2012/10/29

旅後記 1 ブエノスアイレス、または治安について


(旅行記は旅行中に書いたので、後記で書きそびれたことを書いてます)
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「なんでウルグアイ(南米)へ行こうと思ったの?」
旅に出る前に、何度も聞かれた質問。何でと言われると長くなるのだが、それを短くすると。
「前回のサッカーワールドカップで4位の国だから」
という事になる。別にサッカー好きなわけでもないのだが、日本が負けちゃった後のワールドカップはつまらないので、4位になる国に行くと決めた。4位というのは順位が確定する最下位なのだ。あとはベスト8とかになっちゃうから。

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そして4位ならいろんな国が入ってくる。だから1位じゃなくて4位。そういうことだ。南ア大会ではガーナが4位に来そうで、ガーナについて調べながらハラハラして試合見ていた。ガーナは民主主義で、英語圏で、治安はそこそこ悪くて、でも政情は安定、黄熱病などの予防接種は必要。ゲゲ、やばい。そのガーナと準々決勝で引き分け、PKで辛くも勝ったのはウルグアイだった。そのウルグアイは見事に4位に輝いた。3位決定戦に負けたとも言うが。でもウルグアイってどこよ?

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南米だってわかっても。パラグアイとウルグアイはまぎらわしい。両方ともブラジルとアルゼンチンに挟まれた国。海のあるの方がウルグアイだ。
でもそのウルグアイには直接は行けない。南米はすべて最低1回乗り継ぎで30時間コースだが、ウルグアイへは2回乗り換え。ルートは多くあるが、僕は隣国アルゼンチンからのフェリールートを選んだ。だからまずタンゴの街、ブエノスアイレスへ

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「ブエノスアイレスは怖いよ。暗くなったら近くもタクシーに乗りな。偽タクに気をつけて。スリやケチャップ強盗も多いよ。」
そんな注意を出発前に情報通の方々から多く受けた。でも行ってみたら僕には少々懐かしい街だった。

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なんと言えばいいのだろうか。上手くいえないのだが、昔のニューヨークに似ているのだ。僕は90年代のNYCに数年住んでいた。その頃のNYは危ないと言われていて、地下鉄には乗るなとか、安全なエリア以外は行くなとか、夜は安全エリアでも歩くなとか言われてた。そう観光ガイドにもあったし出発前に助言された。

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でもNYCについてわかったのは、リスクは確かにあるだろうけど、地元の人も普通に地下鉄に乗るし、昼間は用があればどこへでも行くし、夜道も普通に歩く。でも日本の駐在員は乗っていなかった。人により安全の物差しが違うのだ。ただ人混みでは財布に気をつけろとか、夜は人がいない場所にはむやみに行かないとか、万一強盗に遭っても戦わないとか、そういうことも考えてのことだけど。ようするに平和な日本と比べての事で、別に普通の範疇だ。ブエノスアイレスもそんな感じかな、たぶん。エリアさえ選べば普通だ。


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そういえば昔の丸ノ内線車両にも乗りました。日本で引退し、地球の裏で第二の人生。ちょっと痛々しいが、落書きだらけなのも昔のNYみたいだ。車内の物売りやパフォーマーも懐かしい。無秩序というよりは、自由な感じ。落書きが良いとは言ってないけど、生き生きした街だ。あまり四角四面じゃない方が、街は生き生きしてるから

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タンゴ生まれたというボカ地区は荒れたエリアの中にある。それでも観光地だから警官が多数配置され、それこそ角ごとに目を光らせて安全を確保していた。観光地を外れて歩き回らない限りは、たぶん何も起きない。観光エリアの外は特に見るものもないしね。物見遊山で深入りは禁物だ。

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たった数日だし、たまたま無事だっただけかもしれませんが、ブエノスアイレスは脅されたほど危なくなく、楽しい街でした。ただこれはあくまでも僕の物差しでね。治安の物差しは人それぞれですので、念のため。

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これは都市に共通だけど、できれば一人じゃない方が、楽しいかもしれない。また行きたいかって?行ってもいいぞ。ブエノスアイレス、もっと長くいたかった街でした。

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