そしてユーラシア大陸最西端のロカ岬へ向かいます。
夜行列車の旅は列車が動いている間は揺れても起きない。
でも停まると直ぐに目が覚める。不思議なものです。
時間的には国境の駅っぽです。
EU同士の国でも、なぜか国境ではしばらく停まります。
乗務員が変わるのか、機関車を変えるのか。
とにかく停まります。
まだスペイン。
やがて動き始めました。
お、ポルトガルだ。
そしてまた停車。
ポルトガルの駅でしょうかね。
間違いありません。
CPはポルトガル国鉄のマークです。
また動き出すと寝ちゃいます。
不思議だ。
車掌さんのモーニングコールで起きました。
118576歩、ポルトガルに入りました。
まだ外が暗いです。
食事中にだんだんと空が白んできました。
日本の僕の生活からは考えられませんが、毎朝早起き。
ポルトガルはスペインより1時間遅いので実は早起きじゃないんですけどね。
夜明けです。もうすぐリスボン。
サンタ・アポローニア駅到着。
長距離列車はここに着きます。
海辺の駅なので汐の香りがします。
この駅には地下鉄も路面電車もありません。
タクシーでホテルへ向かいます。
名物の路面電車の線路が縦横無尽に走ります。
路面電車は見えませんでした。
それにしてもやけに警官が多い街です。
英語で聞く「市長たちが会議をするんだ」とたどたどしい英語で運転手が教えてくれました。
市長会議?それにしても角ごとに警官いるよ。
ホテル着。高級ホテルが多いエリアにある普通のホテルです。
朝9時ぐらいなのですが、早すぎて当然チェックインできません。
荷物を置いて早速ロカ岬へ向かうことにします。
「遠い、ツアー参加しろ。らくだぞ」とうるさい下手な英語のフロントが言う。
電車でと言うと
「電車は岬には行ってないからツアーにしろ」としつこいです。
そんなの承知です。路線バスがあるのも知ってますから。
「ところでリスボンで何が起きているんだ?警備がすごいじゃないか」
と聞くと
「えーーーとーー、VIP会議だよ。ノープロブレム」とだけ言う。
どうなってんだ?
この後何度もみたのだが、「1分証明写真」が町中にある。
なんで日本語のままなの?
日本製だと言う、それが売りなのかな?
地下鉄のカード。
これがいわゆるSUICAみたいなタッチするだけのカード。
でも紙でできてます。
10回券をかいましたが、実は割高なバス路面電車共通の回数券にするべきだったのです。
わりときれいな構内。
さて動物園駅に到着。
ここで郊外電車に乗り換えです。
駅は至って普通。
120509歩。
赤い電車でシントラ駅へ。
窓から見えた斜面に立つ団地群のひとつ。
このあたりも実に日本的。
45分ほどでシントラ駅到着
貴族の避暑地だったそうです。
駅前に小さなバス停が。
路線図の下に出っ張っているところがロカ岬です。
バス到着まで30分。
向かいにあった日当たりの良いカフェで一休み。
ポルトガルもコーヒーの国なのにミントティー。
薬を飲んだのでお腹はOKだけど、用心用心。
まだ弱ってる感じの僕。
と、思ったら他の人はシントラ観光。
乗ったのは数人だけ。
がらがらの車内。
しばらく行くと道がどんどん細くなりました。
一方通行なんだろうけど左右ともこんな感じ。
なんとなく西伊豆のよう。
お、見えました。多分あれがロカ岬。
到着です。ここがユーラシア大陸最西端のロカ岬
下は100mぐらいある絶壁です。
こんな碑が立っています。
ポルトガルの詩人の詩が彫ってあります。
「ここに地終わり、海始まる」といったことらしいです。
北緯38度47分、西経9度30分。
正面はみわたすかぎりの大海原、大西洋です。
そういえば「○曜どう○しょう」という番組の特番で
ヨーロッパ20カ国をめぐる企画のゴールに
このロカ岬が設定されていました。
結局違う岬を間違えてゴールしちゃうオチですが
行ってみるとテレビと全然違う風景。
間違えようがない感じ。
だってそもそもこのあたりには海沿いの道路なんてないですし、
絶壁で海岸までなんて下りれませんから。
あれは相当インチキだな。
まあ、お好きな方はそれがいいんじゃかと言うんだろうけど
ユーラシア大陸最西の犬。老犬で寝てました。
バスに乗って今度は逆周りでリスボンへ。
地元の人がけっこう乗り降りします。
カスカイス到着。こちらのほうが近いです。
リスボンから海沿いにきた電車の終点。
高級住宅地もあります。
海岸沿いにお屋敷が並びます
万歩計、海とと交わる。
124542歩。
リスボンのミニ地図を買いました。
これでリスボンばっちり。
駅の北側にショッピングモールがありました。
モール好きな僕は呼ばれるように吸い込まれます。
この国で一番困ったことは喫煙。
交通機関は禁煙ですが、それ以外はいまだにどこでも吸えるようです。
モールの通路でも吸ってますし、禁煙席なんて滅多にありません。
あ、そうそう姪っ子にみあげを買うことを約束してたんだっけ。
目で確認してから注文できるので腹を壊している身としては
読めないメニューで適当に頼むよりも安全です。
でも禁煙喫煙が分かれていないのでまったりと煙いので外の席へ。
日本で喫煙席に座るよりは全然ましですが、外のほうが気持ちいですから。
海と駅が見えます。
串にさして焼いた牛肉に付け合せの野菜。
白いご飯は弱さのしるし。
それにしてもずっと気になるのは落書きの多さ。
ガイドブックには「安全な国」とあるのだけど
僕の経験的にはかつてのニューヨークを思わせる落書きの多さ。
どうなんでしょうね、これ。
それに警備員の多さ。
立った数日のポルトガルではわからない疑問でした。
フードコートのはずれに日本料理店?
絶対嘘だ!ウエイトレスは襦袢だし。
買いましたよ。
食後は駅へ。リスボンへ帰ります。
朝のシントラ行きが中央線ならこちらは横須賀線。
色も横須賀線色。
お、サーフィンしてる。
リスボン着。今度はまた違う駅。
そのまま地下鉄へ乗りかます。
ホテルへ帰るにはグリーンの地下鉄を1駅乗って、
ブルーに乗り換えて5駅ぐらい。
この地下鉄駅も結構こってます。
ところがですよ、ブルーの地下鉄が動いてないんです。
なんでも警備の為に今日は動かないようです。
いったいここはどこなんだ、、、
にぎやかだけど。。。
後での乗ろう。
この広場はどうもロシオ広場らしいね。
困ったことに警備のせいでバスも混み混み。
さらにルートを変更しているらしく僕の目的地へ行きません。
711番とか45番とかみんな違うことを言います。
しかもタクシーも捕まりません。
何の警備なんだ?
時折白バイに先導された車が爆走していきます。
5台目ぐらいのバスで運転手が行くと言うので乗りました。
苦労してボンパル伯爵広場へ帰ってきました。
ここも白バイに先導された黒塗り車が爆走していきます。
ホテルはそこから1分。
便利なはずなんだけどなー。
EUとアフリカ諸国の首相クラスがリスボンに集まり会議をしているそうです。
そしてその多くがこの近くの高級ホテルに宿泊中なので規制が多いそうです。
リビアのカダフィー大佐も来ているらしいです。
これはもう公共交通機関は諦めてタクシー作戦しかないようです。
ホテルの名刺をもらっときました
あいかわらずサイレンが鳴りっぱなしです。
VIPの移動時間のようです。
ポンパル伯爵広場です。
左の奥のほうが高級ホテル郡です。
僕のホテルは右。
本当はいいエリアなんだけど今回は
失敗だったね、ホテル選び。
メインストリートの並木道を歩いてバイシャ地区へ向かいます。
通りかかったホテルの前。
写ってる人は全部警備の警官です。
こちらは全部エビです。
残念ながら今日は食べない方がいいね。
ふと見ると3つある名物ケーブルカーのうちの一つがありました。
偶然見つけたんですが乗っちゃいます。
心は少年、もうニコニコ。
こちらが頂上の駅。
あたりは人っ子一人いません。
不気味です。
一緒についた観光客の後についていきます。
途中からはケーブルカーの線路が道になっていて
そこを歩いて降ります。
なんかレストランはまだガラガラ。
夕食は8時ぐらいからのようです。
爆走してきたVIPの車列。誰かな?
バイシャ地区は電飾でにぎやか。
12月8日は土曜日なのと何かの祭りのようで人だらけです。
この人ごみはエレベーターの順番待ち。
今日はパスだな。
通路を通って丘の上
バイロアルト地区は飲食店が点在してます。
駅前はカフェが路上に広がってます。
暗くて狭い路地にファドを聞かせる店があるようです。
ケーブルカーに乗らずに下りてきました。
故障で一時運行停止中。
またしても落書きが。
本当に安全なの、リスボンて。
まるでサウスブロンクスのようだぞ。
ケーブルカー乗り場のそばの猫
明日の乗ろう。
137859歩。歩いたねー。
でも肉とか油ものではなく夕食は茹でた魚と野菜。
魚はカマスの味がしました。
バスも「行かない」「他に乗れ」と断られまくり。
どうも僕が行こうとするエリアを迂回しているようです。
またVIPの車列が爆走。
偶然目の前でタクシーを降りた人がいたのでそれに飛び乗る。
でもタクシーは楽だ。
やっと見えてきた。
テレビをつけたらカダフィーが堂々と歩いていた。
なんだか大変な会議だな。
最悪の時に着たかも。
あれ、チャンネルを変えたら日本のアニメかな。
日本文化、ポルトガル侵略中。
138716歩。
2万歩、歩きましたね、今日は。
0 件のコメント:
コメントを投稿