2009/11/30

英国旅行 2009・11


Day1: 初英国へ向け出発



Day2: 巴里大散歩



Day3: ロンドン到達



Day4: 雨のストーンヘンジ



Day5: ロンドン大散歩



Day6: ロゼッタストーンとウナギ



Day7: ネス湖は今日も雨だった



Day8: 雨で弱気なエジンバラ



Day9: エジンバラ城攻め



Day10: 列車でロンドンへ



Day11: ロンドン最終日~帰国



旅後記



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旅後記


(本物の2階建てバスだよ)

ロンドンロンドンロンドン、愉快なロンドン楽しいロンドンロンドン

子供の頃、駅でバスを待っている時に駅前のスピーカーから幾度となく聞いたフレーズ。それが多分僕の一番古いロンドンの記憶。それはキャバレーのCMだたのだが、それでもロンドンってのは楽しい場所だと思ってた。そして小学校の図書館で読んだシャーロックホームズ。でもアルセーヌルパンが好きだったので、ホームズはあまり興味がなかった。イギリスと言えば音楽の中心でもある。でもぼくはビートルズよりサザンなガキだったので、まるっきし無関係。大人になってから海外旅に出てもヨーロッパ風情はフランスなどの大陸の方があるし、なにより陸続きじゃないので気軽に立ち寄れなかった。ニューヨークに5年住んていたのでミュージカルはブロードウェーで十分だと思ってしまうし、アートもロンドンよりも、もう一つの中心NYに行くのでそれも不要。

そんなせいなのだろうか、僕はなぜかイギリスという国へ行こうと思わなかった。


(荒れるドーバー海峡)


ではなぜ急に?答えは簡単。友人の結婚式でたまたまロンドン在住の友人達が出来たこと。あと一つはユーロトンネルだろうか。トンネル開通でドーバー海峡の フェリーが廃止にでもなるまえに行っておきたかったのだ。もっとも心配不要で、トンネルは鉄道専用なのでフェリーはトラックや車を乗せてガンガン運行して いた。初めてイギリスに渡る時はフェリーで海峡を渡り、ドーバーの白壁を見たかった。


(ドーバー名物の白い崖)

だから霧の向こうにドーバーの白壁が見えた時は実に感動した。
「あ、イギリスだ」



(大英博物館のロゼッタストーン)

行くと決まれば行きたい場所や見たい場所がぞろぞろ出てきた。まず大英博物館のロゼッタストーン。3つの言語で彫られた石版で、この石によって古代エジプト文字が解読されたのだ。つまりエジプト史解読はこの石から始まった。



(彫られているのは古代エジプト神聖文字、古代エジプト民衆文字、古代ギリシャ文字)

すごいよね。これはこの目で見たかった。これを世界中の学者が25年かけて解読したんだ。本物だからね、、多分。



(雨のストーンヘンジ。ロンドンから200km)

そしてストーンヘンジとネス湖も外せない。これはもう僕らの世代の少年達にとっての必修だろう。『世界の謎』みたいな少年本の巻頭をかざる不思議の定番。宇宙人がとか怪物がなんてのは大人だから信じないのだが、でも僕の中の少年心が行けと言うのだよ。



(ネス湖の古城、アーカート城。見事な景勝です。)

実はストーンヘンジもネス湖もロンドンからは遠く離れています。ストーンヘンジは車で一日がかり。ネス湖にいたってはもうイングランドですらない。北のスコットランドの北部。列車と車で14時間ぐらいか。飛行機もあるけど興醒めだから陸路ね。



(ネス湖は実に怪しい場所。時よりこんな影が漂います)

ネス湖は怪しかった。実に怪しかった。しょっちゅう影が見えるんだよ。それぐらい水面が怪しく乱れる。実は深い湖なので水面下に波があるのでそうなるそうだ。でも子供だったらネッシーを信じるし、大人でもお好きな方は信じれる。そんな雰囲気の場所でした。




(ロンドンアイごしのビッグベン。実は意外に低かった)

でもロンドンは割と普通だった。街自体はあまり感動しなかった。何でだろう。半端というか、、パリの洗練もニューヨークの衝撃もない。クリスマスの飾り付けが激しすぎて趣がないからか、とにかく割と普通だった。



(またいでいるのが0度線)

街並みとは別に、ビッグベンが見たいとか、宮殿とか2階建てバスとか狭い地下鉄とか衛兵とか警官とかロンドンタクシーとかは見れて良かった。グリニッジ子午線をまたぐとか、そういう欲望もかなえられた。でもだ、やっぱり街自体としての魅力はパリじゃなしニューヨークじゃなし、、、、



(下町名物ウナギのゼリー寄せ。最強の英国料理?)

一番裏切られなかったのは不味いと有名なイギリス料理。あえて挑んでいたので、正しくは裏切り続けられたというべきか。いろいろ堪能したがやはり噂通り。それはそれでよし。日本の外食産業にはもう不味い食べ物は絶滅したから、ある意味貴重である。口がおごった我々はイギリスで味覚をリセットすべきだ。


当初は興味が薄く一生行かなくてもよかった英国だったけど、行ってしまえば新鮮で楽しくやり残した事も多くあった。たった8日で大英帝国を見尽くせるわけもなし、、、それに考えてみればロンドンは写真界の中心地でもある訳です。ロンドンは街を見るというより、何かやる目的を持って行く街なのかもしれない。また行かなきゃね。

そんな訳でパリ2泊英国8泊の旅でしたが、181235歩も散歩いたしました。


最後に旅のきっかけでもあり、色々と世話してくださったヨーマン&Yに大感謝。


今回の旅のお伴。万歩計はヤマサ。これに限る。カメラも毎度おなじみフジフィルムのファインピックスF200EXR。そして新顔オリンパスのEP-1。一眼レフと同じセンサーで写真が楽しくなるカメラですが、、、雨が多くてもったいなくて出番少なかった。


さて次はどこへ行こうかな、、、


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2009/11/28

Day11: ロンドン最終日~帰国

167581歩です。今日は帰国日ですが、飛行機は夜の7時。まだまだロンドンを歩けますね。

さてこのホテル、部屋が広いのはいいのだけれど清潔感がない。それでも安けりゃいいのだが、110ポンドぐらいとる。どうなんだろう。最初にとまった近所のラディソンが1泊160だからこの50ポンドに大きな差があるようだ。ややけちりすぎたな


「顔石けん」と裏側に書かれたこのホテルの石鹸、、でも


表側には「Hand Soap」。顔用じゃ無いじゃん。


9時半なのにフロントがやってない。金は前払いしているので鍵を投げ込んでチェックアウト。周りにおいてるのは預けられた荷物らしい。壁に「荷物は自己責任でおいていけ」とある。


フロントは玄関からはかなり奥で、かつ外のドアは鍵が掛かっているので問題はないのだろうが、僕は嫌。なので荷物は駅で預けようと思う。

別に悪いわけじゃないけど、たぶん他にもっとましな場所があると思う。前後左右も同様なホテルだったからね。


裏道なのでタクシーがあまり来ないので大通りへ


空車タクシーより先に駅行きバスが来ました


終点じゃないので停車ボタンの前に陣取る。少ないんだよね、ボタン。


下車。で、パディントン駅どこよ?


ヒルトンホテルの裏でした。


ここからヒースロー空港行きの列車が出ます。でもまだ乗るわけじゃないので荷物預かり所を探します。


駅の隅にありました。テロ以来ロッカーがなくなって、割高な有人預かり店をつかいます。預ける前にX線検査機を通します。


JALはターミナル3と。7時発ということは4時半ぐらいにここから乗ればいいな


そういえば朝御飯まだでした。B&B風ホテルに泊まりたかったのに、、、、


標準的な朝食ですね、これが。


天井がなんだかおかしい


パンクヘアーのロボットがロープくわえてるみたい。


地下鉄。本日ベイカールー線は順調。へーー。


地下鉄でとある場所へ


私の身長168cmほど。でも頭が当たる。うざいようなうれしいような。


まるいんだよね、屋根が。というかトンネルがまるい。


僕が担当者なら床下を小型化して、床をホームと同じ高さまで10cm下げる。そして室内天上高を10cmあげる。どうよ。


さて降り立った駅はここ


ここ


ベーカー街ってところだ


ここが221b番地シャーロックホームズ博物館。そしてここがかつてホームズが住んでいた場所。


壁にはそれを記念するプレートが。

と、ここで「ホームズって架空人物じゃん」と気付いていたあなたは偉い。それでもプレートを付けちゃう市当局は偉いと思う。


でも実はですね、僕はホームズファンではないんです。どちらかというとルパン派なので。博物館は入らずにギフトショップとお手洗いを借りて退散。



さてワトソン君、これは何だと思うかね?


ロンドンのバス専用レーンを監視しているカメラだよ。取り締まりします。


上から見るとこんな感じ。


なんかもめてます


こちらでも。じつは今日はある地下鉄路線が運休で代用バスが走っているのです。その案内でぐちゃぐちゃしてます。


バスと僕


バスはオックスフォードを通ってピカデリー、トラファルガー広場へ向かいます。外は人人人


ユニクロだね。どうなんだろうか、安さで世界に出るのって。H&MとかGAPとかとおなじだけどね、そのあたりは。


ちなみにバスレーンはタクシーも走っていいそうです


トラファルガー広場到着。有名なライオンさん


そしてナショナルギャラリーと噴水


よく見ると虹が


そして本日のメイン目的地、ポートレートギャラリーへ


人物画専門の美術館。もちろん現代では写真がその主たるメディアです。



ギャラリー内は撮影禁止なので写真はお休み。


お昼は美術館内のレストランで


窓が広い感じのいいレストラン。でも予約しないと座れませんよ。僕はカウンター席。


遠くにはビックベン。この角度はいい角度です。


そこでの特別展のひとつが60年代の音楽写真。ビートルズやらストーンズが出てくるのですが、これが見事の2つに分かれます。今見てもすばらしい写真と、 昔の有名人が写ってる写真。それはもうきれいに分類されちゃいます。プロがしっかりと撮った写真ばかりなのにですよ。原因らしきものはわかってます。当時 の流行に乗ったのか、あるいは作者の信念で作られているのかでしょう。流されてはいかんなと再認識。今回の旅でここが一番重要だったかもしれない。また来たい。


さてさてそろそろ時間が来たようだ。


駅へ向かって動き出そう。


ピカデリーサーカスは監視されておりますぞ。


写真もとられまくってるね。なんでかよくわからないけど。


昨日から気になっていた店

カラフルな皮の文具屋へ帰ってきました。でも買ったのは地味なメモノート


実は近くに駅があるのですが、例の工事ので運休中の路線です。仕方なくピカデリーの駅へ逆戻り。でも表通りは混雑してるので1本裏の道で帰ります。ガラガラ。


自分撮りも匠の域へ達したようです。いい写真だ。


ここで地下へ。さらばロンドン。


地下鉄も地上同様混雑


さてさて、やや遅れて帰ってきたのは今朝荷物を預けたパディントン駅。


ここで最後にY&Yと待ち合わせ。別れの茶をいたします。どこだよー。


最後は紅茶だよ。でも予想以上にコーヒーの国になってました。


回転ずしがロビーで回ってました。


別れにおみやげをいただきました。お返しはないのですが地球の歩き方を進呈。お二人で英国を再発見してね。


乗るぞ。


ヒースローエキスプレスは15分ごとに出ていて、15分で空港に着きます。高いけど便利。


ばいばい!いろいろありがとうね。日本に来たらウナギごちそうしますね!


わかれのポーズ


ロンドン滞在、短すぎたな。ロゼッタストーンも解読してないし、、、


ヒースロー到着。なんだこりゃ。少々品がないぞ。


JALはこちらでチェックイン


検査と出国を終えると直接巨大な免税店に出ます。素通り。


待合室は大混雑


贅沢で申し訳ないのですが、今回はプレミアムエコノミーなのでラウンジへ。


ゆっくりとお茶など。ついつい日本食に手が。寿司と枝豆と鳥空揚げ。鳥にまけました。


外は雨が降り始めました。


いよいよ搭乗


178749歩で英国を離れました。



夕食はどちらかを選べというのだが、、、、


この中央がマヨっぽい。聞いたらやはりマヨネーズが入っているという。だからやめてくれよ、そういうの。


よってマーボ豆腐に。


ただいまモスクワ付近


よなかにご自由にお食べくださいと、お菓子が並べられています。こういうところは日系ならでは。でも食事のマヨネーズだけはやめてくれ。


機内でアメリカ映画を見ました。米英語なので、母国語のようにすっと耳に入ってきます。思えば英国では基本的なことなのに2度聴かないとわからないし、2度言わないと通じない。英語と米語の差を思い知らされました。米語は楽だわ。


夜食はカレーうどん。これは美味い。


そして朝食。これも十分。


飛行機は既に日本領空です。もう帰ってきたね。


到着~。


日本で一番評価されるものはウォシュレットだと思う。清潔感があって快適だ。


なぜかしら入国審査が激込み。AエリアについたのにBエリアに回る。こちらはなぜかガラガラ。そしてすぐに電車へ


キオスクでお茶とお煎餅を買いました。


いつも帰国すると、ふぞろいなネオンが流れる車窓を見つつ、、落ち着かないなと思う。


ここで普通列車に乗り換え


アメリカにたった5年住んでただけだが、いまでも日本に馴染み切れない自分。帰国する列車の中でいつも実感します。


いつも思うこと。駅前でパチンコ屋を営業させるなよ。せめてもっと隠れたところに作ってほしい。


タクシーで実家へ


お出迎えの方


ややご機嫌斜め


僕の帰宅と同時にてんやもの届く



おみやげを待つウーさん


今回はこれだけね。ネッシーだよ。


お気に入りのご様子。


「食いもんはないのか、くいもんは」と探索中。


英国のペットフードは不安だったので買ってきませんでした。(たぶん禁輸だし)


こころゆくまで検査しててね


さてさて夕食は僕のリクエストにより鰻。やはりウナギは日本に限る。


「あいつの次の旅行こそ阻止するぞ」と監視するウー様


そんなわけで旅は終了。
長い帰国日のわりには13645歩だった。
全行程では181235歩。よく歩きました。

あとで後記を書きますね。


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