この日記は元写真部の筆者が、高校同級生の元山岳部に山へ連れて行ってもらう旅日記です。データーに不正確な部分があったり表現に大げさな部分がありますので、山行計画の参考にはなりません。あくまで旅日記としてお楽しみください。とくに初心者の方だけでの登山は慎重にお願いします。御嶽山は登りやすい山ですが、しっかり計画を立て入山届は必ず出しましょうね。なお山は自己責任ですので、そのあたりをご理解ください。
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ずいぶん間が開いてしまいましたが、ひさびさに3000m峰登山です。今回は御嶽山です。木曽の「おんたけさん」ですよ、奥多摩の「みたけさん」じゃありません。
御嶽山は日本で14番目に高い山で、それ以上の山はすべて登ってましたので、本来なら何年も前に御嶽山にのぼってるはずでしたが、御嶽山噴火による登山道閉鎖だったり、コロナ渦になったり、またそれぞれの家庭の事情だったりもあり、満を持して今年になりました。
ちなみに背景にある冷蔵庫峰に登頂している猫にも変化が

留守番担当もウインスローからウィノナ(ノナちゃん)に変わりました。前回の2020年乗鞍岳の時はまだウーちゃんでしたね。ノナちゃんはじめてのお留守番です

ノナちゃんにわかるように、何日も前から意味ありげに玄関に荷物を並べております

「なんか大荷物がでていて怪しい変な動きね」byノナ
「あやしいわ、、なにかあるわね」

そういうことだね~。お山に登ってくるから。たった1泊だけどお留守番しててね。
なお両親が実家にいるのでひとりぼっちじゃないです

朝、時間通りに現れたのは元山岳部ことFジイ

運転はFジイにまかせて僕はマックの朝ご飯

さて今回のぼる御嶽山は一番西にある3000m峰。岐阜県と長野県にまたがっています。なので結構走ります

圏央道の開通で、中央道へのアプローチがずいぶん楽になりました。って何をいまさらですね

ちなみにFジイの愛車も変わっております。まえはスバルでしたが今は日産

カメラの方も代わっております。世間ではすっかりコンパクトデジカメが発売されなくなり、スマホがカメラ代わりになりつつあります。今回は初めてスマホもカメラとして投入です。ワイドが得意ですね。
他に古い防水コンデジと最新デジタル一眼も持ってます

中央道最高地点通過~~

塩尻インターで降ります。

ここからは旧中山道沿いの国道で木曽福島あたりまで進みます。

そこから国道を離れどんどんと山奥へ

県道からさらに脇道へ何度かそれると道は頼りなくなっていきますが、ちゃんと最後まで整備された道でした。なぜならこの奥にはスキー場があるからです

突然現れた立派な建物。冬はスキー場ですが、夏はロープウエーのみ営業。

ここで登山の準備をします。すでに13時、夏山は夕方は雷雨になりやすいので急がねば。昼はコンビニで買ったおむすびで省略

さあ出発です。登るぞ!
といってもまずロープウェイ

さて記憶に新しい御嶽山噴火ちょうど10年前。ここ数年になってやっと最高地点の剣ヶ峰まで登れるようになりました。2024年8月現在、頂上まで行けますが一部ルートはまだ閉鎖中です

今回の行程が模型になってました。この登山道を上ります。黒沢口ルートです。
今日の目的地はここ女人堂小屋。8合目にあります。
なおロープウェイにのると7合目まで10分の場所までにいけ、8合目まで1時間20分の行程。

御嶽山は雲の中。今回は雨を覚悟の山行になりました
扉にスキー板を差すキャリアがあるのがいかにもスキー場。随時運行なのもスキー場

登山中~~~~。楽~~

下界側はまだ青空がありますね。天気が小屋まで持ってくれるといいな

飯盛高原駅到着。今朝まで標高10mにいた我々ですが、一歩も歩かずに2150mに来ました。高度になれていないので少し動くと息が上がりますね。

ここで万歩計をリセット

さあ出発。今日は1:20のコースタイム、標高2480mまで300mほどです。楽勝でしょ

Fジイの「はい、いきますよ」で出発です

すでに確認済みですが情報板がありました。

おっと、間違ってノナちゃんがリュックに入ってないか確認しなきゃ

ここから比較的平坦な笹原の中の道

とくに注意書きはありませんでした、熊鈴を鳴らし始めました。後で見かけた歩荷さんもならしてたので、正解のようです

あっという間に本道に合流

ここからが黒沢口の本当の登山道。なおロープウェイに乗らない場合でも6合目まで来るまで来られるそうです。

合流点から数分で7合目の行者山荘に到着

歩いて10分な我々はそのまま通過です

ここから上りが始まります

道も登山道に

知ってはいたけどこの登山口は階段の連続です

整備されてて歩きやすいですが、なにせ登り

そして海岸付近からあっというまに来た我々はペース上がらず

8合目まであと、、、、何メーターよ??読めない

我々二人、少し歩いては立ち止まり、息を整えてまた登る。とにかくよく整備された階段が延々と続く。一気に勾配を稼ぐから距離は近いんだろうけど、直登じゃん

もうそれの繰り返し。脚がつらいとかじゃなく、息が持たない。酸欠

ゼーゼー言いながら見た足下に、見慣れたロゴ。AEONが寄付した橋だった。そういえばFジイが「御嶽山は中京圏の人に身近な信仰の山で、名古屋の人とか多いですよ」と。なるほど、、、

頂上まで2800mって、、、

もはや頂上なんてどうでもいいっす。
この森の中の道、暑いです。
息ももたないしつらい

すこし森が低い木になってきました。

暑いしつらい。おまけに雨までポツポツ来ました

本降りになる前に山小屋に着きたいです

「発電機の音がする」とFジイが言い出しました。僕には森の音に消されて聞こえません。幻聴ですか??

しばらくして小屋が見えてご満悦のFジイ。でもなかなか着かないんだよね、見えてから

ペースが上がるFジイ

そういえばこのあたり、火山岩が多く転がってますね。ま、火山だからね

八合目女人堂に到着。明治になるまでは御嶽山は女人禁制。そのころは女性はここにあったお堂でお参りをしていたそうです。

「おねがいします~~、もう歩けません~~とめてくださ~~い」と言った訳ではありません。予約してますし予定通りです。1330出発で1453到着ですので、ほぼほぼコースタイム通り

山では15時前に小屋に着きましょうって良く言います。ギリギリ合格

八合目2480mです。頂上は3067m。そんなに遠くはありません

本来ならここから御嶽山の頂上付近が見えるはずですが今は無理

そしてここあたりで森林限界をこえますので、眺めは最高のはず。きっと明日には、、ね

さてお部屋です。今夜はなんと我々だけ。個室どころか貸し切りです。
まだ噴火が記憶に新しいからか、お盆時期を外してからか、それとも朝から登れば日帰りできる山だからなのででしょうか。山自体がすいています。

ロープウェイ駅からたった4020歩なんだけど、つらかった。もうバテバテです。

あれ万歩計撮ってるうちに、Fジイもう寝てる。
運転もしてるし、よっぽど疲れたみたいです

東向きのそらはすっかり曇り。こりゃ星も日の出も見えないな

Fジイが寝ている間に探検です。女人堂の広間です。我々だけ

小屋外観

あ、虹が出てます

アップにして彩度あげました

虹は下に見えてます。不思議

コーヒーブレイク。カップ麺を食べたかったけど持ってきてないのと、ここでは売ってませんでした(メニューになかったので多分)

虹の位置が変わりましたね

左側だけ見えてます。あそこだけ雨って事かな

こんどはここだけ

そもそも太陽は山の向こう側なのに、、、不思議

御嶽山は紅葉でも有名です
ナナカマドかな?

これはなんだろう?

案内板です。右側の三の池ルートは閉鎖中。山頂部も一部閉鎖ルートありです。廃業した山小屋もあるようです。

噴火したのは秋だったそうです。紅葉の季節で混んでいた。そして日帰りの人は装備も少ないこと。登山シーズン終わりで寒かったこと、休火山だとおもわれていた事、いろいろあって被害が増えたようです。

一瞬山頂部が見えましたがすぐに隠れました。
しもとに火山岩ヶ多かったので小屋のご主人に聞いたところ、このあたりには噴石は飛んでこなくて、主に火山灰被害だったそうです。

雨がぱらついてきたので山小屋に
熟睡中

屋内に洗面所とトイレがありました

水は天水で飲めませんが洗面はできます。トイレはコンポストでした。
再び雨が上がったようなので外へ

今度はさっきより高い位置に大きな虹が

うっすら二重
虹の向こうは南アルプスかな

頂上は相変わらず見えず

鳥さんが鳥居に居ました。

まさかそれで鳥居?

鳥居じゃなくなりました

さて室内へ。夕食まだかな

本日の夕食は1730。結構バラエティに富んでます。具だくさんお味噌汁がおしかった。お客さんが僕らだけなのでわがまま言ってドレッシングをかけないでもらいました。多分全部歩荷さんが上げてきたと思うと感謝です

貸し切り

食後は洗面を終え、もう寝ます

まだ1830ですけどね

Fじいはすでに寝てました。

21時ごろです。激しい雨音と雷鳴で目が覚めました

何度か近くに落ちました。山は怖いね。

次に目が覚めたのは0時頃。おなかがすいて目覚めました
おにぎりを食べて外を見るとちょっとだけ星も出ていました。本当なら満天の星空が見たかったな~。富士山とかまで見れたはずでした。残念。 日の出も無理かな~~。おやすみ~~
Day2へつづく
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