おことわり
これは軟弱者の筆者が、友人のベテラン山男に連れられて山に行く旅日記です。正確な山行記録ではありません。大げさな表現や演出、また記述に不正確な部分もございます。 実際の登山計画の参考には山岳関係のサイトをおすすめします。あくまでも山旅の雰囲気を楽しむ目的でお願いします。なおこのルートは一般ルートですが距離も長く途中の施設も少ないため、経験の浅い人だけのグループには向きません。山は自己責任ですので、ご了承ください。
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4:45起床。ちょっと寝坊して空はすっかり白んでおります。昨夜は星空と富士山を再撮影しようと思ったのですが、トイレに行ったときには雨だったり霧だったりで未達成。仕方ない

今も少し靄がかかり、クッキリとは見えませんが富士山

日の出には間に合いました

昇ったような登ってないような、、、

昇ってますね。今日は下山日。無事に下れるように祈願。

ここで朝食の声がかかりました

5時の朝食です。今日は食欲がありません。でも食べないとね

朝食後外に出るとすっかり日が昇っていました

朝日に照らされ歯を磨いてリフレッシュ

歩数は54659歩から

今日も今日とて遅い出発。小屋はほぼ空っぽ。まあ早く降りたって仕方ない。14時の最終バスに乗れればよい。

ここで新兵器登場。世間では常識になりつつある、機能性サポーターで下山時の膝を保護。初なので半信半疑。膝が不安の山男Fジイは、機能性タイツで脚全体を保護するようです。Fジイも初投入で半信半疑。はたして効果のほどは

朝ザックを背負うのが嫌なんだな。水も満タンですごく重く感じるから。

さあサポーター君とタイツ君、元気なまま下山できるかな。コースタイムは標準で4~5時間(ガイドによって変わる)ですが、小屋の人に聞いたところ登り時間から推測して僕らは5~6時間は見ておけとのこと

5:52、下山開始。6時間として、12時前には下山予定

さらば千枚小屋。次来る時は縦走だからね

それなりに山男に見えるな、おれも。なんかこの旅で少しだけ自分の中で登山に目覚めた気がしました。いまさらって話もあるけどね。

椹島の登山口を目指してゆっくりおります

今度は7枚目の看板から。小屋は2600mなので、もう100m降りた?ちょっと早すぎる気が

しばらくはやや急な下り

靴ひもの締め直し。下りはキツメに縛ります

本日も朝コーヒー。本当は本物が良いのに。山小屋の朝ごはん、トーストとコーヒーとか選べるなら僕はそっちを歓迎

荷揚げロープウェー付近を通過。ここまで25分

木馬道(きんまみち)の起点だそうです。最後は御柱祭りみたいに派手に川へ落したのかな??

明治時代の林業の人は大変だったろうなと思います。設備も装備も貧弱で、ましてやコンプレッションタイツなんかなかったのに

駒鳥池まで35分ほどできました。案内によるとあと4時間。

駒鳥池です。池まで降りる元気はありません

林間に千枚小屋が見えています。忘れものとかあったら困るんね

このあたりはだらだらとした下りが続きます

Fジイ、まだ元気

山頂部が見えました。中岳?前岳?

降りても降りても同じようなシラビソの森

飽きるというのもあわかります

再び山が見えました。どこ?赤石?

Fジイ「え?わかりません」 既に余裕が無いようで、反応鈍し。

ここに見晴岩への分岐があります。後ろから追いついてきた女性が上へ行かれました。「すぐよ」と言うので、せっかくなので登ります。

確かにお見事。Fジイにおいでよと言いましたが、余分な体力は使わないそうで下で待機。う~ん、やばいかFジイ。

ちなみにここ林道に接続しております。地図で見れば一目瞭然ですが、登山道と林道は見えませんがほぼ並列です

7:38、蕨段に到着。行きにお弁当を食べた場所です。ざっくりと予定タイム通り。案内板ではあと3時間ですが、我々にはもう少しかな。

山男Fジイ、マイペースを崩さず下山しております。今回は私の方が余裕があります。

8時、目安ですが2000mまで下りました

はらへった~~、とまれ~~

全然止まらないFジイに嘆願して、清水平で休息。今日もお弁当はおにぎり。ここで1個だけ食べました

再び下山開始。トラバースしながら高度を下げます

落石注意の区間

きゃーーーー!うそです。

この区間、ながくて全然高度が下がらないので嫌いです

それに斜面と濃い森のせいか、風が抜けない

やがて林道を横切ります

1度目の横断。もう1回横切ります

9:20、ちょうどいいベンチがあったので、ザックを降ろします。3時間半歩いてきました

残りのおにぎりをむさぼります。普段は座らないFジイが座っておりますので、きてるようです。メシ食って元気を取り戻しましょう

15分ほど休んで下山再開

なにせ昨日、今日の状態次第では山引退をほのめかしているFジイ。あまり傷まずに下山しないと、来年から僕は単独登山になっちゃいます。

真剣ですが、膝自体は痛くないようです。コンプレッション・タイツの恩恵でしょうか。でも油断禁物。

ストックと言う兵器も下山には特に有効です

小石下通過。あと90分。

このあたりから断続的に急な下りです

ただし日のさす気持ち良い森の中です

谷に転がり落ちるような斜面をつづら折れで下ります

10:20 最後に階段を降りると再び林道

林道を歩けば楽ジャンという悪魔がささやきますが

下で厳重なゲートふさいでいるので歩行もできません。

林道を少し歩き最後のセクションへ。ここがキツイところです。

崩落した旧登山道の代わりの道は、やせ尾根の登り返しがあります。そして長い長い急な下りが連続します

キノコは豊富

まず急な下り。

森が濃く、暑いです

ここで下りが終わり、う回路の登り返しが始まります。

けっこう険しい

脚がつかれているときの痩せ尾根は要注意です。Fジイはこのために膝を温存してきました

登りと言うのは下りよりは安全なので、そういう意味ではいいのかもしれません

写真より実際は急です

一部は手を使ってよじ登ります

キツかった。

鉄塔まで来ました

Fジイ、心配していた難所を無事に通過し余裕があるようです。プラティパスのスポーツ飲料2Lを飲みきったようで、ここで再びパウダーを溶いて作ってます。

抜きつ抜かれつの登山者の方も休んでおりました。みなさんはバスの時間を見ながら余裕で時間調整中。軟弱なわれわれは必死で全速で下山中

11:15、いよいよ最後のセクションの急な長い下りに挑みます

しばらくは森の中の下りですが、、、

やがて猛烈な下りの連続に

1/7 標高1300mの看板。あと200m下るだけ

でもここがキツイ。妙な岩稜帯だったり

斜面側に傾いた道だったり

落ち葉で滑りやすいし

ここが崩落個所。来れさえなければ最後のセクションは大分楽だったはず

崩落箇所を過ぎると、あとは斜めに吊橋めがけて下っていきます

支流の水面も見えてきました

僕の記憶では、ここは行きは崩れてなかったきが、、、

南アルプス南部ではここは銀座通りのようなメイン登山道。でもこの程度の整備です。必要にして十分ですが、快適北アルプスとは大きな違い

そして待ちに待った吊橋です

これをわたれば降りたも同然

よく考えると怖いね、この吊橋

河原を降りてゆきます

2日前にみた、緑の橋が見えてきました。あの橋のたもとが厳しい登山道の終点

そういえば、最後の最後も微妙に嫌な感じだった

慎重に狭い崖沿いの道をゆく山男Fジイ。はたして引退宣言はどうなるのか

Fジイ、ぜんぜん待ってくれません。疲れているようです

これが最後

登山道終了

正直言うと、下りはあまり辛くなかった。膝も何ともない。これって完全にサポーターのおかげです

林道を登り返します。登りはつらい。

でも気持ちは晴れ晴れ。縦走じゃないけど、悪沢岳にちゃんと登って無事降りてきましたから

でもなぜか、体力の限界で今季限りの引退表明中のFジイの方が歩みが速いという不思議事例。余裕なのか・・・

復路も傾斜の楽な車道を行くというイージーモードを選択

バスがきましたが、時間はまだまだ余裕

椹島ロッジに到着

時刻は12:27、所要時間は6時間半ほど。標準コースタイムより90分ゆっくりおりました。ちなみに要した歩数は25635歩。

Fジイ、それほど傷んでない様子。膝もそれほどでもないらしい。

俺: それでFジイ引退するの?
Fジイ: タイツのおかげでまだキャリアが続けられそうです

最終ではなく13時のバスにのれます。予約は売店で小屋のレシートを提示してします。一応先着せいですが、可能なら増便するとのこと

3台バスが出ました。1台は団体の貸切車。1号車はバス停にむかい、2号車は駐車場へむかうそうです

行きよりは空いていますが、膝に重いザックがあることに変わりはない

林道を1時間揺られます

すごい法面工事。人力なんだな

畑薙大吊橋まできました

長い長い吊橋です

ゲートを通過

運転手さんが何やら詰所で書類を書いてます。林道東俣線は厳しく管理されているようです

14:06 臨時駐車場に到着。3日ぶりの娑婆です

車に帰ってきました

ここからは自家用車で下界へ下ります

下界へ帰るその前に、礼儀と言うものがあります。われわれは臭いのです。白樺荘で入浴して山の垢を落とします

白樺荘はきれいですよ

妙に風呂が混んでいると思ったら、東京発着の登山バスも復路はここで入浴休憩するようです

誤算だったのは持参した電気髭剃りが壊れていて不精髭

毎日アルペン号です

我々は一足お先に下界へ

井川ですが、少々雨がぱらつきました

天気は下り坂。下山しててよかった

帰りのルートは白樺荘で聞いた県道60号から県道189号を通るコース。k路絵が一番広いそうで、バスはこのルートだとか

途中にきれいなトイレはありましたが、コンビニの一つもありませんでした。

初コンビには新東名のICすぐそば。ここでカップヌードルを選択。千枚小屋で食べたかったのに売ってなかったし、もっていかなかった。ミニですがスープまで飲み干して塩分補給

つづきましてカフェイン補給

新東名で清水SAへ。この先、秦野中居あたりから渋滞のようですので、先に飯を食う事に

豚丼をどーんと

食後のコーヒーは、、、江の島。地元かよ。

ここからはオイラの運転。Fジイは渋滞が嫌で変わったようです。脚がいたんじゃないのかよ。これより写真がないのは自明の理

ただいま~~21:20 実家到着~~

「おかえり!」
ウーのお出迎えです。

ほれ、悪沢岳のネズミだ。緑色で悪そうだろ。

「、、、、、」

「気に入らないな」byウー

85602歩で今回の旅は終了です。連れて行ってくれた山男Fジイと、コンプレッションタイツに感謝です。
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