この日記は元写真部の筆者が、高校同級生の元山岳部に山へ連れて行ってもらう旅日記です。データーに不正確な部分があったり表現に大げさな部分がありますので、山行計画の参考にはなりません。あくまで旅日記としてお楽しみください。とくに初心者の方だけでの登山は慎重にお願いします。御嶽山は登りやすい山ですが、しっかり計画を立て入山届は必ず出しましょうね。なお山は自己責任ですので、そのあたりをご理解ください。
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Day1はこちら
5時頃、八合目女人堂はなんとなく日の出です。
でも太陽はまだまだ薄雲の中 。雲以外の山も見えないし、、、
南アルプスとか富士山とか見えるであろう方向も雲
そもそも太陽もだめだわ
撮影する気がなくなったので二度寝 します
5:45頃起床。小屋の朝ご飯は6時ですので洗面を済ませます。
女人堂は現在天水ですので飲料水は自分で湧かして作るかペットボトルを購入する必要があります。

外は相変わらずの曇りがちの天気。雲海と言えば雲海です
朝の大広間。宿泊は我々だけなので貸しきりです

テレビで今日の天気を確認。午後は崩れるね~~

外へ出ました。山頂方面は曇はありますが、晴れてはいます。微妙

東の空。青空は雲の間にあるっちゃーある。
北側、北アルプス方面も雲。でも天気持ちそうですね

小屋では最近見かけないストーブが焚かれていました。夜は冷えます。小屋の寝具は厚手の布団でした

朝食!またしてもわがまま言ってドレッシングをかけないでもらいました。

いただきまーす。
少し雲が薄くなってきました
乗鞍岳が見えています。数年前に上ったね、バスつかったけど

乗鞍岳越しに槍ヶ岳が見えてます

こちらは穂高岳連峰

では出発です。石田はここからヘルメットをかぶりました。今はヘルメット着用は曖昧ですが、努力義務らしいです。山小屋のご主人が「持っていくならここからかぶっていくのも変わらない」とおっしゃるのでかぶりました。Fジイは自分で判断できるのでまだかぶらないそうです。

6:43分、本日は4074歩から。ザックにつけているので小屋内はほとんど含んでいません。ここは2480m、山頂は3067m。500mほどの登りになります。

だんだんと晴れてきている頂上付近

「頂上見えてますね」とFジイ

どれどれ、どこどこ?写真だと左の外れ

鳥居が見えてるのが剣が峰、御嶽山の最高地点です。10年前の噴火の時に空撮でよく写っていた頂上です

こちらは九合目の小屋二つ。下が石室山荘。上の覚明堂は噴火後閉鎖されました。

さあ出発です

小屋のまわりはまだ低木がありますが、森林限界はすぐに超えます
頂上まで2100mっていわれても、、、実感湧かない

ナナカマドの中を進みます

秋の紅葉は見事らしいですよ

振り返った東の空。低木帯だと景色が開けてリフレッシュできます。

御嶽山は信仰の山、あちこちに石像や祠や碑があります。噴火とは関係ありません。

そして道は相変わらず歩きやすい整備された階段状の登山道

九合目まで800m、八合目まで500m。結構来ました

どんどん木が低くなり

ついに森林限界をこえ、岩だらけの道に

眺めの方は絶好調です。南アルプスも見えています

昨日チートで乗ったロープウェイの上の駅が見えてます

さてここからがやっと登山らしい道

一泊したおかげか、昨日ほど息が上がりませんが、暑い!

頂上1400m、まったくもって標高差があるので実感湧かない

ガスってきました

頂上も見えなくなり不安

この道ばたの黄色い花はなんだろうか、、

霧と石仏はちょっと怖いっす

霧ですがルートは明確にマークされています

九合目の石室山荘が見えていますが、勾配がきついのでなかなか近づきません

浮き石などもありますが、ルートははっきりしています

信仰の山なので白装束に笠の方も見かけます。というか、本来はそういうお山ですからね。ただの登山者の方が異質

どうやら霧を超えてきたようで、振り返ると遠くが見えています

でもまだまだ九合目が、、、遠い。きつい。

雲と雲の間に我々がいるみたいです。見えているのは中央アルプスと南アルプス

なかなか近づかないずっと見えている九合目

頂上まで1000m

立ち止まっては登るの繰り返し。

Fジイから遅れているのは不調のせいではなく、写真を撮りまくっているから。

さて小屋の直下に分岐があります

小屋による予定はありませんが、小屋を経由しない道はあれていたので小屋経由にします

どんどん旧になる傾斜

つらいわ~~

あとちょっと

小屋は崖にせり出してます。すごいね~、眺め良さそう

おっと小屋内を通り抜けないと頂上には行けなかった。あいてて良かった

石室山荘通過が8:18。6:43出発なので1:25ですね。コースタイムはこの先の覚明堂で1:25なので遅れています。Fジイもここからヘルメット着用。なおここが黒沢口の最後のトイレになります。
小屋には特に寄らず、通り抜けて出発です。
道は相変わらずの急傾斜の岩場

傾斜的にはこあたりが一番急だったかな

よく整備されているので歩きにくくはないです

上には覚明堂。こちらもせり出していますね
九合目の碑
振り返ればこの絶景。あいかわらず上級の雲は晴れず
すでに閉鎖されている覚明堂小屋

正面から見るとせり出してるのはわからないのねw

鳥居をくぐります

こちらにも像が沢山あります。覚明行者の像でしょうか
覚明堂の先の分岐で二ノ池方面と頂上方面とに分岐します。

頂上です!

もはや木も生えない荒涼とした景色。僕はこの高山帯が大好きなのでウキウキです。でも積乱雲とか来たら洒落にならないのでハラハラでもあります

このあたりから傾斜が少し緩くなりました

鳥居は先ほどの覚明堂

頂上がよく見えています。すぐじゃん

ん、まだ600mもあるのか!

黒沢十字路に到着。主稜線上に出ました。ここからみた二ノ池です。どこに池って思いますが、白っぽい部分です。噴火の火山灰で埋まってしまい、以前のようなブルーの池ではなくなったそうです

稜線上のFジイ。どうやら御嶽には10数回登ってるそうです。大学のワンゲルで登ってたそうです。ちなみに黒沢口は初めてだそうですが、ここからは勝手知ったる場所。
写真部には山は似合ってないね。まずもってヘルメットが様になってない

山男は山が似合うね
実は結構お茶目

さてあと25分か
せっかく眺めがいいので写真を撮る。後になるとガスっちゃうなんてよくある話

王滝口方面
王滝頂上と王滝御嶽神社奥社

乗鞍と槍と穂高

3000m峰が密集している北ア。こちらで登り残してるのは南岳だけ。取りこぼしちゃったんだよね。

登山再開

左下に見えているのは王滝頂上にある神社

黒沢十字路から直接王滝頂上にも行けるようになりました

ヤマップによると、ここで3000mを超えたようです

標高3000mとおいら

3000mとFジイ

コース外に古そうな鳥居がありました。噴火にも耐えたのかな。

10年前の噴火ではこのあたりも地獄絵図だったのでしょう。噴火は頂上の王滝登山道側の八丁ダルミでおきたので、噴石はこちらはましだったようですが、火山灰は二ノ池側にもふりそそぎました。すれ違ったベテラン登山者が、昔はこのあたりまでハイマツがあったのにとおっしゃってました。
耐えた感あるな~~

怖いね~~、自然災害は。

もうすぐ到着

頂上直下に新設されたシェルター

これが3つ並んでいました

参道の階段脇に、10年前の噴火の慰霊碑がありました。死亡・行方不明者が63名、その多くが山頂付近での犠牲者だそうです。
今噴いたらどうしようもないもんね。

最後の階段
登り切って御嶽山の頂上です。

そして神社の黒沢御嶽神社奥社もあります

お参りをしました。お願いしたのは無事下山できますように、、でした。
小さいシェルターもあります

そして頂上の碑と三角点も
御嶽山3067mに無事登頂。日本で14番目の高さの山。登ろうとしてからいろいろあって7年越しです
ロープウェー駅から1万歩未満で到着です。でもそれは角度が急と言うことでもあります。つらかった。 9:22。6:43からですので2時間21分で登ってきました。コースタイムは2時間なのでやや遅いですが、われわれはそんなもんです

山頂と言えばビーフジャーキー
カルピスウォーターを飲んで生き返ったFジイ

あ、風景が見えない。王滝口方面

噴火口方面も見えない。さっき撮っておいて正解
9:38分、下山開始です。帰りは一気にロープウェイ駅までです。
午後から天気が崩れる予定なので、あまりのんびりはしてられません。

どんどんおりるFジイ。

二ノ池です

よく見ると白っぽい場所に水がたまっていますが、ほとんどありません。日本一高い場所にある湖ですが、微妙になってしまいました。

とはいえ自然現象ですので仕方ありませんね

下りはペースが速い。もう覚明堂が見えてきました

鳥居をくぐりどんどん下山

「Fジイ早いって!」と言うと、もう脚がブレーキが効かないからと言ってました

続いて石室山荘が見えてきました。

ここで歩荷さんとすれ違いました。ご苦労様です

石室山荘到着です。

いっきに降りてきました

こちらで水分の補充とトイレをお借りしました。10:24分ですので40分ほどで到着。

10分ほど休み再び歩き始めます

Fジイ、下りは早いです

「おいらが遅いんかね」

Fジイを追う感じで下っていきます

天候も下り坂ですがすぐに振ってくる感じではありません

よく見ていると妙な巨岩があるのに気付きました

溶け残りの雪でした
女人堂まで1000mっすか

そろそろ脚がヤバいです

ひっしに速度を落としながら降りていきます

下から霧が上がってきました

雲なのかもしれません

気付けばまわりが少し緑に。なんかホッとします

まだ青空だけど、なんかモクモク

低木帯に入りました。少し安心しますね

みちは岩のガレ場から木の階段に

明日来やすくなって安心

そんな安心もつかの間、なんと私がこの先で転倒いたしました。

なんということない緩い場所で足が引っかかって前向きに転倒。手にストックがあったのでゆっくりと転倒し両手と膝をついて割と平らな場所に着地。でも最後にザックが少し遅れて乗ってきて、なんかすぐ立てなかった。いわゆる柔道の前受け身の体勢でした

「だいじょうぶですか?」とすれ違った方やFジイに言われました。
幸い手と膝を少しすりむいて少し打撲した程度。ザックを下ろして立ち上がりました

斜めがけのカメラは横だったので底面を少しすりむいた程度。OM-1強いからと言う話もありますが。いや~~、何でこんなところでってところで転ぶね
何年か前にFジイが悪沢岳で転倒したときも低木帯に入ってすぐでした。気が緩むんだな~、やっぱり

こういうヤバそうな場所は転ばないもんな

すぐに今朝出発した女人堂小屋です

あ~~ヤバかった。ここで一休みです。11:30到着。
あまりのショックで女人堂の写真撮ってませんw。ご主人に「おれてないよね?」と確認されました。手の付き方が悪いと折れるそうです。幸いすりむいた程度。高校時代に3年間教え込まれた前受け身をとっていてびっくりですわ。柔道の受け身、大事かも。哲ちゃん(先生)ありがとう!20分ほど休み、11:50に出発

樹林帯に入ったのでヘルメット外しました。転んだときもヘルメットいいかもね

女人堂から下は樹林帯。すれちがった歩荷さんが熊鈴を鳴らしていたので、熊よけの鈴をあわてて出しました

なんか疲れがどっと来ています

余裕がないのはFジイも。下りは魔物です

くだるとどんどん緑が濃くなります

たぶんAEON軌道の橋を越えます

道は整備された木と土の階段。おりやすいんだけど疲れます

まだ続くか

深い森の中をどんどん降りていきます。よく登ったな~~、俺ら

やっと行者山荘、7合目通過
ここから脇道にそれます。ズルと言われればズルですw

ほぼ平らなウッドチップの歩きやすい道です。Fジイはどんどんいっちゃいます

前方が明るくなりました

ロープウェイ駅に到着だ
ちゃんと動いてて良かった。ほら天候とかで止まることあるから

19561歩で、12:45に到着。今回の山歩きはここにて終了

ほっとした写真部

乗ります。往復券を買ってあるので乗るだけ
お疲れの二人ですが、まだまだおうちは遠いのです。

そそくさとロープウェイを降り来るまで帰路につきます。

途中の旅館で入浴し、着替えてから町に出ます

さっそくのコンビニで手にしたのは
カップヌードル。お約束です。こんかいは山小屋で販売がなかったので下山後の塩分補給

帰路につくと割とすぐに雨が降り出しました。帰りの中央道は断続的に十数キロの渋滞で、運転交代しながら海辺の自宅に向かいました。
運転してたので写真が飛びますが、渋滞中のSAやPAも満車では入れず、メシも食えず、いっきに地元へ。遠いわ~ 地元のファミレスで肉を食って帰りました
実家到着~~。母が出迎えてくれました。
Fジイお疲れでした。

ただいま~~~。初めてのお留守番はどうだった、一泊だけどね。

「おかえり~~~」byノナ

大ママと一緒だったから平気でしょ? 一泊ぐらいじゃどおって事ないよね。(でもこのあと数日はべったりでした)
いや~~、こんかいは雨に降られる気でいったのに、幸いにもパラパラ程度のうちに小屋や車に逃げ込めて良かったよ。
4年ぶりの3000m峰登山、転んだりはしたけど大きなケガなく無事に帰れて良かったよ。
御嶽山のご加護かもしれない。 来年はどうしようかな~~
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