あけましておめでとうございます。年末から辻堂村の実家に長逗留いたしましたが、いよいよ西へ向かいます。目的地は平塚の宿。
覚えてらっしぃますでしょうか。ここから本日はスタート。
ちょうど一里塚付近です。ここから国道一号は片側1車線。
前回は夜景だった松並木の歩道
寒いのでこんな格好で失礼します
この向こうが大山参りの街道です
と、おもったらこっちが旧道。地元なのに意外に知らないものだね。
そして東海道は茅ヶ崎市へ
並木が続き東海道らしいのですが、ここからは交通量が多く排気ガスで不快です。この写真を撮っているとき、鈍い衝突音とうめき声がしました。
対向車線側でバイクとバイクが事故。
若者が「ぃいて~~~」とうずくまっていました。当事者同士はあたふたしているので、仕方なく(失礼!)新年早々110番へ警察と救急の要請。なんてことでしょうか。安全運転しましょうね。目撃はしていないので、ぼくはそのまま歩きます
まだ1キロしか来ていないのにね~。
さてさてこのあたり、実は母方の遠縁の親戚が多いらしいです。見知った表札が並びますし、このうちの数件は見知った親戚の家らしいです。実は結構地元の人なのです、私。
歩道の一部に盛り上がった元の地形を残したと思われる場所が。これが昔の街道かな?
松並木の向こうに富士山が
再び看板が。かつての休憩所の場所。うっかり八兵衛が牡丹餅を頬張る姿が浮かびますね。
”人生楽ありゃくもあるさ♪~”と水戸黄門テーマが脳内を駆け回ります
松の大木。つまり本物の松並木の生き残りです。だから歩道の真ん中で邪魔なのに、鎮座しています。
それにしても車が多い。上下線とも渋滞。実は茅ヶ崎にも国道1号のバイパスがありますが、そちらはがらがらです。何故かというと、有料で割高だから。僕もほぼ使ったことありません。意味ないぞ、日本の道路行政。あまりに不快なのでコンビニでマスクを買いました。
沿道の案内版より。排ガスとは無縁の世界。夢だ。
さてさて、この松並木には一本ずつタグがついています。
なぜかそのタグには松ぼっくりが。
ね、
とうふやさん
かなりの枝振り。邪魔だなんていっちゃいけません。
渋滞は絶好調
またぐは相模線です
いいかげん疲れましたので、ショッピングセンターで一休みします。
ここはほぼ茅ヶ崎の中心部です。
年末から食べたかったたこ焼きと、、
年末に買った新しい極小PC。重さは500グラム少々。動機は手軽に持ち歩けるから。おまけで旅先で使うためのPHSのカードも。ひょっとして東海道をずっと歩く覚悟かも??
ここ茅ヶ崎は宿場ではありません。
一休みして再び平塚の宿へ向かいます。
ダイナミック、ダイクマ!
昔はお世話になりました。
駅前を過ぎると松並木が無くなりました。
そして大学時代に配達バイトでお歳暮を配っていたエリア。
神社発見。旅人はお参りしておきます。
なんでこの神社はUCカードが使えるの?不思議だ。
ただのセブンイレブンにあらず。バイト中にここで昼飯を買って食ってた思い出の地。お世話になりました。
鶴峰八幡宮への参道。かなり長い参道なので鳥居で失礼します。ここからはバイトの配達の範囲外。もう未知の世界です。
六〇キロ
旧馬入川の橋桁遺跡にあった模型より。中央の左右の曲がった道が東海道。
いまは川筋が違うのか、支流の川と橋の遺構が一致しません。
右手にあるのが例のバイパス。建設目的通り、市内の混雑を解消したかったらタダにしなさい。
街道沿いの店で昼飯。
今日はリッチにお刺身定食
路地の向こうには東海道線
あれ?川の手前なのに平塚市に入ります。
明治の境界線確定後に流れが変わったんでしょうか。すぐ向こうは相模川(馬入川)。
なが~~い橋は現代建築の技術。昔は渡し船でした。
遙か彼方に見えるは国道134号。つまり海岸はあそこ。
こちらは山側。丹沢の山並みが見えます。
お菓子屋はどこでも街道沿いを売りにしています。妙なネーミング多し。
国道は右手へ。旧道は直進して駅前へ。
馬入村。平塚の宿はまだまだ先。
なぜか自衛隊機が旋回中。俺なんかしたか?
牛タン好きの僕には気になる。でも閉店。
「東海道本通り線」とあります。まちがいないね。
まだか平塚宿は。なんだかこのあたりはさびれてます。
広々した直交する道と閑散とした風景。
どことなく札幌風でありアメリカ風。
紳士淑女の集う店発見。
駅への入り口を横切りますが、宿場はまだ先。
そういえばあの駅ビルのカメラ店でもバイトとしてました。
でも街へは出なかったので実は平塚はよく知りません。
平塚の商店街。七夕の時に飾り付けをする場所です。
江戸見附(宿場の江戸側の入り口)はまだまだ先だとさ。
古そうな呉服屋さんやらが並んでしますが、ここは新宿です。
商店街を抜けちゃいました。あれ?まだ?
そしてやっと平塚の宿場へ到着。
江戸見附と言うことは、ここからが正式に宿場です。
大変にさみしいぞ、、このあたり。
昔の面影は写真でだけ。
平塚は空襲と区画整備で古い宿場の面影が残ってないのだそうです。
宿場の相談所
宿場の団子屋
歩道に見落としてしまいそうな碑がひとつ。ここが平塚の本陣跡地。
なんともしっくりこない終わり方なのと、実はもう大磯のすぐそこなのでこのまま歩きます。
コンピューターの前の人で、トイレに行く人やお茶をいれなおす人はここで一休みしてください。
僕は適当な茶店もないのでこのまま行きます。
ここより大磯へはわずか3km程度です
唯一あった蔵。江戸のものかどうかは不明。
平塚宿の上方見附(西の境界)は場所も不明だそうです。残念ですね。
道は再び国道1号へ。そして同時にここは大磯町に入る場所です。
前方に見えるは高麗山
再び排ガス対策でマスク着用。
渡るは花水川。たぶん平塚宿はこの川の水を使ったのでしょう。宿場はかならず中小の川のそばにあるようです。逆に大河の側にはないようです。多分水害対策ですね。
再び道は片側1車線。ですが、ここの排気ガスはそれほどではありません。海側には西湘バイパスがありますので、大型車の多くはそちらを使うようです。ちなみに通行料金も距離の割に安いです。そういうことだよ、国交省さん。
野菜を売ってました。旅人は買いませんでしたが。
いい意味で首都圏は平塚を過ぎると終わるように思います。たしかに電車の本数は減りますし、街道沿いなのに風景ものんびりしてきます。
「66km、東京はここに終わる」って感じですかね。
神社も地元の氏子さんたちに熱く支えられているようです。
僕もお参りします。人影もぽろぽろありました。
神社の先で旧東海道は国道を離れ裏道へ
住宅地の真ん中に、松並木が復活。
静かで昔の東海道はこんな感じだったのでしょうか?
ミカンの木と東海道。この付近に一里塚のあとがありました。
東海道は東海道線で分断されています。街道は地下道へ。
ここより大磯の宿。
宿場が廃止された後は、高級別荘地として栄えました。
やはりなまけてます。
再び国道と合流。
大磯駅入り口。湘南海岸を走る134号線はここが起点です。
国道沿いに商店街も始まります。
おや、また御役人様。宿場の歩道の真ん中で堂々と箱座りで居眠り。
人や自転車の方がよけていきます。
しばらく見ていましたが、だれも邪魔しないし、どきません。
「危ないよ、そこ」って言ったら
「わかってるわい~」と言われました。肝の据わりように、恐れ入りました。大磯は平和だ。
本陣跡は金融機関になったましたが、宿場の残り香のある街です。
「日も傾いてきましたし、今日のところは大磯の宿へ泊りましょうか、、、」
と、江戸の旅人なら思ったところでしょうか。
昔の人になりきって「宿屋に荷物を置いて、宿場でもぶらつきましょう」かね。
こちらは菓子屋さん。どこでも元気そう。
この先は海岸です。日本での海水浴発祥の地です。
天下に名だたる大磯名物の井上蒲鉾店。でも今日はお休み。
立て看板によると、「湘南」の呼び名はここにはじまったそうです。でも実際には「湘南海岸」「湘南高校」などの一部用途以外では、地元の人は使わない固有名詞でもあります。
そしてこちらが鴫立庵。日本三大俳諧道場だそうです。文人たちに愛された大磯の街のシンボルですね。
これが鴫立沢。残念ながら、上流部分は暗渠です。なにをするんだ、大磯町!
海はすぐそこ。大磯で東海道は海岸線に出ます。
そして鴫立沢は庵の裏ですぐに海にそそぎます。
海岸へ行ってみましょう。
西湘バイパスの下をくぐると海岸です
海のすぐ手前で、鴫立沢は海岸に消えていました。
海岸の岩に座って休んでいると、偶然の鴫立沢に「鴫(シギ)」の一種と思しき野鳥が。まさに鴫立沢
ここで浮かぶ一首。
『心なき 身にもあはれは 知られけり 鴫たつ沢の 秋の夕暮れ』
(西行 新古今和歌集)
秋じゃなく冬の夕暮れですけどね、、。
ほとばしる教養という名のwikipedia。
冬の日は短いですね。
辻堂の一里塚から25844歩。
再び東海道へ戻ります。江戸の旅人なら旅籠へもどるのですが、僕は実家へ戻ります。
大磯駅のそばの鴫立亭。有名な洋菓子店です。
頭のよい子が育つ家????いいのか、そんな売り方して!
たしかに大磯町で育てば頭が良くなるかもしれないが、、、
大磯駅到着。住んでみたい街ですね。歩き始めたのが10時、そして現在は16時半。江戸の昔の旅人は軽くもう1~2宿場は歩いたことを思うと、現代人はやわだな。くたくたです。
飲み食いや寄り道をしたとはいえ、徒歩6時間半かかった距離なのに。。。。。
ゲームで「ふり出しに戻る」で痛い目に会ったような気分です。
なにはともあれ、本日は2次いたしました。
本日25844歩。藤沢宿からは31566歩で16.5km。日本橋から123205歩。
これからどんどん遠くなるな~。これは本当に投宿しないと無理になるね。
というわけで、今まで以上にのんびり進みます。
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