ページ

2007/12/14

ロカ岬 Cabo da Roca




ポルトガル・ロカ岬
ユーラシア大陸最西端地点
ポルトガルの詩人がここに地終わり海始まると読んだ岬です。
この先にあるものは大海原、そしてその向こうには新大陸。
観光バスが押し寄せる岬なのに郷愁がありました。

画像クリックで拡大
(より大きなのがお好きな方はこちら)

Cabo da Roca
the westernmost point of Eurasia continent
"where the land ends and the sea begins"
by a Portuguese poet

click the image to enlarge

(If you prefer huge image, click here.)

この旅の目次へ

2007/12/12

Euro07 DAY 11 日本に帰ったら40歳

本日は帰国日です。朝5時に起床です。


ぜんぜん関係ない話ですが、フランス・スペイン・ポルトガルときて
ずっとこの中途半端なシャワーカーテン(ガラス)。
半分だけの扉でどうしろって言うんでしょうか?
アメリカ人も困っちゃうと思うのですが。。。
今日もすごーく遠慮して、壁の端っこでシャワーです。


一応もってきた貴重品入れ。
本来はヒモでズボンの内側につけるらしいですが
本日まで普通の財布になってポケットにはいってます。
海外旅行を舐めている私です。159613歩。

159767歩。ロビーまで150歩。
そんなにあったかな?
ただいまタクシーを待ってます。

乗車。短いたびでしたが、さらばリスボン。
まだ5時台です

20分も乗らずに到着。
リスボン空港、市内からめちゃくちゃ近いです。
タクシー代も10ユーロ以下

新しいっぽいんですが、機能的にはいまひとつかな。

ヨーロッパ各地への便が出ます。
残念ながらポルトガルにもスペインにも日本からの直行はありません。
ぼくはポルトガル航空のスイス・チューリッヒ行きに乗ります。


ゲートに着きました。
この便はガラガラです。


今日は12月10日。
僕の誕生日は12月11日。
多分ロシア上空のどこかで時差ラインを超えて40歳になるはずです。
さて40歳への心構えとして事前に購入して封印していた本を取り出します。
あと5時間ではもうなにもできませんから、あえて今から読みます。

封印をとりました。
30歳になる時は日付変更線を越えて12月11日の到来を16時間ほど阻止しました。
その間に「男30歳までにこれだけはやっておけ」という本を機内で読み飛ばしました。
結局ほとんどOKじゃん、と言うことでデンバー空港のゴミ箱に捨ててきました。
今回はどうでしょうか。「やば!」でしょうか、、、、

ひさびさのバスゲート。


搭乗バスは夜明けの空港を走ります。

こいつに乗ります。
タラップを上って搭乗するというのは、
かつての飛行機旅行が浮世離れしていた時代の栄光の感覚を味わえます。


多分スペイン上空。

チューリッヒは冷たい雨でした。
そしてまたバスゲート。
ポルトガル航空、ゲート代けっちてないか?
(多分、この便は乗客数が少ないのでバスゲートになっている気がします)


乗り物好きとしてはバスゲートは大歓迎ですが
乗り継ぎ時間が短い時にはあせります。
「そこのばばぁー、バスに早く乗れよ」
と心の中で叫んじゃいます。

ターミナルはいかにもスイスな清潔さ。
でも駆け足でゲートへ。
というかターミナルをまず構内地下鉄で移動です。

ターミナルE行きーー


余裕で到着。
ここは遠距離が出るターミナルのようです。


スイス航空に初めて乗ります。
どうなんでしょうか、中は。
客室乗務員はハイジなんでしょうか、機長はペーターか?
機内食はパンに溶かしたチーズとヤギのミルク??

清潔な機内。
エンターテーメント設備もANAと同じ巻き戻しができるタイプ。
日本人客室乗務員のサービスもアナウンスもANA風。
提携便なのでANAがノウハウを提供した気がします。
ユナイテッドのいいかげんな日本人乗務員とは違います。
それともそれはスイス風ということなんでしょうか?
決定的なANA便との違いはスイスは足元が広めだと言うこと。
気に入りました。
機内食は黒パンとチーズとヤギ乳でなくて
普通でした。日本食も日本茶もありましたが僕はパスタ。
回復の兆し。


さらにラッキーなことに隣は空席。
今回は飛行機の席に恵まれています。
行きのANAは壁の前の席で足を上げられたし、
ポルトガル航空も隣は通路まで空席。
今回は2-4-2配列の2列席の通路側ですが窓側も空席。
ラッキーなのか、マイレージ券は優遇されているのか。
謎です。


まだ39歳の自画像。
さっきの40歳の本ですが「くだらない」事ばかり書いてありました。
世間の39歳はあんなものを買っちゃうんでしょうか?
基本的に会社員向けなのはわかるけど
項目がありきたりだし一貫性もないし引用だらけだし、
もしこういうネタでなくて買うのなら仮に先に立ち読みますから買いませんね。
たぶんあと1時間ぐらいで40歳ですが、
全然40歳でOKです。
本はスイス航空機内のトイレのゴミ箱へ。


今回最大の失敗は世界時計を持ってこなかったこと。
ロシア国内の時差の特定に苦労しています。
飛行機内だと時差帯を超えて日付がかわります。
ロシア・ノボシビルスクはまだ12月10日っぽいですから。
39歳。


コンピュータの中に世界時計ソフトを入れてあるのを思い出しました。
撮影用に余分な都市を表示させて拡大してます。
これと飛行機のナビによると、どうも40歳になったようです。
自分で自分におめでとう。

子曰く、163097歩にして迷わず


夜が明けて空の色が変わってきました。

シベリアを越えて日本海上空。
そういえばこのあたりで太韓航空機が撃墜された場所です。
スイス航空だったら大丈夫な気がします。スイスだもん。
多分ユナイテッドでも大丈夫だけどね。

スイス航空、満足。次回も利用して進ぜよう。
ANAももうすこし人間的な座席間隔にしておくれよ。

おみあげ皆無。今回も申告無し。
でも最近はそれでも
申告書を書かないといけなくなりました。

スムーズにJRの駅です。
まだ鉄道に乗ります。

成田エキスプレスです。164717歩。

おお、現代日本の風景だ。


お茶とおせんべいは弱さのしるし。
チーズの食べすぎです。

スペインではさんざんお世話になったアクエリアスさんです。
オレンジ味は国内では売らないのですか?

ついでに車内。
気のせいかスペイン国鉄とどことなく似た感じです。

そういえばこの手の階段マンション、
ポルトガルっぽい気がします。

最後の電車、東海道線に乗り換えます。

地元、辻堂駅到着。
165288歩。

あれ、タクシー代値上げして初乗り710円だって。
行きは680円だったのになー。

実家到着!165402歩。


留守だったので、お出迎えは愛猫ウーのみ。
ただいまー。

「おまえ誰だったけ?」というぐらい冷たい。
怒ってますね、留守番させてったから。

165421歩で今回の旅行は完了。

旅をしているとずいぶんと歩き回るものです。
活動日は平均して150000歩は歩いていたという感じでしょうか?
そもそも2日は安静にしていたわりには歩いた感じです。

これでこの僕の万歩計の旅行記録は終わりです。
ずいぶんと駆け足でした。
さて次回はどこへ行きましょうかね。
アメリカ大陸横断?冬のシベリア?南半球?
移動型もいいけど連泊型の旅もいいな。
いずれにしても、また万歩計とカメラを持って出かけます。
ご愛読感謝、コメント歓迎。

参考
今回のカメラ: フジ FinePix f50fd,  リコー Caplio GX100
(両方コンパクトカメラ。リコーは広角レンズなので昼間の撮影に、フジは暗い場所に強いので室内と夜と使い分けました。遊びでもバックアップを持っているあたりがプロ意識)
今回の万歩計: 山佐の万歩計
(万歩計は山佐の登録商標って知ってました?表示部分が傷だらけになってしまったので次回は新万歩計かもしれません。)

この旅の目次へ

Euro07 DAY 10 リスボンは遊園地


138740歩、リスボンでの遅い目覚め。
なんと今回の旅行で初めての連泊です。
つまりこのま寝ててもOKだし、荷物をまとめなくてもいいんです。
だから朝寝坊です。


朝ごはんもホテルでゆっくり。

外に出ると何故かセグウェーが走ってました。
アフリカに援助するの?


やったー、地下鉄ブルーラインが動いてる!


と、思ったら次の駅で降ろされました。


仕方なく表に出ます。


並木道のど真ん中。
歩いてダウンタウンへ坂をだらだらと降りてゆきます。


少し歩くと昨日最初に乗ったケーブルカー。
昼間は違った印象。


早速乗ります。

歩いてこんどは丘を逆側に下っていきます。
ここで気づいたんですが、昨日買っ地図がないんです。
でもこの丘の向こうには今日の目的である名物市電の発車駅があるはずです。
勘で進みます。


市電もずいぶんと廃線になっているようです。
線路も舗装に埋れてます。


その後にはバス路線。
それにしてもこのあたりは1階の店舗に鉄格子が入っているし
ゴミは多いし、落書きも多い。
あんまり良いエリアではないようです。
移民が多いエリアかな。


なんとなくなつかしいポスト。


つきました。ここが始発の広場です。
移民街のようで相変わらずガラが悪いエリアです。
もっとも日曜の朝だから関係ないですが。


待つこと30分。やっと市電28番線が来ました。
後で知ったのですが、ガイドブックのお勧めルートではここから乗ってません。
途中の停留所から乗って途中で降りるように書いてあります。
ガラが悪いエリアだし運行本数が途中で減るからのようです。


車内は観光客ばっかり。
そりゃそうだ。住民はバスに乗るね。
こないんだもん、なかなか。


やがて大通りをそれて丘に登り始めました。
夢のアトラクションの始まりー。

おお、狭い!


狭い!ここら辺がアルファマ地区。


丘からバイシャ地区へ降りてきました。
かなりの急坂を昇り降りします、こいつ。

スリ注意のご案内。

再び市電は丘を登りバイロアルト地区へ。
最初の丘の向かいの丘です。


運転手さんは若い女性でした。
左手のレバーで操作しています。
右手は警笛ボタンを操作してます。


窓に写った自分の市電

今度は観光ガイドに従ってこの停留所で降りました。
この先は墓地まで行ってますが、、、
多分観光客向きじゃない場所なのでしょう。

道場端で焼き栗を買いました。
新聞紙ではなく電話帳に包んでくれました。
300円。
殻には塩気があります。


145514歩。焼き栗を食べながら市電が来たほうへ坂を下り戻っていきます。



どこだどこだこの国は。
頭に載せて荷物を運んでるぞ。
アフリカ系の方々ですね。


こんな路地だらけ。
こちらの丘のほうが観光客は少ないです。


おお、第三のケーブルカーで偶然出会いました。
乗り放題券を持ってると、ついつい乗ります。




下の駅に到着。
次の便で上へ帰ります。

なんとなく駅の裏側に回ると、、、、

白い街に白い猫

登りまーす。こんな風景です。



さて腹も減ったのでまた市電でバイシャ地区へ帰ります。


線路のほうが歩道に食い込んできてます。
市電は人よりも優先


昼食は市電の見える店で。
料理はいたって普通。


食後の散歩も市電28番。
他にも数経路の市電が走ってますが、
これがいちばん起伏が激しく狭いエリアを走ります。
ね、狭いでしょ。

狭い!


狭い!


狭すぎる!


あまりの狭さに笑顔がとまらず。
おもわず降りて歩きます。
停留所の広告が日本の影響。
ポルトガル、日本にじわじわやられてます。


先ほどの狭いエリアは実は単線交互通行。
市電も車も信号で交互通行。
とてもじゃないけどバスは無理です。

降りてみてるとむちゃくちゃな世界。
洗濯物にあたりそうだし、
駐車違反は車ごとさらわれます。


人もあいだには入れません。
連続写真でどうぞー。

尋常じゃないね。長崎市電もここまではやれまい。


ここもぎりぎり。

すっかり忘れていましたが、丘からは港が一望です。

でも再びカメラは市電へ。
すっかり少年にかえって大興奮。

もうすぐ40歳の少年と市電


再び丘を越えて今度は懲りずに逆の終点の墓地前へ。
何もないというだけで、別に危ない場所ではありませんでした。

最後まで乗ってきた観光客の面々。
みなさんも、お好きですねー。

そろそろ日が暮れてきました。
一日中乗っててもいいんだけど、
ベレン地区へ行くのを忘れてました。


ベレンへはこの広場から別の市電に乗ります。
空にクモの巣がはった様な架線模様。


路面はあやとり状態。

コルメシオ広場ですね。
今名前をしりました。


すっかり暗くなった港沿いを市電15番は走ります。
この路線は最新型の3両編成の路面電車が走ってます。
味わいはないね。


市電も地下鉄もバスも1回200円ぐらいですが、
一日乗車券は500円。
これで地下鉄、バス、市電、ケーブルカー、エレベーターも乗り放題。
どうなってんでしょうかね、この値段付け。
昨日買った10回回数券では地下鉄以外は乗れません。
リサーチ不足で大損。でも10回券も700円ぐらいだったような、、。
あとであまった回数券はフロントの人にあげました。


ベレン到着。
正面に見えるのが発見のモニュメント。


発見に向かった人々でしょうか。

正面の広場路面には世界地図があります。
それぞれの場所に発見の年号がふってあります。

極東はこんな感じ。日本にも年号があります。
さすが元祖植民地国家です。


1541年に日本はポルトガルによって発見されました。
2007年に発見のモニュメントは153252歩で僕によって発見されました。

モニュメントの地下通路を通りベレンの修道院へ向かいます


今はこちらは美術館です。


ベレンの宮殿のそばで一服。
紅茶とペイストリーを頼みました。
コーヒーを飲んでないのは弱いしるし。

パスティス・デ・ナタというエッグタルト。
隣の店が老舗で有名ですが、混んでて対応が悪いので別の店です。


さあ、リスボンへ帰還。

昨日パスしたエレベーター前。


乗車。片道200円!高!下りは別料金!
だけど僕には一日パスがあります。


何でこのエレベーターがあるかというと、
丘の上に行くためにあるのです。
立派な乗りものです。
でも今は観光用。

丘の上はバイロアスト地区。


階段と狭い路地の暗い町ですが、
レストランが点在しています。

暗い、人けがない、落書きが多い、ゴミが多い、廃墟がある。
僕の常識ではスラムですが、ここは多分安全。
理由は、 治安の悪い地区は街灯で夜も昼間のように明るくするはずですから。


こういうファドを聞かせる店も多いです。
僕は興味ないのでパス。

じゃーーん。昨日乗りそびれた第2のケーブルカーです。

乗りましたよ。これで全ての乗り物に乗りました。
市電もケーブルカーもエレベーターも郊外列車も。
遊園地みたいです、リスボン。
乗り放題券持ってるし。

さて、再び丘の下へ。

ロシオ広場は相変わらずVIP警備中。
サイレンならして車が爆走します。

腹も減ったので夕飯。
不思議なのはガラガラの店の隣に混雑している店があること。
しかもメニューはたいして変わらないのに。
本日の夕食は白身魚の網焼き。
明日は飛行機に乗って帰るので
ここでお腹を再度こわすと大変ですからね。

相変わらずの紅茶は弱さのしるし。


混んでます、この店。

明日は5時起きなので、さっさと帰ります。
今日は人も少なくタクシーも余裕でつかまります。


それにしてもポルトガルのタクシーはボリませんね。


この地図を置いていって苦労しました。
買った意味ないじゃん。


159613歩。リスボン散策も終了。
博物館とか全然行かずに乗り物ずくしの一日でした。
大満足の遊園地の一日でした。


この旅の目次へ