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2011/06/28

Day8: 日帰りキャニオンハイク

はじめに:
トレッキング情報は経験不足な僕の私的な意見や、ブログのための演出や誇張を多々含んでおります。実際に行かれる方はこれを参考にしないで、ご自分でお調べください。自己責任でお読みください。お願いいたします。



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92839歩です。本日はいよいよグランドキャニオンハイクをいたします。まず最初に解説をします。グランドキャニオン国立公園は大きく分けてノースリムとサウスリムがあります。最近よく聞くスカイウォークやウエストリムは国立公園の外で、個人的にはウエストリムはラスベガスから行きやすく作った偽物だと思ってます。国立園内には下世話な観光施設はありませんし、飛行禁止のため遊覧飛行もありません。 アメリカの国立公園は環境保護などに本気です。

さてさて僕が今回いるのはサウスリム。ロッジやホテルがありますが、地味目です。コロラド川までは標高差1500mほどで、日帰りではいけませんし、キャニオン内のファントムランチ(小屋)やキャンプ場の予約も困難です。僕もキャンセル待ちなどしましたが、無理でした。なので今回も日帰りハイク。

さてそのキャニオンハイクですが、山登りとは違います。まず最高地点から下り、後で登ります。わかると思いますが、疲れても怪我しても日が暮れても上まで登らないと帰れません。そして地図を見ていただくとわかりますが、最後が急な登りです。自分でセーブしながら歩きましょう。あと、谷底はもろ砂漠で猛烈に暑いです。日陰も極小。ここでの事故の大半は熱射病や脱水症です。メインコースは道も広く、ちゃんと整備されているので落ちることはまずありませんが、手すりはないよ。

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サウスリムには2つの整備されたハイキングコースが峡谷内へ延びています。一つは左のブライトエンジェル、もう一つは右のサウスカイバブ。ブライトエンジェルは一番ポピュラーで日帰りの最大の目的地はプラトーポイント。コロラド川がよく見えて最高です。その少し手前がインディアンガーデン。水場がある平和なオアシスです。いずれも夏期の日帰りは勧めないと公園では言ってます。その手前に2カ所水場やトイレがあります。歩いて安心な道です。僕は前回プラトーポイントまで行きました。だから今回は右のサウスカイバブ・トレールを歩きます。

カイバブトレイルは尾根線の道なので最初っからずっと絶景が広がります。でも水場は途中には一切ありません。飲み水はすべて持って行くしかありません。日帰りで行くのはスケルトンポイントが最遠点。ここで初めて川が見えます。所要時間は往復5~6時間で往復10kmぐらい。標高差は650mほど。これ自体はたいしたことありませんが、全体が砂漠の道ですから暑さが大変です。その手前に往復5kmで標高差400mぐらいの場所にあるシダーリッジがあり、ここが標準の日帰り目的地。もう一つ手前にもOoh Aah Pointという手軽な目的地があります。夏のハイキングはシダーリッジまでを勧めるとのことです。そして10-14時は歩くのをなるべく避けるようにと言っています。

昨日インフォメーションで聞いたら「暑いからキャニオンには入らずに上の道を歩け」などと言われてしまいました。でも早朝に装備を持って行ったら「スケルトンポイントまでいけるだろう」と意見が変わります。要するに準備しないで行く人が多いので人を見て言うようです。ただしスタートが遅いのがやや問題。

スケルトンポイントまでは5時間とあります。5時に出れば10時に帰れますが、8時半に出ると1時半。一番暑い時間を過ごすことになります。ま、様子を見ながら行って、シダーリッジでどうするか考えよう。

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いくよ

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キャンセルさえあったら谷底まで1泊で行く覚悟だったので、ちゃんと装備してます。水はゲーターレードと併せて4Lでしたが、今朝インフォのオヤジに「もう1リッターもってけ」って言われて5リッター。これが今日のすべての水です。ちなみにキャニオンは行くでは1時間1リッター(下りは少なめ、登りは多め)の水を持って行くのがセオリー

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まずはロッジ前の眺め。対岸がノースリムです。20kmぐらい先です。いつか横断したいです

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ここはブライトエンジェルトレール。中央やや上にちょこんと出ている場所がプラトーポイント。

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わかります?手前のグリーンの場所がインディアンガーデン。水があるんです

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緑のキツネ。僕は車でカイバブトレールへ。でもカイバブトレールの降り口へは一般車は入れません。
(コヨーテだとご指摘いただきました。サンクスです)

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ですのでここからシャトルバスに乗ります

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無料です。15分おきにきます。最終は日没の1時間後。(サウスカイバブ・シャトルの場合)

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車内

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さてトレールヘッド(スタート場所)につきました。最後の水場です。僕はすでに5リッターで満タンです

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少々歩いてリム(崖縁)へ

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ここに地図があります。どこまで行くのか確認しましょう。ルートははっきりわかりますので、心配ありません。

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一番の心配はこれ。毎年250人がレスキューされてるそうです

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「リムから川まで日帰りで行こうなんて思うなよ。死ぬぞ。」と、ご丁寧に様々な言葉で書いてあります。

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さて無事生還できるのか。とりあえずの目的地は標準的日帰り目的地のシダーリッジ。そこでその先のスケルトンポイントに行くか考えます

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降ります

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まだまだ先が長いな。今日はずっとこんな写真ばっかりです。

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ミュール(ラバ)があがってきました。谷底にあるファントムランチ(小屋)はヘリコプターなの使わず、このミュールですべてを運んでいます。いいことだと思います。ミュールは馬とロバのハーフです。父がロバで、母が馬だそうです。

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臭いんだよね。動物だからどこでも大小しちゃいますから。

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あ、忘れてましたが96029歩ぐらいからハイク開始。なんとすでに9時24分。

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高度計は目安です。2155mとなってますが、目安ね目安。

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岩にへばりつくように歩いていきます

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5kgの水が重い。あと食料と非常用具と雨具とカメラ。カメラは全部でコンパクトとコンパクト1眼の3台。

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前方が最初の日帰りポイント。立て札もありませんので名前忘れました。

(ウーアーポイントだそうです)

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あ~~、この尾根の先の方まで行くんだよな。遠いな。低いな。

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下りは写真がいっぱいありますが、登りは減りますので、今のうちにお楽しみください

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スイッチバック

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どこ行くんだ~~、このトレイル。尾根線の不安

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よく見ると下からミュールが登ってきてます

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まもなくシーダーリッジにつきます

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到着!ミュールも到着。早いな、君ら。ここで一人のハイカーが、「金払うから一人乗せてくれないか」と相談、、いや嘆願。でも駄目だって。そもそもこのミュールは荷物運用で人用に調教されてないからと言われてました。自力での登れってことです

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シダーリッジにはトイレはありますが、水はありません。というか、このルートには水はないです。標高1750mぐらいですから、500mぐらい降りてきています。木陰にパークレンジャーが待機してます。話をしましたが、昼間でここにいて、非常時に備えてるそうです。

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レンジャー(女性!)に相談したら「あなたは十分装備してるから、もっと行ってきなさいよ。水は十分ある?」と、背中を押されました。ここからは比較的は平らな道だそうです。

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そういうことなら、無理のない範囲でスケルトンポイントへ向かいます。

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シダーリッジの目印はこのトイレ。

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ここを過ぎると急に人が減ります

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たまにミュールが通るぐらい。ミュールが常に優先です。

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このあたりからは人が少ないので、お互いすれ違うと話をしちゃいます。彼はノースリムから歩いてきたそうです。

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風景はこんな感じ。あのビュート(岩山)の向うに目的地があります

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岩の切れ目から見た左側の風景。グランドキャニオンは何段にもなって切れ落ちてます。そしてその脇の谷の一つぐらいが、行かずに想像している大きさです。本物は見事に巨大で裏切ってくれます。よく「何々のグランドキャニオン」と言う使い方をされますが、桁が違います

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さてさて、先ほどここですれ違った男性に妙なことを聞かれました。

「それで助け呼べるのか?」

無線機なんか持ってないし、キャニオン内では携帯はさすがに通じません、、たぶん。

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どうも僕が肩に横向きにつけているカメラが無線機に思えたようです。
「レスキューが必要なの?」と聞き返すと「もうクタクタだ」という。見た目にはきちんと装備も水も持っているし、実はさっきのレンジャーがいる場所はここから10分もかからないので、「あと10分歩くとレンジャーがいるので、対処してくれるが歩けるか?」「それぐらいなら、、、、、」

そんな会話をしてから、クエン酸と塩の入ったレモン味の飴をあげて、彼と別れました。ヤバイねヤバイ、ここは。

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自分も気をつけねばと思ったのだが、、、、どうしてもスケルトンポイントには行きたい。そして先に行けば行くほど帰りがつらいのがわかるのだが、、

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先ほどの岩山を回り込みます

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僕も塩分補給。というか、すでにスポーツドリンクを飲んでますけどね。塩を失うと水を飲んでも脱水症。こわいからね。でも水をセーブしないと。登りで大量に飲むのは目に見えてる

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岩山を回り込んだらすぐかと思ったら、、、あのずっと先まで続いてる(写真の右端まで)。たしかスケルトンポイントは道が急に下る直前のはず、、、、そしてコロラド川が見えるはず

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魚のひれみたいに見えた細い尾根線まで来ましたが、、、まだ??日陰もないし、、、。そろそろ太陽も高くなってやばくなってきた。とにかく暑い!

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さらに山の先まで道は続きます。もう限界。これ以上行ったら帰れない。この先までで引き返そうと思った時、、

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到着!スケルトンポイント

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でもあまり長くいられません。まず日陰がない。誰もいない。展望スポットは道から陰になっている。こんなところで長居して倒れてたら、ひものになっちゃいます。ま、まだまだ水は3L以上あるはずです。

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これが苦労してきた眺望。それでもまだキャニオンは下へ下へとえぐれてます。雲の動きが美しいが、、、、、遠くで死神のささやきががするのです。

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大自然ってのは、本来そういうところなんでしょうね。

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ちなみに中央下のよりの出っ張りが多分プラトーポイント。その手前の切れ込みを下って、人々はコロラド川へ向かいます。

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さてここで選択肢が二つ。
A:急いで昼食をとって、レンジャーがいたシダーリッジまで戻る。
B:ここで正午の暑さが過ぎるのを待つ。

Aだな。Bには日陰が無さ過ぎる。干物になる。

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なんか僕の横で食べこぼしを期待してるリスがいた。君こんなところでどうやって暮らしてんだ??

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あ、あとコロラド川ね。ここまで来る間の眺めはサウスカイバブトレールの方がすばらしいけど、日帰り最遠点からの眺めは正直ブライトエンジェルの方が数段いいです。それにブライトエンジェルには水がある!いくらでも給水できる!サウスカイバブトレールには水がない。心の余裕が違います。

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思いっきり不安なのでさっさと帰ろうとしたら、すごく軽装の男性が来ました。小さなウエストバックと1Lぐらいの水しか持ってない。記念撮影してくれて、そのままさらに下っていきました。まじっすか、死ぬよ。

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さあ登るぞ。さっきは軽快だった道が辛い。少しの登りなのに、、、つらい。

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なかなかオニールビュート(岩山)が近づかない

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頻繁に曇るのが幸いだ

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あれあれ、、あんなに下ってきたかな??もう完全に疲れがきてます。脚は快調なんです。心肺系も快調です。でも、、、頭がぼーーーーっとしてきました。あれだな、熱射病の前兆。一人は心細い。行きにすれ違った男性を思い出した。ああなるな、こりゃ。

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岩山のふもとで3人家族とすれ違います。今度は僕がヒーヒー言う番で、彼らは涼しげに笑います。彼らは谷底の小屋に泊まるそうです。うらやましい。しばし急速。

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このあたりから晴れてきました。ヤバイです。岩陰に日陰が見えますが、休むには十分じゃありません。それに岩が熱いので、座れない。

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自分で写真撮ってるだけ、まだ大丈夫、、、かな。でも完全にオーバーヒート。時々貴重な水を頭にかけたりしながら登ります。止まればいいのだけど、、休めばいいのだけど、、、日陰がないんです。

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たまに曇るのだけが救い。ミュールに追い抜かれました

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ミュールをよけた場所が、少々日陰になってまして、、ここでぐったりと休むことになりました。

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あ~~、景色うんざり。地獄ってこんなところなんだろうな。ここで休んでいたら、先ほどの軽装の男性が涼しげに歩いて登っていきました。体力の差ってのもあるな、、、確実に

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僕が休んでた岩陰。曇りを待って歩き始めます。

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こんな頼りない木でも、下は涼しい。ここでまた曇り待ち。岩陰より木陰の方が快適です。それに落石の心配がないし、、、。

ここで3人のドイツ人親子とすれ違う。どこまで行ったのか聞かれ、スケルトンポイントと答えると、「まだ遠いのか」とか「あついのか」とか聞かれた。「無理のない範囲で言ってくださいな」って無理のある範囲の僕が答えておいた。

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やっとトイレが見えてきました。もうシーダーリッジ。人がいっぱいいて、日陰があったシーダーリッジ。トイレを見てこんなに喜んだのは久々だ。

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でもね、もう誰もいないんだよね。夏のハイカーは朝来て朝帰る。昼を避けてるから、もう誰もいない。レンジャーもいません。ひょっとしてさっきの男性に付き添って上がったのかな。

シーダーリッジで一人。木陰でやや計画に無理があったので反省。

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でもね、ここには木陰がある。そして尾根線なので風がある。

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涼しくて気持ちいいです。クールダウン。木って偉大だ。ここまで無理して戻って来て正解。

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雲が流れるのを見ながらボーーーーーーっと。死神のささやきも聞こえない。水はまだまだある。スナックなんか食べて、、ビーフジャーキーを食べて、、ボーーーーーっと。すごいな、自然って。急にまた景色がきれいに見えだした。

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先ほどのドイツ人親子が帰ってきた。スケルトンポイントはあきらめて帰ってきたそうだ。賢明だと思う。彼らは余裕で上がっていった。

さて、僕も行くか。

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曇りがちなのは幸いだし、雲の流れがきれいです

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あ、あの岩山の先の先の先まで行ったのね。
遠いじゃん!

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ここまで来ても安心してはいけません。歩行距離では半分以上来てますが、、標高差は500mぐらいあります。とうぜん歩いて登るしかないんです

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休んだおかげで快調です

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どこに道が続いてるのわかりますか?僕はわかりたくもありません。

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遠目には岩に溶け込んでわかりませんが、迷うようなことはありません。どんどんと上に登り、やがて崖の上まで続くんです。

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晴れたら木陰で休み、曇ったら歩きだす。その繰り返し。幸いにも標高が上がってきたので、気温は下がり気味です。空気はややうすいけど。

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いよいよ最後のつづら折りが見えてきました。うんざりです。

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こんなところに住んでるのかよ、君。

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空はこんな感じで僕の味方

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最後にすれ違った初老の男性。7回目のグランドキャニオン横断だそうです。すげーー。

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2000m台まで帰ってきましたよ

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いよいよ最後の難関、、、、というか実はそうでもない。シダーリッジの下に比べたら、どうってことないっす

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ドーピング

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しゃっきとしてるでしょ

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おーーー、グランドキャニオン。きれいだな~~

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やっと帰還。無事帰還。所用時間は5時間少々でした。水は700CCほど残りました。よかった

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登ってまずしたことは、水で顔を洗うこと

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水ってありがたいな。人は水なしじゃ生きられなしって実感

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クーラーも最高

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標高は2240m。目安ね。

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ちなみにこれが今日のザック。背中に密着しないタイプで、夏には最適。おかげでなのか、とにかく熱かったのは頭でした。ちなみに砂漠では帽子は薄い色がよろしいです。欲を言えばつばの裏は黒が反射が無くていいです

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車で帰ってきたら列車が到着してました

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たのしそうだね。昔は本当にこれが観光客の足でした。

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ディーゼルね。観光鉄道です

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車を駐められたのは隣のホテルの向こうの駐車場でした。このあたりは駐車場不足です。(ホテルの経営は同一会社なので問題なし)

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思わずドクターペッパーを買おうとしたら売り切れだったので、チェリーコークで代用。糖分補給。

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ここじゃないよ、行ったのは。ブライトエンジェルトレールのプラトーポイントです。スケルトンポイントはここからは見えません

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でもまあ、目安としてはこんな感じ

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ロッジに帰還。よかったよ、無事に帰れて

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さっきまで元気だったんですが、部屋についてシャワーを浴びたら、、眠いです。水をたっぷり飲んで、これから昼寝します

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まだ午後4時だったんですが、このまま翌朝まで爆睡しちゃいました。本当に消耗したんですね、、、、夏のキャニオンをなめちゃいけません、、なめてないけど。

と、言うわけで本日は19794歩。万歩計は1周して112633歩ですが、別の万歩計で計測した4849歩を足して累計は117482歩です。

本当に大自然はすごい、人間は小さいなぁ

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