さていよいよ箱根を越えて関所へ。まずは小田原から箱根湯本へ向かいます。
そういえば父が最近東海道53次を歩いてるという旧友に出会ったそうです。「『100万円ぐらい経費がかかるよ』って言ってたぞ」とニヤニヤしておりました。噂には聞いていたが、マジですか。募金でもするかな。
箱根の玄関、箱根湯本駅。僕はここからバスです。行ったばかりなので30分待ち。
このバスで先日の終点畑宿へ向かいます。それにしても工事中で狭いバス乗り場。推定40cm幅。
などと考えているうちに畑宿へつきました。前回来た時、中央の桜は満開でした。標高は400m弱。ここから845mの峠を越えて芦ノ湖畔の関所まで歩きます。
バス停の前から旧道が始まります。やっとスタート地点。覚えてますか?一里塚の場所です。ここで万歩計をリセット。ここまでくるのに4000歩歩いてました。だんだんスタート地点に着くのが旅になってきました。交通費もバカになりません。
石畳とは言いますが、実際はこんな感じ。
(今日はこんな写真ばっかりです。)
森が濃くてやや不安。出発!
石畳というとノスタルジックですが、ない方が歩きやすいです。確かに雨の日にはいいかもしれませんが
”苔なめらか~~”て歌では言いますが、苔は滑ります。怖いです。
写真ではわかりにくいですが思ったより急勾配です。
いったん県道へ。
ここは昔は雲助の縄張り、今はローリング族が出ます。蛇のように道がうねります。通称七曲がり。
こんなコーナーの連続です。コースアウトすると石畳に飛び込むから、スピードは控えめに。
歩道も石畳舗装。
歩道は7曲がりをショートカットして階段ですが、正直つらいっす
県道の七曲がりの上を箱根新道が同様にうねって登ります。
バス停があります。さっき乗ったバスがココを走ります。いざとなったら、バスでレスキューされます。
樫木坂は階段です。
ここが大変に急で長くてつらい。おまけに藪の中なので風が抜けません。
車道のほうは相変わらずのヘアピンカーブの連続です。
再び石畳開始
ずいぶん歩いた気がしましたが、まだここ。歩き始めは地図の右端ぐらいです。芦ノ湖は遠いぞ。
脇道の階段の上に見晴らし茶屋と言われても、無駄に階段登りたくないです
雲助について。この看板によると雲助とは人足の総称で、その一部が悪さをしたと言うことで、大半は善良な人々だったと。
ますます山深く、動物は言うに足らず、山賊ぐらい出そうな気配。おまけにじめじめして、虫が多い。
標高555m。150mほど登りましたが、あと300m登るのか、、、
先を急ぎます。
それにしても誰にも会いません。ハイキングコースなのに。昔はどうだったのかな?
2125歩しか来てないのに、この疲労。階段が多いので仕方有りません。
石畳がある最大の利点は、道を間違えないこと。心細くても、石畳は天下の東海道の証です。
猿滑坂。昔の難所らしい。
猿滑り坂は今は道で分断。横断歩道にはタイヤの跡が。
あ~、ついに出ました!しかも最悪の場所で。
何がって、山の神様ですよ。
調子よく階段を上ってたら、目の前にいるんだもん。踏んじゃうよ。踏んだら噛まれるよな~。種類を見極めたいのですが、僕にはわかりません。マムシではない様ですが、ヤマカガシ?アオダイショウ?
階段の左右が高くて蛇も行き場なく階段を上っています。携帯で調べたら50cm以内は攻撃されるかもしれないそうなので、ここで10分ほど蛇の階段登り待ち休憩。
それにしても蛇だけは苦手だ。(マムシやヤマカガシなら毒持ってるし)
この階段に10分かかりました。ごらんのように、車道を通るのはもっと命がけ。
タンポポが
ここからは割と平らです。
野原のような場所も
人家発見。資料館です。
かご
大名行列が今の道を来たかと思うと、かごの中でも大変だったろうな~。(あ、階段はなかったのか)
男の旅って簡素だったそうです。そりゃそうでしょう、昔は一日50kmとか歩いたんだから。
現代の甘酒茶屋。先を急いでいるので通過。
資料館を回ったので車道を歩きます。旧道はこの脇の森の中。
ここで再び石畳が始まります。
ここは一段と滑ります。石に滑る苔を埋めこむなよな~
今はペットボトルですが、昔は竹筒ですかね。
平らに見えるでしょう?でも急坂です。
このぐらいの勾配。
苔ってこんな見事に石畳に生えるんですね。でもそれって人が歩かないって事でもあります。江戸の昔は苔は石には生えてなかったと思います。
このあたりから下りに。どうやら峠を越えたようです。
歌碑。「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」
馬で越すのも大変だろ。落馬するぞ。
下りで楽になったのもつかの間、実は下りは膝と足首にきます。
足首サポートのないハイキング靴なので、注意しながら降ります。
坂にいちいち名前がありますが、ずっと坂なんですけど。
ここへ来るときは、杖があったほうがいいですね。最近は登山用に軽いのがありますし。
唐突に石畳が終わり、歩道橋の上。下に続くは杉並木
杉並木を少し行くと芦ノ湖のはず、、
芦ノ湖です。前方の岬の向こうに関所があります。
箱根神社の鳥居と私。つかれた~。
現代の茶屋、コンビニ発見。水と栄養の補充します。
あの山の右の峠を越えてきました
遠くに雲に隠れた富士山が。
ここからの杉並木は立派です。
”昼なお暗き杉の並木”ですからね。ちなみにこれは本物の江戸からの並木です。旅人は関所前で緊張して歩いてたことでしょう。
関所の案内看板です。”Check Point”って聞くと、かつて東ベルリンから西ベルリンへ歩いて超えたチェックポイント・チャーリーを思い出します。
関所です。
江戸側の門をくぐります
あっちからずっと歩いてきました。門のはるか先には日本橋があります
ここで調べられたんですね。
山の上まで柵があります。
日本橋から175,660歩(本日9225歩)で関所を通過。
京口御門をでました。
関所を出てすぐに箱根宿になります。
箱根宿といえば、箱根駅伝。かつての飛脚をもして東京からタスキをつなぐ伝統の駅伝です。
この角を右に曲がると往路ゴール。大手町から5時間半少々でついちゃいます。
それもすごいけど、小田原から走る峠越えの5区は77分でついちゃいます。すごいね、人の力って。
そんな駅伝往路ゴールで本日終了。10190歩ですが、一番きつい区間でした。日本橋から176,625歩でした。もともとは東京から藤沢の実家まで歩いて帰るつもりで始めた東海道の旅、藤沢の次は駅伝のゴールまで行こうと思い歩いてきました。ついちゃいましたね。先へいくのか、、、やめるべきか、、
芦ノ湖に日が暮れていきます。海賊船と遠くに富士山
アップにしてみました
帰りはこのバスです。すでに新道経由の急行バスはないので、国道経由です。ちょうど駅伝の走るルートです
バスの中から、、
行きに乗った箱根湯本駅の狭いバス停を通過。後ろはロマンスカー。僕はこのままJR小田原駅へ
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より大きな地図で 風祭~畑宿~箱根関所 を表示
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