2016/08/12

赤石岳リベンジ 旅後記


これは登山若輩者の筆者がベテラン山男に山へ連れて行ってもらう旅日記です。データーに不正確な部分があったり表現に大げさな部分がありますので、山行計画の参考にはしないでください。あくまでの旅日記としてお楽しみください。とくに初心者の方だけでの山行はご注意ください。なお山は自己責任ですので、そのあたりをご理解ください。
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というわけで、7位赤石岳と13位の荒川中岳に登り、さらに昨年と同じ6位悪沢岳も超えて無事に帰りました。天気に恵まれたのは幸運でした。これで「日本の高い山10位ぐらい登るか」宣言の達成は、あと9位の北穂高岳を残すのみ。

 

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さて先日買ったTシャツ、日本の山が高い方から16位ぐらいまで山の形と標高が書いてあります

 

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今回の赤石と悪沢はこの指さしているあたり。緑が悪沢岳、赤が赤石岳、その下が北穂高岳です

 

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それにしても我々の歩みは遅い!

 

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今回の行程、普通は2泊3日だけど我々は4泊5日。標準コースは1日目は夜行で来て朝のマイクロバスにのって登山を開始、1つ目の山小屋までその日に登る。 ここを我々は前日入りして登山口の椹島ロッジで1泊し、翌朝から登り赤石小屋へ。すでに1泊多い。

 

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普通コースの2日目は山小屋を夜明け前に出て、一日中歩いて3000m峰を2~3つ超えて山頂避難小屋泊。そして翌日は一気に2000m駆け下り、14時の最終バスに間に合うように下山。でも我々はここも2日に分けて、中間の荒川小屋と下山前の千枚小屋にも泊まり各駅停車で2泊し、5日目を下山のみとする。都合4泊5日だ。

 

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先日山岳ツアーのネット広告で見てたら「ゆっくりあるく登山、ガイド付き」みたいのがあった。普通よりゆっくり歩き、頻繁に休み、ベテランガイドが同行する、中高年に安心のツアーだ。これの赤石悪沢ツアーが4泊5日だった

 

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そういえばずっと同じ方向に同じような速度で進む中高年ツアーがいたが、そういうツアーなんだな。「あら、ずっと一緒ね」なんて言われてました。

 

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ゆっくりだって全速力で真剣なのだ。なにせ僕は写真部ですし、気づけば中年の高学年ですから。 なお今回のコースは、実は一般的ルートの逆回り(時計回り)です。一般的ルートだと登りがなだらかなかわりに下りが一気で急。我々(特にFジイ)はなんとなく下りに不安があるので、膝に負担の少ない登りを急にして下りをなだらかにしました。どちらでも結局は上り下りの量は同じですけどね。

 

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そういえば2年連続で悪沢岳には登りました。多分かなり稀です。リベンジだからしかたないのですが、昨年の経験がいきてたりもします。今回の悪沢からの下山ルートは昨年上り下りしているので気が楽でした。千枚小屋で去年話をしたガイドの方が「時計回りだと危険箇所が登りになり楽に越せる」と言っていたのもあります。歩いて思うのは、ゆっくり行くには時計回り、いいですよ。

 

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3000峰縦走だし南アルプス南部なのでルート全体的に体力は必要ですが、道は整備されていて歩きやすいです。特にテクニカルな場所はありませんが、危険個所は数か所あります。この山に来る方なら何でもないです。でも登る予定で不安な方のために危険箇所を紹介。

 

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悪沢岳の中岳側に1箇所(写真中央部の道が良く見えない部分)

 

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アップにしました。人が粒のように見えているますね。その延長線上の場所の岩石地帯が核心

 

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さらにアップ。右下端に人がいますのでサイズ感がわかるでしょうか?赤いルートマーカーがあるのが核心部です。

 

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現場はこんな感じ。足場はしっかりありました。登りでも下りでも慎重に行けばOK 。 鎖はありません。

 

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あとの1箇所は千枚岳の悪沢岳側。細かくは2か所に分かれて、下側は大したことないです。

 

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そして上側アップです。この下部が足場が無くて怖いです。

 

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頂上直下の危険箇所。右手に崖の怖い感じがあるでしょ

 

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いままさに越えようとしている部分がギャップが大きい核心部。Fジイは約180cmの大男ですので、1.2mぐらいのギャップでしょうか。

 

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超えたところ。たった1段ですが、手がかり足がかりにできる岩が少なく、多くがぐらつきます。登りでも怖いです。

 

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下りだと足元が見えないのに崖下が見えてもっと怖いです。この方は僕らに足がかりの場所を聞いてから降りて行かれました。下りは怖いです(去年の経験)。 鎖はありませんので、慎重に。なお時計回りはこれらが登りで楽です

 

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あともう1箇所。地図には危険マークはないのですが、小屋の情報では赤石岳から赤石小屋へ下る花畑下部あたりからでしょうか、救助要請が複数出ている場所だそうです

 

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多分こんな場所もだと思います。

 

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ロープがあったりする場所もあります。疲れて下ってくる方、ご注意を。

 

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さてこれで山10位までで、残るは9位北穂高岳。2011年に隣の涸沢岳(8位)頂上で縦走を断念してますので、これもリベンジです。そして来年登ってから考えるけど、その後どうするかという話がある。行程の都合で13位までは登ってるから、そのまま3000m峰(21山)を全部登っちゃうかという話と、海外も含めて自由に行きたい山やトレッキングするか、それともこれを機に登山引退か。今はどれもありです。

 

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今回のカメラは3台(+車に置いていった壊れた1台)。3900枚も撮っちゃったよ。

左: 気軽に歩いてる時にスナップ担当の防水サイバーショットTX20。雨どころか水中でも撮れます。

中央: ゆっくり止まって高画質風景や夜景が担当の防塵防滴オリンパスE-M1。豪雨も砂塵も安心です。ひどく汚れたら水かけて洗えるらしい(レンズが防滴の場 合に限る。自己責任)

右: 行程中の風景など、広角~超望遠ズーム担当のルミックスTZ-70。ズームはすごいし写りも良いし、なによりEVFがついているので晴天下でも動態でもしっかり撮れる。ただし悪天候では使えません。

後:そして忘れちゃいけない後ろにいるのが留守番担当のウーさん。大型。室内専用。

 

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そして最後に今年もベストな時期を選んで計画し、そして写真部のわがままにつきあってくれた山岳部Fジイに感謝。

 

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さあ来年は、北穂高だ。 最後までのご愛読に感謝。

 

(近日中に高画質写真のギャラリーをのせます)

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