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2010/04/06
旅後記: 雨のち晴れ
旅行家気取りで旅後記などまた書きます。旅行家というと、やはり「兼高かおる、世界の旅」をやっていた兼高かおる女史でしょうか。
何十年も昔ですから16mmフィルムの無声映像を前に、スタジオで兼高かおる女史が芥川隆行氏相手に土産話をする。「そうでございますのよ、ほほほ」なんて上品に言う。その画面の向こうに展開する海外を見ながら憧れたものでした。ほんの30年前までは、海外は一生に1度行けるか行けないかという場所でしたから。まして自分が年に何度も行けるなんて思いもしませんでしたでございますのよ、ほほほほほほ。
それにしてもこの冷たい雨。こればっかりはどうしようもない。結局NYを離れる直前まで晴れなかった。
雨男ではないはずなのだが、前回のイギリスも雨だった。雨の摩天楼も決して悪くはないのだが、写真を撮る身はつらい。左手に傘、右手にカメラ、そしてぬらさないように気をつかう。
でもおもうのですが、雨の日があるから晴れの日がうれしい。旅にしても何にしてもそういうものじゃないでしょうかね。
イースターとパスオーバーの休業にも困った。ニューヨークの大手カメラやユダヤ人の経営のもの。しかも特殊なユダヤ教の方々で、大変に教えに敬虔。断食のパスオーバーに働いたりはしません。これは出国前に『しまった!』って気付いてましたので、おり込み済み。でもイースターに関しては
想定外。NYではイースター休業なんてあまりない気がしますが、南のアリゾナ州はちょっと違う。州の南はメキシコ。敬虔なカソリックのメキシコ系住民が多いエリアなので、宗教に忠実。これは知らなかった。まさかディスカウントストアまでが閉まるとは。
予定通りの旅に出来たのだから、天候や休業なんかでうだうだ言ってちゃいけませんな。それが海外旅行の醍醐味でもあるんですから。
先日、昼のNHKトーク番組に所ジョージがでてました。「日本人は遊びなのにこうしなきゃ、こうでなきゃって真面目すぎ。思い通りにならなくたって、いいんじゃないの。遊びなんから」彼はそれをふくらまして、人生もそんなに予定通り行くものじゃないと言う話をしていた。でもその思い通りにならなさを楽しまないとと締めくくった。
その通りだね。と旅から帰って思いましたよ。トラブルも旅のうち、そして人生のうちですな。
最後に旅のカメラについて。僕は最近スモール志向。今回はポートレート撮影をしたので3台。下からフルサイズ35mmデジカメ(α900)、マイクロフォーサーズ(EP-1)、そして毎度おなじみコンパクトカメラ(フジf200)。でも結果はコンパクトカメラでしか撮っていないのです。2800枚ほどコンパクトで撮って、残りは併せて150枚。このブログではα900はポートレートの見本の2~3枚のみ、オリンパスPENはサボテン公園とマリー宅の暗いシーンの一部のみ。あとは全部ファインピックス。旅のカメラは負担にならないサイズがいいと思う。
今回はあまり動き回らない旅でした。旅行といった方がしっくり来る感じ。さて次はどこへいこうかな?海外?国内?鉄道?車?横断?縦断?
気の向く ままに
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