これはずっと写真部だった筆者が、同級生の元山岳部にお山へ連れて行ってもらう旅日記です。データーに不正確な部分があったり表現に大げさな部分がありますので、あくまで旅日記としてお楽しみください。とくに初心者の方だけでの登山は慎重にお願いします。入山届は必ず出しましょうね。なお山は自己責任ですので、そのあたりをご理解ください。
---
Day2は見事な朝焼けで始まりました。4:50、部屋の窓から
ご飯にはちょっとだけ早いので外へ行きましょう
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEidwn4sGMWisTGgs0vU0WzsX3AzdGltyoj7Vr2qlOZPSSJ9fJbW1KERh_TKIyw1omiTpraH3QlvVk6BE2krc1IgJwp8B3wyKYCl_e8MHSW-sAbhQp3t8xleUmPtzxXy58sV2UeUB9h7xzA/s1600/003P1200321_dev_400day2.jpg)
朝食は5時から
外から見た朝焼け。ちょっと雲が多いけど、どうでしょうかね。今日は仙丈ヶ岳山頂付近にある山小屋に泊まります
車のお窓も真っ赤です
仙流荘もうっすら朝焼け
5時に朝食会場に行くとすでにFジイがいました。「急いでね」だそうです。6:05始発のバスに乗るんで余裕だと思ってました
「先着順だからいそがないと」だそうです
5:20に戸台口の林道バス発着所に行くと、もう列を作っています
2台目かな
5台はあるから大丈夫そう(後で見たら、まだ数台ありました)
右の列が乗車順の列、左がきっぷの購入待ち。まだ事務所も空いてません。奥には駐車場があり、Fジイが車の移動に行きました。
5時半に乗車券が販売開始になりました
バスの方も朝の点検が始まりました。南アルプスでも赤石岳方面の東海フォレストの林道バスと違ってピカピカです。まあこっちはれっきとした路線バスですからね。
2019年の時刻と料金はこちらですが、行かれるときはご自分で確認してください。きっぷは券売機で買います。ここで往復を買うのをおすすめします。復路で切符を持っていないと乗車順を後回しにされますよ。
ちなみに荷物もこの18Lサイズ以上は有料210円。でも膝の上だよ。1万円札が使えました。
待っている間に列はどんどん伸びました。でもどんどん続行するようです
1台目塩見岳号到着
満載して出発していきました。こりゃ2台目もあやしいな
でも2台目にギリギリで乗車できました
なんと助手席!眺めも特別ですが荷物も横に置けました。他の人は膝の上や窮屈に足元に荷物をおいてます。1番違いでFジイは補助席でした。悪いね、運だから。
でもここで今日の運を使い果たしてないか不安です
セルフ撮り。私と東駒ケ岳号。甲斐駒ヶ岳のことですね。甲斐駒ヶ岳も終点の北沢峠から登ります
ここから一般車通行止めの南アルプススーパー林道。
なんと有人で可動式ゲートでガードされてました。
深い谷をわたり林道はどんどん高度を上げていきます
彼方ににそびえているのが今日登る仙丈ヶ岳のようです。遠いな~~~
やがて林道は沢筋を変えて鋸岳の絶景を見ながら進みます。こちらの山はエキスパートコース
スーパー林道だけあって厳しい自然の中を走ります。一般車は入れちゃだめだね、やっぱ。この道がなかった昔は大変な登山だったと思います。
やがて舗装すらなくなり少し平らになります。北沢峠が近いようです
到着のようです。先行していた1号車が停まっています
北沢峠には山小屋もトイレも水あとトイレはこの先はほぼ山頂の仙丈小屋までありません。
こもれび山荘で色々買えますが、ここはもう山小屋料金です。たしかペットのお茶が300円だったかな。
7時、ここからいよいよ登山です。
真っ直ぐ行くと林道で広河原、左は甲斐駒の登山道、右が我々が行く仙丈ヶ岳。この林道のおかげで甲斐駒ヶ岳も仙丈ヶ岳も日帰りもできちゃう3000m峰です。頂上まで4時間コースです。
トイレで朝のお勤めをしようかと迷っていると、「もう行きます」といってFジイは出発しちゃいました。山では短気で困ります。
山岳部Fジイの嫌いなことは、登山口でグズグズしていること。写真部的には色々やることがあるんだが、、、、毎年のことです
まあどうせ少し先で待っているので、最低限のことをして遅れて出発
わりと急な林間の道を抜けると少しなだらかになります。
ここで2合目
また「出発します」と先に行っちゃいます。最初の1時間はペースを作るのに大切だという話です
標高は時計の読みでは2276m。だいたいあってます。
あとFジイが急ぐのには雲との競争というのもあります。どんどん曇ってきて眺めもなくなりますし、雷ゴロゴロ来ることだってあります。
4合目~~。順調ですが、息がもちません。仙流荘は860mしかないので、高度に順応できていない
つらい
このあたりから勾配がキツくなります
ひえ~~~~、壁かよ
緑が濃いですね
大滝頭(五合目)到着。ザックを下ろして菓子パンなどを食いました。ここで分岐して馬の背ヒュッテ方面のへ行けます。僕らは尾根筋ルート。ちなみにこのルート、ほぼずっと山梨長野県境を歩いております。
このあたりからちょっと遠くで僕に異変が。
キジが打ちたい(大がしたい)のですが、我慢できそうなので抑え込みました。それにFジイが例の「はい、行きます」と出発しちゃいましたから
なんか披露中。今年は完全にFジイのほうが調子いいわ
木の間から甲斐駒ヶ岳
あちらも3000mクラスの山です。
2545mか、、、仙丈ヶ岳は3033mだからあと500m
道は岩が増えました。そしてそろそろ森林限界が近いようです。
甲斐駒ヶ岳も木の上から見えるように
低木帯です
このルート、すごくメジャーなので周りに人も多いです。でもトイレ行きたい!キジ撃ちたくなった(ウNコしたい)!でも人多すぎで我慢。あとでわかるのですが、ここで無理して行っちゃえばよかったです。このあたりがラストチャンスだった
左は鋸岳、右が甲斐駒ヶ岳
そして我慢中の活火山(僕)
まだ6合目です。
山の向こうに富士山が見えてます。手前は北岳の一部
いよいよ森林限界を超えて眼前には小仙丈ヶ岳。仙丈ヶ岳はその向こう
とおいな~~まだ
眺めは最高、でも空気が薄い
いよいよ日本第二位の北岳がはっきりと見えてきました。富士山は残念ながらもう完全に左の雲の中です
Fジイのペースに完全についてけなくなりました
2700m突破
どうやらあそこが小仙丈岳の頂上
北岳もこんなにはっきり見えます
もうすぐ頂上、、、小仙丈だけど
あ~、もうFジイいるよ
私も到着。そしてあれに見えるは仙丈ヶ岳3033mです
2864m。気持ちいいです
日帰りの方でここで引き返す方もいるようです。まあここまで登れば日本の1~5
中央が日本第2位の北岳。その右のなだらかなのが3位の間ノ岳。そして日本一の富士山は北岳の左の雲の中です。
アップ。富士山にまといつく雲。残念。さっきまで見えてたんだけどね。
こちらは北西側の北アルプスこと飛騨山脈側。
左端が同率3位の奥穂高岳、右端の尖っているのが5位槍ヶ岳。ここから日本の1~5位のやまが見えるんだからすごいです
しばらく休んで出発です。我々の目的地は3033mの仙丈ヶ岳
でも、、、ふたたびキジをうちたくなりました
まだまだ先は長いのに、、、まわりは人も多く低いハイマツでは隠れられない。もっともモラルの問題もありますが、、、緊急事態だっつーの
ましてや尾根筋をはずれれば滑落します
どうしましょう(わざと作った顔です)
なんとかごまかしながら前へ進みます。でも山頂までは無理だな~~。小屋へ行こう
山頂は左。でももう限界なので仙丈小屋へのトラバース道へ。この分岐が2940mです。小屋は2880mなので60mロスです、Fジイごめん
やっと見えてきたのは仙丈小屋。今夜泊まる小屋ですが、先にお世話になります
道は仙丈カールの中に傾斜を緩くとって進んでます
すぐそこにみえてからなかなか近くならないもどかしさ。でも幻のオアシスのように消えたらどうしよう、、、、
やっと到着。ここからの気持ちが重要です。
先に行くんじゃない!俺に使わせろ~~!(やつは小でした)
チップは200円ですが、Fジイに「よろしく」と言い残しトイレへGO。まにあった~~~、極楽とはここのことか。ちなみに宿泊する人はトイレのチップは不要だと書いてありました。サンクス、仙丈小屋。
さあ元気になったところで山頂へ向かいましょう。ちょっと下の話が続きましたが、これも山のあるあるということで。このルートには途中にトイレはないので大はちゃんと北沢峠で済ませてから登りましょうね。もっとも僕のようにゴロゴロきたら仕方ないけど。
この時点で11:45とすごく遅いペースです。残念ながらガスが出てきてしまいました。雷さまがゴロゴロ言う前に登ってしまいましょう。
伊那側のルートから頂上へ。
再び高度を上げます
尾根まで登りました。地蔵尾根は林道ができる前からある登山道だそうです
がれ場を進むのだが、、どれが頂上かいまいちわからない
霧が少し晴れて伊那谷が見えました
またガスってきました
3000m付近ですので息がつらいです
Fジイと夏の雲
仙丈ヶ岳の尾根を歩く登山者。あちらからはこちらがこう見えているはずです
なつだね~~(点々は登山者)
例によって植物にも疎いのですが、、、高山植物A わからん
仙丈小屋が小さくなりました
どうやら一番手前が山頂のようです
またガスが濃くなりました
眺望のあるうちに山頂へ。痩せた尾根を進みます
あれですね
仙丈ヶ岳3033m到着!
完全にガスる前につきました
「おもらししなくてよかったね」byFジイ
おかげさまで。
よかったよかった、、ん!
これは仙丈ヶ岳ネズミじゃないですか!!
捕った!愛猫のおみやげGET!
(毎年やってる小ネタっす)
ああ北岳と間ノ岳、なんとか見えた
南側は全然見えません。この彼方に日本6、7位の悪沢岳や赤石岳があるはずです。
でもまあ落ち着いたね。
記念写真ね
だいぶ雲が降りてきました。降り出す前に山小屋まで降りましょう
わすれてましたが、16414歩で山頂に到着です
いま来た道を下ります。カラッと晴れてたら富士山だって見られたのに、残念です
カールのザレザレガレガレの場所は歩きません
高山植物B。わからん
帰りは重力アシストであっという間です
仙丈小屋に到着です
無事についてよかったよかったの写真部
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhn_960jhoFLiEqKmXf0gV8iEo1NAXeZ1Dz1x_9ttayN0-GZjVLq0MpuMwFriPrJHsKHNbnP6uwL83QeFdh7LM9n-FfnPu4aLMCQ3wYkxH05Hp58n5ZyobjpoxVf-Cfjokb6fs-2QZDarI/s1600/135DSC00298_dev_400day2.jpg)
中に入りました。小綺麗な山小屋です
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiRvz8GTMYgZvK5MyIkPqqE_TW4-LGbPFgpkiHddk9lxzb9uIzXs__R_YiIj7BAjhqsq1hNH27eyMLpFtLLD6_M5Yfq9QGV9aFfzbmiY0F6dQcnsAQEWPiRWwOWuryjY0073PZsfKPS1pE/s1600/134DSC00296_dev_400day2.jpg)
寝室へはこのはしごを登ります
この山域の山小屋は混雑でパニックになるため予約制です。仙丈小屋もです。ご注意を
それでも1枚の布団に2人で寝ます。山小屋では普通です。1枚に3人という事も多々ありますから
水は小屋内でも飲めますが、浄水しているので外のほうが美味しいそうです
1分ぐらい歩くと
水場に到着。モレーンから湧いてくる沢水が飲めます。南アルプス天然水の源流ww。むちゃくちゃ冷たくて気持ちいいです。
せっかくの源流水ですが、無粋な我々は沸かしてスープやカップ麺に。甲斐駒ヶ岳でも見つつティータイムです、、麺だけど
持ってきたおせんべい、パンパンです。ここは2900m近くなのです
カップヌードル醤油味の中身だけのやつです。ちなみにこの標高だと90度で水は沸騰します。ややぬる、ややかた、ややまずです
いつもの中華スープ。こちらは問題なし
などと休んでいたら、大粒の雨が降り出してきました
と同時に、遠くで雷がゴロゴロいいだしました。2900mのお外は危険ですので退避です。
やることなくなて暇だわ~~。でも寝ちゃうと夜に寝られなくなるし、、、
こういうときはこれだな。本当は自分で入れるつもりだったコーヒーを、小屋でオーダー。500円なり。おいしいよ。
雨の様子を見に外へ出て気づいたこと、夜間トイレは昼間とは違うこと。電源を落とすと、循環型トイレは使えないのでこうなっているそうです。外からしか入れません。ここでまた雨だ。山の天気はうつろいやすい
室内ではFジイが座ったまま寝てました。多分生きてると思います。布団に行くと本気で寝ちゃうからいいんだそうです
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhDMxsoWGB_mnTNHji4rxGn5b6QJRNxMGAoYJGZpFdCWdWsVXlYDNdP2kBONLgdWl-BMf-QOn-joSluEYPLq-KVFzXvchpiAwAHTPMpNzrcGBCusqQSj7DVrhRpETdSQlr9GT0W40C6CLk/s1600/156P1200641_dev_400day2.jpg)
それに寝場所に行くには急な梯子を登らないといけませんし
南ア最難関ルートだそうです。小屋番の方が滑落多発なのでご注意と念を押しておりました
特に寝ぼけての上り下りは要注意だわ。
充電は300円だそうです。モバイルバッテリー持ってるので今回は不要です
3000m近くだと日が陰ると寒いので、雨具から薄手のダウンに着替えました
なんか雨は上がりましたが雲は残りました
あいにくの曇天の仙丈カール
それでも刻々と雲が動き楽しいので、そとでのんびり中
だれもいないのでベンチで横になってみる甲斐駒。いいちこのCM風
一瞬だけ一部が晴れて、甲斐駒ヶ岳の山肌にうっすら虹が。写ってるけどみえるかな~~。すぐに消えちゃいました
そしてまたまたお約束のように雨が。室内へ避難。というか夕食の時間です
仙丈小屋はご飯が美味しいそうです。でも~~~、ぼくには最悪だ。ポテトサラダとドレッシングとタルタルソースのトリプル食えないもの攻撃。マヨとドレッシングとタルタルがトリプルで攻めてきた ^^; 。 やっぱ今朝の林道バスの助手席GETで運を使い果たしてたな。それでも美味しいハンバーグと美味しい白米と具沢山の自家製味噌の味噌汁で満足です。それでもおかわりして満腹。おいしかったですが、一部がお口にあいませんでした。
完食して勝ち誇るFジイと、
完全に今日は色々やられている写真部
「まだ夕焼けと夜景の撮影が残ってる!」と強がってみたものの、、、、
だめぽ
少し焼けている西の空を見つつ、「これ全部紅にそまれ!」と念力を送ると
染まった!乗鞍岳あたり
でもほんの一部ね
望遠レンズで切り取ればこの通り
そしてほんの一瞬だけ、向かいの甲斐駒ケ岳も夕日を受けて染まりました
そしてあっという間に日が暮れました。残念 (-_-)
仙丈小屋は北側しか開けていないので夕焼けに染まる山々は見えますが、夕日自体は山頂稜線まで行かないとみえません。この天気じゃ行くだけ無駄なのでやめました。同様に日の出も小屋からは見えません。北岳側の稜線に出ると見えるそうです。昼間、小屋に来るために分岐してきたあたりです。天気次第では行ってみます
不運だったけどちゃんと登ったぞ。そんなDAY2の歩数は18096歩でした(昨日の歩数8403歩はスマホ計測)。
でも一日はここでは終わりません。爆睡するFジイとともにこのまま19時に就寝したあと、1度か目を覚ましては外を見ましたが、雨でした。そして2度めに12時前に起きたらちらりと窓に星が!
う~~ん、きびしいが空には星があるね
でも雲が多くて、。街明かりは諏訪や茅野あたり。例年は1週ほど後なので山でペルセウス座流星群を見られるのですが、今年はそれもなし。そもそも雲が、、、、
アップにすれば星も一応撮れました。これでウンに悩まされた一日も終わりました。
星にお願いしたからね、明日こそ良い日にって。
Tomorrow is another day!
ーーー
この旅の目次へ
2 件のコメント:
Fジイ同僚Y子です。Fジイからブログがアップされたと聞き、楽しく読ませていただいております。今年はFジイの方が体調よさそうですね(今のところ)。Fジイは私の夏休みの前週に1週間とり、私はそのあと1週間夏休みをとるということで毎年8月はすれ違いをしています。ブログの中にふれておられましたが、私はペルセウス流星群は山梨県の道志のキャンプ場で満喫しました(但し夜中の3時過ぎでしたが)。今年は3個の台風がどの方向に進むか冷や冷やした8月でした。Fジイは南アルプス登れたかなあと心配しつつ、自分も1週間道志でキャンプできるかどうか毎日豪雨レーダーと戦っていました。では、続きを読まさせていただきます。
同僚Y子さま、こんにちは。今年はブログの仕様変更にブログ執筆ソフトが追いつかずに苦労しております。いままでソフトが自動でやってくれたことをブラウザで一枚一枚やるため、実に面倒くさいのです。Day3は写真の整理をしたっきり頓挫していてすみません。昔、やってない宿題を「やったけど忘れた」とか「作ったけど壊れた」と先生に言い訳したのと同じ感じです。夏休みの絵日記の提出期限は過ぎてしまいましたけど、がんばります。
今年のお山はFジイ隊長が山を優しい仙丈ヶ岳にしたこともあり、順調でした。まさか森林限界の上で便意に苦労するとは思ってませんでしたが、まあそれ以外は順調でした。道志川キャンプ楽しそうですね。でも谷間は流星見るには谷間は不利ですよ。森林限界の上に行きましょう!でもトイレは済ませてからね。(^_^;)
ではまたDay3で!
コメントを投稿