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旅後記: 雨のち晴れ


旅行家気取りで旅後記などまた書きます。旅行家というと、やはり「兼高かおる、世界の旅」をやっていた兼高かおる女史でしょうか。



何十年も昔ですから16mmフィルムの無声映像を前に、スタジオで兼高かおる女史が芥川隆行氏相手に土産話をする。「そうでございますのよ、ほほほ」なんて上品に言う。その画面の向こうに展開する海外を見ながら憧れたものでした。ほんの30年前までは、海外は一生に1度行けるか行けないかという場所でしたから。まして自分が年に何度も行けるなんて思いもしませんでしたでございますのよ、ほほほほほほ。




それにしてもこの冷たい雨。こればっかりはどうしようもない。結局NYを離れる直前まで晴れなかった。



雨男ではないはずなのだが、前回のイギリスも雨だった。雨の摩天楼も決して悪くはないのだが、写真を撮る身はつらい。左手に傘、右手にカメラ、そしてぬらさないように気をつかう。



でもおもうのですが、雨の日があるから晴れの日がうれしい。旅にしても何にしてもそういうものじゃないでしょうかね。



イースターとパスオーバーの休業にも困った。ニューヨークの大手カメラやユダヤ人の経営のもの。しかも特殊なユダヤ教の方々で、大変に教えに敬虔。断食のパスオーバーに働いたりはしません。これは出国前に『しまった!』って気付いてましたので、おり込み済み。でもイースターに関しては
想定外。NYではイースター休業なんてあまりない気がしますが、南のアリゾナ州はちょっと違う。州の南はメキシコ。敬虔なカソリックのメキシコ系住民が多いエリアなので、宗教に忠実。これは知らなかった。まさかディスカウントストアまでが閉まるとは。



予定通りの旅に出来たのだから、天候や休業なんかでうだうだ言ってちゃいけませんな。それが海外旅行の醍醐味でもあるんですから。



先日、昼のNHKトーク番組に所ジョージがでてました。「日本人は遊びなのにこうしなきゃ、こうでなきゃって真面目すぎ。思い通りにならなくたって、いいんじゃないの。遊びなんから」彼はそれをふくらまして、人生もそんなに予定通り行くものじゃないと言う話をしていた。でもその思い通りにならなさを楽しまないとと締めくくった。



その通りだね。と旅から帰って思いましたよ。トラブルも旅のうち、そして人生のうちですな。



最後に旅のカメラについて。僕は最近スモール志向。今回はポートレート撮影をしたので3台。下からフルサイズ35mmデジカメ(α900)、マイクロフォーサーズ(EP-1)、そして毎度おなじみコンパクトカメラ(フジf200)。でも結果はコンパクトカメラでしか撮っていないのです。2800枚ほどコンパクトで撮って、残りは併せて150枚。このブログではα900はポートレートの見本の2~3枚のみ、オリンパスPENはサボテン公園とマリー宅の暗いシーンの一部のみ。あとは全部ファインピックス。旅のカメラは負担にならないサイズがいいと思う。



今回はあまり動き回らない旅でした。旅行といった方がしっくり来る感じ。さて次はどこへいこうかな?海外?国内?鉄道?車?横断?縦断?
気の向く ままに


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2010/04/05

Day8: 帰宅、、、あれれ?

本日は帰国日。飛行機は10:30なのに、ダラダラ朝になってから荷造り。一見綺麗に入っているように見えますが、手前の黒い小さなカメラバックを、なんとか奥のスーツケース(小)につっこまないといけません。どうしましょ。


94145歩。果たして実家まで10万歩で帰れるか?あ、そういう旅じゃないね。


バイバイを言うと、「もうかえっちゃうのかよ、、、」と、シュレーディンガーが悲しそうな顔をしました


「そろそろ行かないと、まずいんじゃない?」とマリー。
コーヒーも飲んだし、行こうかね


レンタカーに荷物を入れて、、


チャオ!


今回一番驚いたことは、このマリーがエチオピアに短期ボランティア医師として行った話。なんか無給だったけど楽しかったらしい。よくよく話を聞くと、往復ファーストクラスでホテル、通訳や現地の看護スタッフがつき、多少の観光付き。そして毎晩の医師仲間との食事や飲み会。ちょっとした慰安旅行的な話だっ た。


ところがマリーはあの「国境なき医師団」として行ったらしい。日本のテレビで聞く休暇をつかって「援助、途上国、大変」な自己犠牲なシリアス話とはやけに違ったので、すごく意外だった。もちろん災害派遣じゃなく、途上国援助なので救命救急的な現場じゃないからかもしれないが、、、まあ現地は大助かりなんだけど、テレビ報道が伝える悲壮感ある派遣医療とは少々違うようだ。報道にありがちな演出という誇張か、それともアメリカ人の楽観的視点と日本的シリアスの違いなのか。言葉(英語)の問題が無いからか?

次の休暇も行くらしい。マリーも偉くなったものだ。


そういえば20年前に最初に会った時は、ただの暗室のマネージャーだったのに。


などと考えてるうちにレンタカー屋へ返却


ここからターミナルへバスで向かいます


やっと着きました


ところがついてみればこの混雑。列の末端は外まで出てます。僕は優先レーンを使えるのですが、それでも混雑。イースター休暇明けなのか、、。今回は国内線はすべて完全満席でした。


やっとチェックインして、いそいそと検査場へ。


ここでうっかりやや失敗。ペットボトルの水を鞄に入れて通ろうとしてしまいました。混んでたもんで、うっかり。


再び水を購入。空港の水ってムカツクぐらい高いよね。250円ぐらい。水商売だ。


本日の1便目はこれ。小さいです。小型ジェット機。



入り口もこんなに狭い。ここを通れないカートは取り上げられて、荷物室へ突っ込まれます。当然僕の荷物も


小型機ですが、足元は十分。エコノミープラス席なのと、その最前列だからで、後方はせまいです。


96384歩でPHXから帰ります


青空って、雲がないと広大に見えないから不思議です。


ロスまでは1時間少々。フェニックスから東京へ向かう時のルートはいろいろありますが、ユナイテッド便でLA経由が一番朝がゆっくりで10:30発。他社はとんでもなくて5時6時台。


ロスアンジェルス空港(LAX)到着。曇ってて、意外に涼しいです。


遠くに東京便が見えてます


これが歩くと遠い。しかもあと15分で搭乗開始。


到着、そして大混雑again。


フェニックス空港で朝食を食べる予定だったのに、大混雑でまだでした。あわてて購入


乗るよ。混雑してるから早く乗らないとえらいことになる。


間近で見ると、ジャンボはでかい!


97790歩でアメリカを離れます。ここで問題発生。病人発生のため再びドアを開け、人をおろしました。人を降ろすと彼の荷物もおろさないとセキュリティー問題が発生します。ジャンボの奥の奥からスーツケースを1つ引っ張り出すために、コンテナが再びおろされているはずです。なんだかんだで1時間遅れ。軽食買っといてよかった。


本日のエサ。行きのANAの食事とご比較あれ。


ずいぶん違いますね。でもANAはマヨネーズが既にあえられていましたが、UAはドレッシングは別になってます。マヨ嫌いな僕としてはUAの方がうれしいです。


今朝、あわててパッキングしたのでiPodをスーツケースに入れてしまいました。小型MP3プレーヤーで我慢。


なんか寝やすいな、、と思ったら椅子の背にモニターがないんです。UAのジャンボ機はみんなこう。


映画は通路や前方のモニターで見ます。デニーロの新作。デニーロらしい役でした


夜食。きつねラーメンは廃止ですか?


太平洋のど真ん中、、、ってわけじゃありません。LA便もアラスカ沿岸からアリューシャン列島づたいに飛んできます。


ただいま北方4島付近。以前なら撃墜されかねないルートです。もっともアメリカ機は反撃が怖いから撃墜しないか、、、


成田~、終点。98338歩。1時間遅れぐらいですかね。


燃費がなんだとか言ってますが、まだまだ747が多い空港です。


写真はありませんが、入国審査の外国人レーンは長蛇の列でした。なんでかな~と思ったら、出迎えに答えがありました。日本語留学生が大挙して入国のようです。厳しいからね、日本入管は。


成田エキスプレスですが、最後の数駅は普通列車。大小スーツケースはありえなので、大1つを宅配に。


自販機はガラガラですが、窓口は混んでました。発車がせってますので、助かります。


地下で見ると、かなり勇ましい。


日本帰国はまいどこれ。おせんべいとお茶


外はもう暗いです


いつもおもうこと。東京はグチャグチャだな


乗り換えです。ピークはとっくに過ぎてますが嫌な予感


適度に混んでますが、荷物持ちにはギリギリ


大迷惑。そんなの持って乗るなよオーラを感じます


肩身が狭いぜ。でも写真とちゃいます。


到着


タクシーで猫の待つ実家へ


空港から電話したけど、、待ってるかな?


いないなぁ、、、


あ、出迎えがきたきた。


ただいまぁ~!


ややそっけない感じですが、怒ってはないな。今回は8日間。通常の11日より短いので、予想より早く帰ってきやがったなって事らしい。


セキュリティーチェック中


「なんか猫の香いがするみたいだなぁ、、、、」

ここで問題発生。PCのACアダプターを宅配便に入れてしまいました。そのため電池切れで当日アップできませんでした。(翌日にアップ中です。)


*** 烏カーで夜が明けて、翌朝です ***


黒猫さんからお荷物が着きました


さっそく猛烈にセキュリティ担当者が検査中


「くさい」


「スーツケース大は、くさい」


あ、そうそう。マリーのシュレーディンガーが乗ってたからね。おしっこはしてないと思うけど、、



A型か、君?


やっと検査が終わり、開封


「おれのおみあげあるんだろうな?」


「これっぽいな」


いろいろ出てきました。それなりにお喜びのご様子。


ちなみにこちらが姪っ子用


「量に差がありすぎて、すなおに喜こべないんですけど、、、」
byウー

まあまあ、ウーも叔父なんだから我慢しなさい。


そんなわけで、最終日の歩数は6723歩、出発からは100868歩でした。
あとは旅後記で。

そうそう、ACアダプターは空港から宅配に入れないようにしましょう。

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