくりと見ないと駄目なんですよ~。

帰りは裏道で

不思議です。道を一本外すだけで、静かなんです。

例の「恋に疲れた女がひとり~♪」の世界があってもおかしくないです

同時に子供の頃にみた風景が残ってますね

東京の郊外もこうだったんですよ


バス通りものんびり

道端の道標も何となく古都らしい

遠くの山に、最後の夕日

でも、、、バスターミナルは行列です。現実に引き戻されますね。
ここでさらに現実が。携帯に母から電話。
「よーじやのあぶらとり紙10個、買ってきてね」
見ての場所まで教えられ、息子としての新たな任務が。

バスが混雑で座れなかったので、
途中で下車して電車に乗り換えます。
ここは叡山電車の終点の駅です。
ここから出町柳まで1両編成の風情ある電車に揺られます

この電車の唯一の難点は今朝買った「一日乗車券」が使えないこと

ここで6952歩。意外に歩いてません。

出町柳駅です

ここで京阪電車に乗り換えて

京阪にのって気付いたこと

お守りが各車両に張ってありました!京だな。


四条到着

ここは祇園の入り口

まず父に言われたお菓子を買い、、、

自分の為に黒七味を、、、、

と思ったのですがやってません。
あとで伊勢丹でかいましょう

そして母への義務のあぶらとり紙

裏路地のお店。行ってみたい興味はありますが勇気も金も紹介もありませんので。
それになにより一人だしね。

八坂神社へ到着。ここにもう一つの目的地が。

神社にははいらず、円山公園へ向かいます。


そのなかにある『いもぼう』のお店、平野家。
中学の修学旅行で見かけてから行ってみたかったのです。
こちらは平野家本家で、、、

こちらが平野家本店、、、???
本家争いですか??
どっちでもいいので、古そうな方へ。


おぉ、古い。左手にはいい感じの小さな個室。
でも「おひとりさま」はテーブル席の部屋へ案内されます。

これ以外に2品後から来ましたが、左下が肝心の『いもぼう』。
海老芋と棒鱈の煮物です。失礼ですが別に今となってはさほど美味ではないですが、
伝統の味ってやつですね
難点は同室の2人が添乗員。
客が広間か何かで食事中に携帯で我が物顔に次の手配してます。

ここも観光客で持っている店なんでしょうかね

まあ25年来の夢が叶ったのでOKとしますか。
是非一度は行くと良い店です

さて、僕の散歩は続きます。
清水寺が夜間のライトアップ中ですので徒歩で向かいます。
ねねの道です

途中の石塀小路

二年坂、三年坂とかを通って

高校の修学旅行以来の清水寺

サーチライトのような青い光はどうなんでしょうか

塔は良い感じ。

清水の舞台


そして遠景

少し明るめのカットも

ここも大混雑。仕方ないですね。


帰りは茶碗坂を下ります。こちらは静か。

でも下の方は大渋滞

大通りにでました。国道1号(五条)です。
一日乗車券、元取ってないんだけど。
京都駅行きのバスはないかー!

途中見かけた不思議な工事看板。
なぜか透明。読みにくいけど美観のためですかね?

バス本数がないや。ところで石田って駅があるの?
行ってみたいぞ

五条大橋まできましたが、バスがない。
と言うか、わからない。帰りの時間もそろそろだぞ。
みあげも買うし、、、

そんなわけで、乗車券の元を取るのはあきらめて
安易にタクシーでJR京都駅へ


京都中の寺がけっこう下品にライトアップしているので、
夜の京都タワーは意外に街に馴染んでます。

15818歩で京都駅へ帰還

駅にあった紅葉の表。先に見て選べば良かったね。

しまった!黒七味を買う予定の伊勢丹の閉店に間に合わなかった!!
まだ少し残ってたし、自分のみあげの黒七味はあきらめ。

切符買って帰ります

と、思ったら指定席が売り切れ。
次ののぞみの空席は50分後。
またしても自由席にかけます


すぐ来たのぞみの自由席は長蛇の列。
立って行く気はないので、次にします

その間に妹夫婦へみあげを買いました

あれ、その間に次ののぞみの列も長くなっちゃった。
結局空席が皆無で次に

次ののぞみはまた混みそうなので、あきらめてひかりに乗ります。
ずいぶん久々の超特急ひかり号。
昔は世界一だったのにね、、

がらがら

でもすぐ前の彼がいるので、けっこううるさいです。
でも男の子は新幹線に乗ったら興奮して当然。
我慢です。


すこし余分に時間がかかったけど、品川に到着。

帰った品川駅にて例のポスターに再会。
冷静に考えてみると、これ実際にはありえない風景です。
だってこの紅葉の絨毯も、堂内のストロボ照明も、
そして多分紅葉の色も広告用にセットされ調節されているんだから。
それに人が誰もいない。

僕の期待したの風景との記念写真

実際の風景。でも三千院、十分見事でしたよ。

おっと、東京でも良かったかも。
京都往復の100分の1でいけますし。

そんな交通費の話を考えたら、もったいなくなった。
帰りはタクシーは使わず、電車と地下鉄で遠回り。

すっかり東京は夜。でもまだ快晴。

「おそいんだよ~」とお出迎え。

あの~君にはおみあげないんだよ。ごめん。

18485歩で「そうだ、日帰りで京都へ行こう」は終了。
もっと朝早く出れば、もっとまわれますね。
でも次は「そうだ、鎌倉に行こう」なんてのもありだね。


きれいで大きな風景写真ギャラリーはこちらです
http://www.mishida.com/select/kyoto2008/


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今回の歩数計は無印良品。
カメラはフジフィルムの
ファインピックスS5pro と毎度おなじみファインピックスf100fdでした。
やはり風景写真は一眼レフに限ると思う。