お食事中のかた、ごめんなさい。
アンダルシアの朝は嘔吐で始まる。
目覚めると頭が重い。下痢はしていないがお腹がはってたぽたぽである。
まったく消化していない感じだ。そして突然かるい吐き気に見舞われる。
吐いちゃったほうが楽になる気がしたので、客室のトイレで嘔吐。
すこしすっきりした。
この時ほど一等寝台にしておいてよかったと思ったことはない。
すっかり撮影マシンだ。
まもなくグラナダ到着。
グラナダー。着いちゃった~。
寝てたーのにー。
吐き気はもうない。
こいつが引っ張ってきました。ディーゼルです。
駅から300mなのだけど、タクシーに乗ればよかった。
朝の9時だと言うのに部屋に入れた。不幸中の幸い。
そういえばもう一つの心配がある。
アルハンブラの宮殿内部は入場定員を決めていて、入場の予約をしないといけない。
ガイドブックではBBVAという銀行で扱っているとあったが、扱いを停止していた。
ここまできて予約していない僕は宮殿に入れない可能性もあるのだ。
それ以前に今宮殿に行く元気はない。寝ます。
昼過ぎ、少し復活。ホテルを出て予約をしに行かなければ。。。
もう今日はタクシー。
旅先でなるべくタクシーを使わない主義なのだけど、今日は例外。
実にあっけなく券は買えた。直ぐに入場。
入場券は指定された30分しか宮殿に入れない。
人についてゆく。
クロネコの子猫がしげみにいた。
こちらにも猫。アルハンブラは猫の天国かも。
いよいよ宮殿内へ。こうなるとアルハンブラもくそもない。
頭に浮かぶのは早く済ませて帰って寝たい。
こんな部屋どうでもいいが、かべの装飾はすごい。
あ、これこれ。これが見たかったのだ。
きれいなのだが、水を前に置いたら寒いんじゃないかと思う。
特に今日は冷静な鑑賞力はない。
完了。
あ、これこれ。これも撮影。OK。
それにしても天井もすごい。
宮殿は足早に出てきた。日差しがうれしい。
またねこ。この水は宮殿への水です。
少し食欲が出てきたのでクロワッサンのサンドイッチを食べる。
ん、視線を感じて見下ろすと猫がいた。
すっかり仲良し。
餌で釣ったけどね。
アルハンブラ宮殿からタクシーで直帰。そのまま夜まで寝る。
アンダルシアはフラメンコの本場だって?
えーー、今日はどうでもいいです、踊りなんか。
明日は朝一番から列車で移動しなければならない。午後の便でも何とかなる。連泊になると予定を変更して同じ日にリスボンに着くには特急券と寝台券を全て取り直す必要が出てくる。さらに1日さきのばししたら飛行機でリスボンへ行くしかないが、リスボンは日本行きへ乗り換えるだけになる。
それも頭に浮かんだ。
具合が悪いのに7000歩も歩いてしまった。
客は僕一人っきり。
さっきロジャーに電話で聞いた「消化に良いものをください」というスペイン語を伝えると、
ウエイトレスにチキンヌードルスープとスパゲッティーを選択された。
スープは良かったのだが、スパゲティーはカルボナーラ。
食えない。なんだかマヨネーズの味がした。体調のせいだな。
最後にハーブティーが出てきた。
歩いた!97199歩。
明日までに回復を祈り寝る。
出発は7時45分。それを逃がすと次の目的地に夜着く列車までない。
連泊だと列車計画は破綻だ。
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