おことわり
これは軟弱者の筆者が、友人のベテラン山男に連れられて山に行く旅日記です。正確な山行記録ではありません。大げさな表現や演出、また記述に不正確な部分もございます。 実際の登山計画の参考には山岳関係のサイトをおすすめします。あくまでも山旅の雰囲気を楽しむ目的でお願いします。なおこのルートは一般ルートですが距離も長く途中の施設も少ないため、経験の浅い人だけのグループには向きません。山は自己責任ですので、ご了承ください。
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さあ2日目。4時半に起床。今日はいよいよ登山です。
本日の行程は7時間登って2600mにある千枚小屋を目指します。水平距離は8kmぐらいですが、現在地の椹島は1100mなので1500mも登ることになります。
今日は一番つらい日です。それでも山頂はまだ先です。
登山に朝ごはんは大切。炭水化物はたくさんとらないとシャリバテを起こします。関係ないけど新鮮なサラダがたくさん出ました。
あちら方面に登りますが、山頂も小屋も手前の峰に阻まれて見えません。
出発は5:45
実はこちらは車道です。登山道は別なのですが、Fジイはこちらを選択
坂を上りきったところで林道に出ます。ここで登山道とも合流
せっかく坂を上ったのに、下っちゃいます。もったいな
林道東俣線を少し北へ歩くと、すぐに緑色の橋が見えてきました
悪沢岳方面へ伸びる千枚小屋への登山道は、この橋の手前左から始まります
ここが登山口です
いきなりの荒れた感じ。ようこそ秘境南アルプス南部へという事
しばらくは支流沿いを歩きます
そしてこの吊橋を渡ると急登が始まるはずです
吊橋は揺れますが(あたりまえだ)、特に怖くはありません。まあ今は元気ですが、帰りフラフラだと怖いかもね
標高1100mの看板。7枚目で到着ね
さて南アルプスはよくお椀を伏せたような形と言われます。登り初めが特に急なのです。しかも標高が低い分だけ蒸し暑い。森も濃く風も抜けにくい。景色もない。本日も最初の1時間が地獄。
今年は暑さで2度敗退している山男Fジイにとっても、たぶん最初の1時間を乗り切るのが課題です。彼は脱水対策でハイドレーション(ストローで歩きながら水分補給できる)、膝対策で登山用機能性タイツを用意してきました。
さっそく2枚目かと思いきや、樹木の解説。この初めの1時間はマジきついです。おまけに谷沿いで崩落した区間があるので、回り道が尾根につけられています。もっときつくなったようです。
どうなることかと思いつつも、なんとか最初の急登を登り切り尾根に上がってきました
はやくもへろってます
これは上部に送電線が通っている印らしいです
最初の急登を登りきると尾根伝いの道。風が抜けるようになります。これは大きな救いです
その代わり日差しがさしてきました。暑くなりますが、風がある分まし
高圧電線の鉄塔が見えてきました
真下から見る高圧線鉄塔。レアですね
ここは休息所になっています
この付近から一瞬だけ山頂部が見えました。多分、荒川中岳。この山へは今回は登りません(登れません)
こちらがたぶん悪沢岳
せっかく稼いだ標高を、今度はやせ尾根伝いに降りちゃいます。岩場を降りるのでやや注意区間。
たぶん一番奥に見えているのが悪沢岳、、、かな
尾根から降りると旧道と合流します
そしてまた急な登り
いったん林道に出ました。ここまで来れたので、なんとなく上までいけそうな気がしてきました。
ここを少々歩いて横切り次の登り区間へ
第2ステージ(勝手に命名)はここから開始。ここで7時52分なので、2時間ほどかかりました。標高は1470mほどなので、360mしか登ってないな。
第2ステージも急登ですが、第1ステージより気持ちいいです
順調に1600mに
8:20 小石下に到着。ざっくり1/3ほど来ました。ここまで2時間40分なので、ほぼコースタイム通り。
あと4時間30分と書いてはありますが、バテてきているのでここからは遅れそう
比較的なだらかな道を過ぎて林道を横切ります
ここから清水平の手前まではゆったりとした斜面沿いの道です
訂正:『ゆったり』と言うほどでもなかった
訂正:そこそこのぼってますね
なんか登りが急にきつくなったな~~と思う頃に
水の音がしてきます。
9:44 清水平に到着。標高1870mなので770m登りました。ほぼ半分。
こちらが泉です。飲めます。Fジイは2Lほど水を消費したようなので、予備を補充。僕も念のため補充
ベンチは傾いてますね。もう少し行くか
森の中の登りに変わりました
さて登り再開
湿った森なので、たくさんのキノコがあります
ムム、怪しいキノコ
怪しいキノコ2。
10:50 蕨段に到着。あと3時間か。標高は2000mを超えています
とても体力が持たないので、ここで昼飯にします。昼は宿で用意してもらったお弁当
助六寿司+唐揚げです。おいしいい
ここを過ぎると徐々に来た低く細くなってゆきます
標高2100m!
木の間から、山の姿がちらつきますが、よく見えません
見晴らし台がりましたが、余分な登り降りは嫌なのでパスしました
ふたたび森の中の道へ
不思議なU字のくぼみを歩きます
U字のくぼみは、木馬道(きんまみち)の後だそうです。明治時代の林業が盛んだったころ、切り出した木材を馬で曳いて川までおろした跡だそうです。川からは筏で下流へ
そういう時代の名残り。今は切り出しはしていないそうです
ひたすら登りますが、少々涼しくなりました
空気もさわやかです
6/7 標高2300mの看板。あと300m
あと300m、こんなかよ
ここで1台のカメラが電池切れ。どんだけ撮ってるんだ
再び怪しいキノコ。食われてるから毒はないのかな
だんだん傾斜が緩くなった気がします
それにしても飽きたぞ
そういえば周りの樹がシラビソに代ってました
12:45 千枚小屋まであと1時間地点。駒鳥池です。すでに7時間歩いているので、1時間以上コースタイムを下回っています。まあいいのだよ、つけば
わかりにくいのですが、下に池があります。駒鳥池です。
さああと1時間行くぜ
木馬道の起点だそうです
ふと見上げるとケーブルが上空に。高圧線ではなく、千枚小屋への荷揚げ用のロープウェーです
立ち入り禁止ですが、管理道路って方に行くと林道の終点があるようです
まだまだ木が立派。木馬道より先という事は、この辺りは伐採されていないという事でしょうか?
13:30 あと15分の看板に元気づけられます。でもたいてい15分じゃつきません
しばらく行くと急に花が増えます
これは千枚小屋に近づいた証拠
でも登りは相変わらず続きます
7/7の看板。やっと2500mです。あと少し
そして何やら小屋っぽいものが
お花畑の中を。結構虫が多いのは仕方ない
着きました
13:46 千枚小屋に到着。あと15分で着いたね。7時間のはずが結局8時間かかりました。
千枚小屋は数年前に建てられた新しい小屋
今回僕よりむしろ体力に不安を覚えているFジイも一安心
チェックイン
小屋は土間がある3階建て
今夜の寝床は1Fのここ2枚。もちろんいわゆる雑魚寝ですが、寝るには十分。ひどいと1枚に2人寝ろとか言われちゃいますから。ここは本館は定員制だそうです
到着後、汗ふいたり着替えたりしてたらあっという間に14時半。食堂が準備中になっちゃいました
カップヌードルが食べたかったのですが、売ってませんでした。ちょっとがっかり。コーヒーはインスタントが1杯100円。食堂は夕食準備中でしたが、食堂だと400円でドリップコーヒーが飲めます
とりあえずカフェイン補給
東が開けていて眺望があります。本来は富士山が正面に見える絶好のポイントのはず。
しばらくしてだれかが「あれ富士山か?」と言いました
アップにして確認です。間違いありません。最高地点剣ヶ峰の旧富士山観測所が見えています
あっという間に雲が動き、姿が変わります
ちなみにAUの電波はなんとか届いています。向きや場所に気を使えば、通信はできます。電話は不明。ちなみに僕のスマホは3Gなので、4GLTEの場合は不明
同じくドコモ。こちらは安定。通話もできるらしいです。
本日の夕食はハンバーグ
千枚小屋は花畑の中にあります
ガスってきました。富士山はおろか、近くも見えにくく。まあ、寝るかな
ちょっとだけネットサーフィン
そして5時半ですが就寝
夜中に目覚めてトイレ(屋外)に行ったら晴れていました。何枚かとったのですが、残念ながらピンボケでした。さむかったもので、ここで切り上げました。明日は山頂へ行くので寝ないとね。
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