ナムチェの朝でございます。昨夜もさほど寒くなく、まだシュラフの足元のファスナーを開けて寝ました。でもFジイは厚着にシュラフ&カバーに布団までかけて寝てました。俺がおかしいのかな~
自然に目覚めるってのが気持ちいいです。日本ではまったくないですわ。62359歩からスタート。今日は3800m台のシャンボチェまで登ります。もともとは昨日に到着予定でした。1時間少々の行程ですが、本来の目的はゆっくり高地順応をして翌日以降の4000m台に備える日。でも我々はそのシャンボチェが最終目的地ですので、もっと気楽に行くつもりです
山には朝日があたっていますが、街にはまだ。コンデ山群
タムセルクの向こうに日が隠れている。それが山の稜線の形によって筋になって空の地理に模様をつける。昨日空に見えた線はこの一部の線。タムセルクは6608mの山。日本とはちょいと高さが違う。そもそもここが3400mだからね
ナムチェは特に3方をかこまれた谷なので日がなかなか登りませんが、風も遮ってくれます。だから暖かい
この宿の看板ですが3440mだそうです。
朝はコーヒーから。どの宿もコーヒーはインスタント。どうなのよ、ドリップしてよ
Fジイ、ダイアモックスで高山病は落ち着いたようですが、今度はお腹を壊しているようです。原因は不明。いっぽうで僕はお腹も快調。悩みといえば食欲があって食べるから便が多いくらいか。太るな、こりゃ。
本日は野菜入りオムレツとトーストに。入っているのはおなじみの青菜
Fジイはゆで卵にしました
やっと日が出ました。日の出というとオレンジ色の弱々しい光ですが、ここではもうギンギンの太陽
焚き火のけむり。なんかなつかしい
部屋に帰り出発準備完了です
すっかり陽光につつまれたナムチェとコンデ
ポーターのシェレくんが到着。ポーター達はロッジ泊ではなく、彼らの宿があるそうです。
8時すぎに出発
まずは昨日の夕方の展望台へ快調に登っていきます
と思ったら、ナムチェの朝のトレッカー渋滞。皆さん考えていることは同じです
トレッカーのあとからは、彼らの荷物を担いだゾッキョがつづきますので、、、急がないと臭い落とし物攻撃をくらいます
どうやらあの集団にブレーキがあるようです
イラツイても始まらないので、ちょっとゆっくり行くことに。すごいもの担いでる人が、、、。リサイクル用の空ペットボトルだそうです。
先が詰まってるので停滞している人々
多くの集団は展望台の手前で山へと登っていきました。ぼくらは展望台でラッシュをやり過ごします。
霜降りてるじゃん!寒いのか??
野良だか飼い犬だかしらないけど放し飼いで犬は霜でも元気です。やっぱり犬は犬だ
こちらも野良か??ゾッキョの子も町中で放し飼い
正面に見える斜面がシャンボチェの丘。たくさんのトレッキング客が登っていきます。
アップにすると、、ほら。僕らも後でここを登ります。きつそ~~
でもわれわれは展望台へ
お~~、エベレスト見えてるじゃん
やっとしっかりエベレストが見れた!昨日、森の隙間からも見えたけど、今日はしっかり見えてます。これを見にここまでやってきたんですから。ほんと見られてよかった
そしてヒラリーとともに初登頂を果たしたテンジン・ノルゲイ・シェルパの像
振り上げたピッケルの上にちょうどエベレスト
エベレストですよ、エベレスト
(これで300mm相当)
ベタですが、記念撮影
Fジイさん、テンジン像とエベレストを珍しく自分で撮影しております
今度は他のガイドさんに頼んで、3人で。
(この写真はクリックで拡大できます)
エベレスト(左)とローツェ(右)。エベレストの手前はローツェの稜線です。ローツエも世界で4番目の山です。
ご参考までに、これで100mm程度の望遠
この展望台の場所にサガルマータ国立公園博物館があります
このエリアについての展示です
パネルにはいろいろなことが英語で書かれていました。こことは別にシェルパ文化博物館もありましたが、時間の都合で行きませんでした
さていよいよシャンボチェに向けて出発です
さっきはきつそうと思ったけど、今は下り坂で息も楽なので楽勝に思える不思議
ここから急登
君なんでまた階段の横に寝るのよ?踏まれるよ
日向から動かない、、、、猫だな
整備された良い道です。多くの荷役は別のなだらかな道を通ることが多いようで、殆どがトレッキング客
きれいな花に癒やされつつ登ります
照り返しのせいで、眩しいです。高地だから紫外線もきついようでsね
振り返ると、先程の展望台のあった丘がおもちゃのよう
やっと3,600m台に登ってきましたね
Fジイ、決めポーズ。うしろは、、、、タムセルク?山は見分けられないっす
オイラとコンデ山群と下にナムチェの町
ペンバさんもいます。見た目ほど危険じゃありません。
こちらから撮ったFジイ
僕のいる場所から撮り下ろしたナムチェです
ナムチェとコンデ山群。なんて斜面に町作ってんだ!
そんな斜面の町にもヘリポートはあります。小型ヘリのみだそうです
さて再開。基本的に整備された歩きやすい道ばかり
サングラス装着しました。どこかのおばさんみたいです
急登を登りきりました。彼方に今夜の宿、シェルパリゾートが見えました。すぐそこに見えてなかなか着かないのが山でございます
それでもダラダラの坂道をのぼりますよ、まだまだ
振り返り見えたのが国立公園ゲート付近の村モンジョ、、だと思います
クンビラ山がそびえています
少し平らな場所に
足元には高山植物
さっきみたブルーの花です
いきなりの立て札。3775mだそうです
ここになにか博物館をたてているようです
「富士山の山頂とほぼ同じ」とFジイ。富士山は3776mです。
それでは富士山オーバー記念に一枚。バックはタムセルク
富士山超えだぜ
そろそろ酸素が足りない感じです。ペンバさんは平気
眼下に見える帯状の場所がシャンボチェ空港。いまはヘリばかりだそうです
寺院のようですがエベレストシェルパリゾートホテル
いままでの山小屋よりレベルが上だそうです
たしかに塀とか門とかあるし
建物も大きい
広々とした食堂に陣取りました
あ~~つかれた~~~のオイラ(演出)
そうでもないFジイ
なんとまあ食堂からエベレストが見てるじゃないですか
タムセルクも
ウエルカムドリンクとクッキー。オレンジジュースですが、個人的にはコーヒーが良かった。決まってるそうです
8時過ぎに登り始めて10:47ですので2時間半も。でもこれは展望台やら博物館を入れての時間。いいんじゃないっすか?
そとではエベレストを見ながらくつろぐトレック客。みな日帰りだそうです。もっと奥に行く人が、ナムチェ連泊で高度順応をしにくるそうです。
なんか近くなったね~~、エベレストとローツェ
部屋へ通されましたが、Fジイを残し外へ。昨夜も部屋干ししましたがソックスがまだ生乾き。臭くなる前に乾かします。高地の紫外線さん、やっちゃってください
でも3800mにいますが、周りの山が高すぎて実感なし
あ、たしかに
カメラをとって撮影開始
日があるので暖かいです。着ているのは薄手の化繊の綿入れ。行動着です
これがエベレスト。手前にある他の山が高く見えるのは目の錯覚
シェルパリゾート裏の高台より
(この写真はクリックで別ウインドで大きな写真が開けます)
エベレストとローツェをアップにしてみました。出発前に何ミリの望遠が必要か調べても明確な答えは見つけられませんでした。ですので書きます。300mm相当でこれです。十分だけどちょっと不足感。シャンボチェからの場合です
これで600mm相当です。十分すぎます
(この写真はクリックで別ウインドで大きな写真が開けます)1200mm相当、ただしデジタルテレコンです。ここまでは不要でしょう。というわけで、ナムチェやシャンボチェの場合、最低でも300mm相当ですね。
(この写真はクリックで別ウインドで大きな写真が開けます)
これ28mm相当。これは一眼ですがスマホでだとこんな画角。
さて、こんな木が
30cmぐらいですが、曲がってます。風のせいなんでしょうか??
さて昼食時間が近いので帰りましょう
まだ乾いてない
一旦部屋に帰りました
ホテルと言うだけあり、コンセントも自由に使えます。電話は試してませんが使えるはずです
コンセントの形状はマルチタイプですが日本のタイプは入りません
B3タイプアダプターを持ってきたので使います。とりあえずモバイルバッテリーを充電しておきます。
部屋にトイレもシャワーもあります
ここで沸かすようで、シャワーは浴びませんでしたが足やら顔をお湯で洗えました。
さらに部屋に暖房もあります。ただし「夜はつけっぱなしで寝ないように」とFジイが書いてあったということで消しました
部屋の入口もおしゃれ
昼食ですが、またしてもおしぼり登場
そして、、、、箸??そういえばオーダーは決められてると聞いてるが、どうも日本人用スペシャルのようです。
おっさん、顔を拭く事件
まず、、うどん。完璧な日本風の味つけ。麺は現地の細麺のようです。ボク的には現地では現地食ポリシー違反ですが、正直おいしかったです。Fジイは「いきかえった~~」と喜んでおります
そしてメインはオムライス風。でも中身はチャーハン。この組み合わせ、けっこういけますよ。おいしいです。
さて食後はデザート代わりにホテルのパルスオキシメーターでチェック。あいかわらず80%のオイラ。でも好調なんだな
こちらはペンバさん。さすがの98%。平地と同じ値です
Fジイも95%と良好。ただしドーピング中
ホテルのメーターなので気軽に何度もはかれるので、オイラ再計測。あれ88%になってる。それでもビリ。低酸素なことには変わりはない。それが証拠に脈拍数が多い。心臓が頑張ってる証拠。ま、目安です。
さてさて午後は腹ごなしにもう少し奥のホテル・エベレスト・ビューへコーヒーを飲みに行きます
残念ながら雲が出てきてエベレストは隠れちゃいました
馬、、、じゃなくてヤクです。放牧中の飼われてるヤクだそうです
道の先の方になにかいる気が、、、
あ、ヤクだ
下の方にも。このすじはヤクが歩いた道だそうです
あ、こっちにも
そういうトラバースを行きます
道は広いですが、落ちると死ぬよ
あのヘリがいる場所が目的地。
到着
急に現れた立派な石段
なんか急に神社の石段のような正確さ
上にそびえるのは世界に名を轟かせるホテル・エベレスト・ビュー
ロビーの階段も精度が違う。こちらは日本人オーナーが開いたホテルで、なるほどという出来
ホテルの施設は宿泊者専用なのですが、このラウンジは使えます。人気は外席
眼下に見えるはクムジュン村
日が陰ったのででちょっと寒いね
雨降りそう?
今回はここが最高到達点で折り返し地点です。とりあえず記念写真
ひさびさにドリップコーヒーが飲めました。こういうものは自腹ですが、またしてもFジイが全員分払ってくれました
なんかあられが降ってきました
あれ、よくみるとマツボックリが青いぞ
日本から71008歩で折り返しです。3880mでした
ちなみに外来のトイレは外ですが、きれいでした
あの彼方に我々のホテルが見えています。ここにヤク以外の動物はいないのかとペンバさんに聞いたら、カモシカみたいなのとか国鳥のダフェはいるかもとのこと。立ち止まってペンバさんに探してもらってたら、Fジイは興味が無いのか「先にホテルに帰ってます」と行っちゃいました
あ、ヤクはいますね
あとFジイも
「あ、いるじゃない。すごいレンズなら撮れるよ」とペンバさんが言うので、望遠で見るといましたね。さすがシェルパ、目がいいですね。
ネパールの国鳥ダフェ、和名はニジキジだそうです。この派手な色はオスのみ。メスは地味な色だとか
頭に飾りもあったりして、不思議な感じです
ちなみにこれは崖の上からとってまして、600mm相当+デジタルテレコンx2で1200mm相当です。
やっぱり600mm持ってきてよかった。肉眼じゃ点にしか見えてませんから。高倍率のコンデジでも30倍ぐらいあればいけますね
参考までに:カメラはOM-D E-M1 mk2にmZuiko 75-300mm II です。暗いレンズですがとにかく超望遠なのに小型軽量。PROレンズと違い防塵防滴ではないのが残念。また14-150mm IIも使ってます。こちらは防塵防滴ですのでつけっぱなしにしてます。
今度はヤクをとります。こっちは逃げないけど、、怖い
でも「だいじょうぶ」とペンバさんが言うので、、
接近。でもまだ望遠w
ゾッキョと違い、角は後ろに反ってます、、、が喧嘩のときは頭を下げて角が正面に向くようにするので、、、やっぱり怖いわ
とここでダフェが急に現れた。写ってないけど3羽はいた。
おしい、ピントが合ってない。AFは茂みに弱いな。諦めよう。それにしてもメスはどこにいるんでしょう?「きっと近くにいる」とペンバさんは言いますが、、、
おもしろいもので、ヤクは高地に強いけど暑さに弱かったりで低い場所には住めない!そういうものなのね。
帰ろうと思ったら、、なんかついてくる気が
あれ、おれ追われてる??
振り返ったらいたよ。ひえ~~~
でも何事もなく素通りしていきました。たまたま同じ方向に行きたかっただけみたい
まだメスのダフェを探しててくれてるペンバさん。でも見つかりませんでした。ガイドさんってすごいな~~
あきらめてホテルに帰りました。今日はアップルパイがあるのか、、
朝方はあんなに人がいたのに、みなさん下山したようです。そりゃそうだ、エベレスト見えないもん
冷えた体を紅茶とアップルパイで温める。おいしかった。3人でお茶をしながら明日以降の予定の話をしました。明日はナムチェまでで決定
ちなみに靴下は出発前に取り込んでおきました。もう乾いております。こちらはTシャツなど
今日の宿泊者は我々だけなので、実に静かなホテルです。本当は昨夜だったんですが、予約を変えてもらいました
部屋にしばらくいるうちに暗くなりガスってきました
あられも降っております
もうガスってる。こりゃ星空とエベレストはむりだな、、
さすがに寒いのでダウンジャケットを着ました
ぬくぬく
宿のご主人と
さて夕食です。今回も日本人メニューだそうです。まずはオシボリから
みそしる、、、、ではなくトマトスープ。Fジイ一押しです。たしかに美味しい。チリトマトヌードルのスープを本格的にした感じ
見た目以上に日本食。キャベツの千切り、コロッケ、焼いた鶏、人参の天ぷら、白いご飯に海苔。Fジイはこちらも完食です。ネパールで初めて食欲があるの見ました
食後の外は、、、雪。夜明け前のエベレストが撮りたいと言うと、ペンバさんも朝5時から付き合ってくれるという。僕が「ヤクって夜明け前にウロウロしてますかね?」って不安そうに聞いたからだと思います。
地熱のない場所は積もってるし、、、夜空はむりかな、、、
部屋に帰ると厚着のFジイが予定表を眺めております。お腹の調子が相変わらず悪いそうです。一難去ってまた一難ですな。ただ高山病と違い、お通じ関係は笑い話にできるレベル。しばらくウ○コネタで大笑いしあってました。まあ、よかった、、、のかな。
雪はやんだようだけど、雲は多く夜景は望み薄。明日の朝にかけましょうかね。今夜はシュラフのファスナーを閉じて寝ます。おやすみなさい
(この日は万歩計の写真を取り忘れました。翌朝出発時が74332歩でしたので、まあそれということで、本日は11973歩でした)
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