子供の頃、駅でバスを待っている時に駅前のスピーカーから幾度となく聞いたフレーズ。それが多分僕の一番古いロンドンの記憶。それはキャバレーのCMだたのだが、それでもロンドンってのは楽しい場所だと思ってた。そして小学校の図書館で読んだシャーロックホームズ。でもアルセーヌルパンが好きだったので、ホームズはあまり興味がなかった。イギリスと言えば音楽の中心でもある。でもぼくはビートルズよりサザンなガキだったので、まるっきし無関係。大人になってから海外旅に出てもヨーロッパ風情はフランスなどの大陸の方があるし、なにより陸続きじゃないので気軽に立ち寄れなかった。ニューヨークに5年住んていたのでミュージカルはブロードウェーで十分だと思ってしまうし、アートもロンドンよりも、もう一つの中心NYに行くのでそれも不要。
そんなせいなのだろうか、僕はなぜかイギリスという国へ行こうと思わなかった。
(荒れるドーバー海峡)
ではなぜ急に?答えは簡単。友人の結婚式でたまたまロンドン在住の友人達が出来たこと。あと一つはユーロトンネルだろうか。トンネル開通でドーバー海峡の フェリーが廃止にでもなるまえに行っておきたかったのだ。もっとも心配不要で、トンネルは鉄道専用なのでフェリーはトラックや車を乗せてガンガン運行して いた。初めてイギリスに渡る時はフェリーで海峡を渡り、ドーバーの白壁を見たかった。
だから霧の向こうにドーバーの白壁が見えた時は実に感動した。
「あ、イギリスだ」
行くと決まれば行きたい場所や見たい場所がぞろぞろ出てきた。まず大英博物館のロゼッタストーン。3つの言語で彫られた石版で、この石によって古代エジプト文字が解読されたのだ。つまりエジプト史解読はこの石から始まった。
(彫られているのは古代エジプト神聖文字、古代エジプト民衆文字、古代ギリシャ文字)
すごいよね。これはこの目で見たかった。これを世界中の学者が25年かけて解読したんだ。本物だからね、、多分。
そしてストーンヘンジとネス湖も外せない。これはもう僕らの世代の少年達にとっての必修だろう。『世界の謎』みたいな少年本の巻頭をかざる不思議の定番。宇宙人がとか怪物がなんてのは大人だから信じないのだが、でも僕の中の少年心が行けと言うのだよ。
実はストーンヘンジもネス湖もロンドンからは遠く離れています。ストーンヘンジは車で一日がかり。ネス湖にいたってはもうイングランドですらない。北のスコットランドの北部。列車と車で14時間ぐらいか。飛行機もあるけど興醒めだから陸路ね。
でもロンドンは割と普通だった。街自体はあまり感動しなかった。何でだろう。半端というか、、パリの洗練もニューヨークの衝撃もない。クリスマスの飾り付けが激しすぎて趣がないからか、とにかく割と普通だった。
一番裏切られなかったのは不味いと有名なイギリス料理。あえて挑んでいたので、正しくは裏切り続けられたというべきか。いろいろ堪能したがやはり噂通り。それはそれでよし。日本の外食産業にはもう不味い食べ物は絶滅したから、ある意味貴重である。口がおごった我々はイギリスで味覚をリセットすべきだ。
当初は興味が薄く一生行かなくてもよかった英国だったけど、行ってしまえば新鮮で楽しくやり残した事も多くあった。たった8日で大英帝国を見尽くせるわけもなし、、、それに考えてみればロンドンは写真界の中心地でもある訳です。ロンドンは街を見るというより、何かやる目的を持って行く街なのかもしれない。また行かなきゃね。
そんな訳でパリ2泊英国8泊の旅でしたが、181235歩も散歩いたしました。
最後に旅のきっかけでもあり、色々と世話してくださったヨーマン&Yに大感謝。
今回の旅のお伴。万歩計はヤマサ。これに限る。カメラも毎度おなじみフジフィルムのファインピックスF200EXR。そして新顔オリンパスのEP-1。一眼レフと同じセンサーで写真が楽しくなるカメラですが、、、雨が多くてもったいなくて出番少なかった。
さて次はどこへ行こうかな、、、
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