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2018/01/15

石田探しの旅 : 旅後記

子供の頃、時刻表や地図帳を見て自分の苗字の駅名や地名を見つけては大喜びをしていたのを覚えています。多分ぼくだけじゃなく、多くの人が同じようなことをしていたのではないでしょうか。行ってみたかったけど、もちろん子供には行けるわけもなく。自分の先祖とも関係ない偶然の一致でしかない『石田』という地名、大人になるに連れて興味を失っていった気がします。

大学生になったころから海外にも行けるようになり、欧米の都市だけじゃなく当時の東側諸国や地球の裏側、最北端とか最西端とか砂漠の彼方の地の果てにだって行きました。まあまあ地の果てまで行った、、といってもそこも所詮は観光地。それなりに人は訪ねてきていましたし、やることは観光でしかない。そんな旅でした。

ふと50歳という人生の節目でどこへ行こうかと思ったとき、なにのきっかけで「そうだ石田に行こう」と時刻表の彼方の夢を思い出しました。国内なのにただの駅。観光地じゃない駅だから、近いのに遠い『石田』への旅。これがいいんじゃないだろうかと。そこから『石田探し旅』は始まりました。

探してみると駅名で石田と付く駅は6駅。北は東北、北陸、西は関西、九州までの6駅。短時間で早回りにはちょうどいい数です。バス停や地名や施設名まで入れると石田は多すぎるので、駅限定で石田探しの旅は決定です。五十路記念ですから12月の誕生日前後に行くのが筋ですが、実家の事情やら仕事上の都合とか50歳ならでわの理由ももあり1月にずれ込みました。

両親に「ちょっと全国の石田駅に行ってくる。猫よろしく」と言うと母は「そんなの時間とお金の無駄よ。世界遺産とか回ってきなさいよ」と、ごもっともなご意見を、でも父は「面白そうだな、写真見せてくれな」と。そうか、母は石田に嫁に来ただけだから愛着とかが違うのかな。確かに石田に行ったって何にもならないけど、それはそのロマンというやつ。理解してもらえなくてもいいのだ。

で、探してた『石田』は見つかったのかって?よく若者が言う「自分探しの旅」のしゃれで 「石田探しの旅」と言ってますが探してたわけではありません。でも旅の直前に、豪雪のため急遽周り順を変えてでも旅立ち、それでも結局は豪雪の新潟で立ち往生して断念しそうになったり、でも結局腹をくくって山形に行ったり、最後にJRの払い戻しポリシーに納得行かず交渉したり。そんなことをやっているうちに一つ理解したのは、そういうところが自分であるのだなと。人によって違うと思いますが、ぼくは「挑戦する」「でも無理しない」「でも諦めない」あたりが自分なんだと思います。これまで50年も、これからの50年も。

ご参考までに石田の旅のご予算(モデルコースの場合)
旅の交通費:106,450円
  • 鉄道:90,540円
  • タクシー:15,200円
  • バス:710円
当初の予定で2泊3日で約75,000円でしたので、かなり予算オーバー。こんなことなら”大人の休日倶楽部”入って、会員切符でいけばよかったですわ。まじで海外に行けるぐらいの無駄遣いでした。(ただしタクシーやバスは本来の石田巡りには不要です。)

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さてさて次の50年はどうなるのかな。まだ前へ進みますよ。多少の困難にぶつかろうと少々痛い目に合おうとも、あきらめず少しずつでも前にね。最後に留守中に猫の面倒を見てくれた両親と、そして観光も美食もなにもない石田の旅日記を最後まで愛読してくれた、石田なあなたや石田でないあなたに感謝です。



2018/01/13

石田探しの旅 Day4:不屈編

この旅の目次へ

この旅は筆者の生誕50周年記念行事、すべての石田駅を訪ねるという、きわめて自己満足な私的な旅日記です。石田なあなたはもちろん、これから石田になるあなたや石田という友人知人がいるあなたにも、ぜひ知っていただきたい石田駅たちです。石田と名の付く駅は全部で6駅。2泊3日の旅程が、新潟の豪雪に阻まれ『石田探しの旅』は2つを残してDay4、延長戦へ。



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3日目、豪雪で旅を中止して失意のまま帰宅。2駅を残しております。そして翌朝、疲れていたのか目覚ましに気付かず起きるとすでに10:30。 残りの石田は山形の北部。山形にリベンジをかけるには寝坊した。いまさら山形まで出かけても、ただの新幹線の往復だ。そういえば、もうすでに予算も大きくオーバーだわ。

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でもここでやめたら何もならない。次の半世紀の僕の人生のためにも、そして全国の石田ファンのためにも、いざ行くぞ。行くぜ東北!     

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本日は地下鉄でスタート

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土曜日なので空いております

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吉永小百合氏、またしても大人の休日倶楽部を激推しです。正直50歳からの倶楽部なので、若造では共感しかねるCMです。ターゲットはもっと上なのかな

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乗り換えた山手線内で新幹線チケットを買いました。今日の目的地、大石田はなんと新幹線停車駅です!石田、やるな

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東京駅到着

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いつまでたっても終わらない工事の東京駅ですが、今度は何をどうしようというのでしょうか?

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切符はすでに持っていますが、まだ早いので外に出ます

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ワンダフル、銀山温泉。なんと最寄り駅は大石田です

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コンビニ発見。トラウマとでも言うのでしょうか、おにぎりとか非常食を買わないと雪国の電車乗れないっす

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コーヒーも買いました

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朝だというのに浮かぬ顔。もうね、疲れてるんですわ、例の6時間の特急の停車が。

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あまり知られていない、新日本橋口改札です。団体さんはここから乗るみたい

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さあのんびりしてたら12時発の「つばさ」の時間が迫ってました。盛岡行のやまびこと連結してるから、、、どこよどこ??

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前なの後ろなの??

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いたよいたよ、山形新幹線つばさ

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お約束の新幹線の連結部分

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さくらんぼ側が山形行。わかりやすい

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ご存知のように山形新幹線はミニ新幹線、車体幅が在来線サイズなのでギャップが。よってこのステップが出ています

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中も普通の特急なみで2列x2列。そして結構満席

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コンセントがあるとうれしいですね、今はいらないけど

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蟹食いて~~

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でもカニの前に、、、

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サラダ食いて~~~!ってわけです。さっきコンビニに行ったのはこれが欲しかったから。駅弁ばっかり食ってると、サラダ食べたくなるんだよね

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今日も荒川を渡り、旅立ちです

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今はいらないといったコンセントですが、新幹線に乗ると電池異常に減るので、早くも充電。何に使ってんだろ、電池。大したことしてないのに

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本日のお天気。山形や新庄が近いのですが、、、、、雪。最高気温0度 orz、、最低気温マイナス8度 orz

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日のあるうちが勝負だな。とりあえず、今日も駅弁。食堂車ってないんだよね~、温かいもの食いたいわ

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ちなみにこの時刻表、大石田から銀山温泉へのバスの時刻表。さっきのポスターで、銀山温泉に行きたくなっちゃったのだ。この新幹線の到着時刻に合わせて、バスが有るようです! が、大石田の次は北大石田という超ローカルな駅へいかねばなりません。電車が1時間に1本の駅間を往復すると、2時間かかっちゃうので、無理か~~

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作戦をねっている間に宇都宮あたり。山が雪化粧し始めました。というあか、事前にきちんと計画ねってこいよって話

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これからまた雪国へ挑むのだ

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さてここで今回のカメラのご紹介。メインはこのルミックス

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そして古いですが、防水サイバーショット。雨にも負けず雪にも負けずです。もっともこんかい何度も落下させて、そろそろがたが来てる感じ。あと富士のミラーレス一眼がありますが、面倒くさいので殆ど使ってません。今日はオリンパスの一眼です。

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昼飯。正直、弁当うんざり

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動きっぱなしだと、こうなるわな~~~。もうすぐ福島です

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福島で新幹線から切り離され、つばさは山形へ向かう奥羽本線へ入ります

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難所、板谷峠。山形新幹線のネックでもあり、車窓的にはピークです。険しい峠です

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こんな山中にも人は住んでいます。すごいね~

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こちらはまた雪国に来ちゃって、トラウマでハラハラな旅人

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雪崩とかもありそうだもんな

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踏切あるしな、山形新幹線

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渓谷美、雪だらけだけど。これが最上川の上流部のようです

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何やら街らしき景色が

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あれに見えるは米坂線。一番最初の雪を考慮しない計画では、昨日乗ったかもしれなかった新潟とを結ぶ線です。

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米沢~~。

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米沢といえば米沢牛のお弁当。車内にもここから積み込みます。

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実は米沢には夏に一度来たことがあります。ここから先は僕にとって未知のエリア

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米沢牛のシンプルな看板。牛さんは家かな?

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大石田へ向かう石田

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もう山形盆地なのかな~~

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こちら、どうやら蔵王の最寄り駅

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かみのやま温泉。そういえば母は戦時中このあたりに疎開していたらしいです

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多分あれが蔵王かと

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そして山形、、、あまり大きくないですね

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ショッピングモールが。そうだよね、現代だもんね。『おしん』の世界じゃないわな

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新幹線の広告、山菜編

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そして山形牛

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北へ進むに連れ天気は悪くなり、妙な低木が増えました。さくらんぼの木らしいです

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付いた駅が「さくらんぼ東根」だぁ??大胆なネーミングだな

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しかも正式名称、新幹線停車駅

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やがて新幹線は本日の目的地へ

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次は大石田だそうです。どれだけ大きな石田なのか、見せてもらおうか

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雪が多いですね、大石田。

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顔が疲れ切ってますが、石田が大石田にやってまいりました

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おお、いしだ!そして隣は最後の石田駅である、北大石田です。北大石田は普通しか止まりません

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大石田は新幹線が停まる駅です。今まで見てきた駅でたったひとつの特急停車駅です

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この絵が示すように、最上川を使った舟運の集積地で栄えた町だそうです。難所の下流で、大石田までは大きな船が入れたそうです。ここに集められた産品が、川を下って河口からは北前船で都へ運ばれたそうです。

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さすが大石田、有人窓口も券売機もあります。

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待っている人も多いでしょ

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お土産物屋や観光案内所もあります

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大石田駅外観。屋根の上は階段状で、無雪期には登れるそうです

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大石田!地下通路もあるz

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駅前にはタクシーが常駐し、送迎バスも来ています

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大石田と石田

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時間のせいかしまってましたが、ちゃんとした蕎麦屋もあり

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待合兼文化スペースも

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やっぱり新幹線停車駅は違うな。なにより、人がいるもんな。さて、次の列車にのると次の目的地、北大石田駅へいけますが、、、、

大石田と北大石田はすぐとなり

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さてこちらがバス時刻表。次は20分後。でもこれに乗ったら日のあるうちに北大石田駅にはいけないけど、普通列車で北大石田往復するとなにもないらしい北大石田駅に1時間以上いるハメになるし、もう帰りの時間になっちゃう

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こういうときはあれだ、大人の兵器を使うしか無い。タクシー!

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「運転手さん、北大石田駅へ往復して」と言うと、

「あぁあ?何にもない駅だよ。何しに行くの?」と怪訝そう、というか警戒されてます。

そうだよね。そこで正直に

「僕、石田なんです。石田って名前の駅は全部回りたいので。でも電車だと往復で2時間近くかかるんで、隣駅なのに」

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話を聞いて、やっと不審者から変わり者に格上げしてくれました。大石田の歴史を聞くと、運転手さんは隣の尾花沢市の人らしく、大石田のことはあまり好きでないご様子。どういうことかというと、その昔に国鉄駅の招致合戦があって大石田に駅ができて尾花沢は敗れたとか。昔は舟運で豊かだった大石田に有力者が多かったのだとか。でも今は尾花沢のほうが栄えてます、なんてったって例の銀山温泉がありますから。

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見えないけど最上川が雪原にながれています。手前のは支流。大石田で一番有名なのは、例の芭蕉の奥の細道の一句です。

『五月雨を あつめて早し 最上川』

は大石田で読まれました。やはりこれも船運で豊かだった時代のお話。でもそういう場所には行きません。僕の細道は北大石田駅へ

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そうこうするうちに『北大石田駅』に到着。右は自転車置き場ですが、、自転車むりあるな

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北大石田と石田

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すごい何にもない駅。単線で、単ホーム。雪の中にただこれだけ

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ホームへ行ってみましょう

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来たよ来たよ北大石田、石田が来たよ北大石田

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無人駅ですが、ホームには小さな待合室が。券売機はありませんが電光掲示板が電車の接近を伝えるようです。

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時刻表です。毎時1本あればマシな方で、2時間間があくところも。

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ここに2時間は嫌だわ~~、夏でも嫌だわ~~~

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少し下の旧道には集落があり、それなりに人は住んでいるようです。でも店舗とかは皆無。遭難するレベルの秘境ではないけど、秘境駅にはちがいない

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遠くに最上川を望むはずの雪原

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今まで訪ねてきた6つの石田駅で、一番静かで時間がゆったり流れている北大石田駅。春に来ればきっと違う顔なんだろうけど、冬の厳しい顔こそが真の顔なのではないでしょうか。無理してでも来てよかった。これで全国のすべての石田駅を訪ねました。諦めなくてよかった

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と、言うわけで待ってもらってる大人の秘密兵器のタクシーでGO

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そしてもっと大人なことに、大石田駅へ帰るのではなく、例の銀山温泉へタクシーで向かっちゃいました。8000円ぐらいだったかな。北大石田駅経由じゃないと6000円ぐらい。だってバスもう行っちゃったんだもん。

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とうちゃこ

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銀山川にかかるこ橋が温泉の入り口

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車はこの橋まで

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いきなり足湯に入っている人々

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誰でも入れるみたいだけど、寒そう。あと、あがってから寒くて困りそう

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この風景を見に来ましたよ

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もっと奥がもっと大正ロマンらしいです

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ここか、例のポスターは。あとは日が落ちるのを待つばかり。ちょっと一周してこよう

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この場所、よくみるとかなりつららが殺人的。頭上注意の張り紙も多いです

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厳しいわ、銀山温泉の冬。詳しくはないのですが、この温泉は例の『おしん』のロケ地として使われ、今では世界中から観光客が来ます。すごいよね~、ドラマの力

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銀山と石田

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さてひとっ風呂とおもったですが、実はこの日は週末。東京でも見かけた銀山温泉のポスターのせいか、それとも海外人気のせいか、とにかく混んでいます。こちらでも日帰り入浴はもう受付できませんでした。他も同様。なにせ温泉街も宿も小さいので、完全にオーバーキャパです。

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かなりご立派。泊まりたいけど、そもそもお一人様は予約お断りの宿だらけ。残念。またカメラマンがたくさんいます、ええ自分もですが、もっとシリアスな感じの方々。ベスポジに三脚立てたりしてじっと待っている感じ。あとどうかなと思うけどドローン族。そんな人々が、ガス灯が点灯したての薄暮を狙っています。気が引けて写真欲が冷めました。いくら気張っても、三脚持ってない時点で薄暗がりは不利だし、まあいいかな

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ゆっくり来たいものですが、思いつきで動くたちなので ^^;

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ちなみに公衆浴場3件もございます。こちらは貸し切り専用。ただいずれも小規模のようです。

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そうとう雪深いです。よくつぶれないもんだ

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そしてこのあたりが温泉街の終点。あっという間に温泉街が終わりです。とにかくこじんまり

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ささったらしぬな、、、、

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やっぱりどこでも日帰り入浴は週末は無理っぽいです。素朴な公衆浴場があるにはあるのですが、カメラたくさん持ってるし無理!

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というわけで、何やら居場所もない感じなので、最終バスまでいるのはやめました。それに東京まで帰る気だから、少し余裕をもって1本前に乗ります

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最終バスの1本前に間に合いそうです。ただしこのバス、オフィシャルには新幹線には接続していません

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ま、ここにいても寒いし帰ろ

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人気の銀山温泉、来るならちゃんと予約して楽しみたいですね。宿の多くは送迎もしてくれるようです。

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バス停に到着。バスは少し手前までしか来ませんのでご注意を

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バス停には待合所が。こちらも満員でそとにて待ちます

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バスが少々遅れてやってきました

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運がよいと、レトロのボンネットバスが来るそうです

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ただしこのバスも違った意味でレトロ

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一番前に座れました

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冬の雪国、バスとか止まっちゃうと帰れなくなりますので、早く駅に行きたいです。それに板谷峠も心配です。

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いかにもな雪国の景色。地元の人曰く、例年より積雪が早いそうでこれからが雪本番だとか。

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大変だわ

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さてこのバスですが新幹線に接続はしていないのですが、時間的いはギリのれそう

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でも尾花沢の市街をあちこち回ってるので

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近くなのに駅には一向に向かわない。GPSとスマホで現在地をずっと見てるんですが、ぐるぐる回ってます。そういうルートなんですな。

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そしてやっと大石田駅へ向かい始めました。線路が見えたあたりで、例のモバイルSuica特急券を買いました。便利な世の中だわ

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無事到着

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大石田駅につきましたが、この時間の灯がついて空にも明かりが残っている銀山温泉を皆さん狙っているわけです。

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帰ってきてから思ったのは、どうせならタクシー使って大石田の観光地に行けばよかったかも、たいしてなさそうだけど

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尾花沢じゃなくてね

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駅に大石田の歴史や由来が。大きな石があったから大石田。わかりやすい。

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そばが名産なのか

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駅には尾花沢の歓迎ポスター。仲良くやってるのね

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すべての石田駅をコンプリートして、自ら大石田になった石田です

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偉大でしょ

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帰りの新幹線がやってきました。この山形新幹線、ある意味すごいと思います

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だって日本中がフル規格の新幹線じゃなきゃだめだとか言ってる中、さっさとミニでいいからよろしくって決めて、県が主体で金まで出して線路やら車両やら駅まで作ってJRに走らせてもらったらしいです。結果、もう完済で黒字。いまからミニ新幹線なんて望んでも、線路いっぱいで入れてくれないから、あの時代にまあ身の丈を知ってた山形県、賢い。

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ミニだけど、ここではタラップ不要

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ガラガラなのは土曜だから?

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記念品

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どうよ、この穏やかで自信にみちた石田を

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山形駅からかなり人が乗ってきました。山形止まりの電車が多いので、やはりここからが多客なようです

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本日の夕食も駅弁。でも米沢の牛肉どまん中を発注しました、出来たてが米沢から積まれるそうです

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コンプリート記念

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米沢駅到着です。ここから峠を超えて福島へ向かいます

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そして僕の手元に別注した牛肉どまん中が

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できたてです。まだ熱々

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まあ見た目は東京で買うのと一緒ですが

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ちなみに温かいお茶はティーバッグになります。これで200円なのはちょっと高いかな。でもよく考えたら、ペットボトルと違って本物のお茶だから。でもでもでも、昔の駅弁の茶も本物だったから、本卦帰りだな

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飯など食っている間に福島から東北新幹線に入りました。速い速い、時速275km

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流れる流れる、なんか山形線内ののんびりとは違うね

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荒川を渡るともう東京

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東京到着です。ステップが出ていますね

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無事に今日は帰れた。よかったよかった

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何故か気になる連結部分。東海道新幹線では見られないからね~~

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行ったぜ東北

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さて東京駅ですが、実はまだおお仕事が

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例の新潟の立ち往生に伴う払い戻しがまだです。軽い気持ちでサクッとまだ開いているみどりの窓口へ

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でも実はこれが大変でした。JRは規則通りに話をすすめるので、乗車券の払い戻しは新潟~見附駅だけだと。なぜなら自主的に下車したから。これには流石に頭にきました。好きで見附駅で降りたわけじゃない。6時間も特急止めておいて挙句のはてに、「客の勝手で見附駅で降りたからそこからしか払いもどさない」の一点張り。ということは、JRの規則的には翌日朝にになってJRが用意したバスに乗って新潟に行く以外は自己都合ということらしいです。あるいは旅行をとりやめて起点の直江津まで帰れば全額払い戻し。どうやってよ、信越線不通なのに。翌日の夕方まで、そんな手段もありませんでしたが

雪という自然災害とは言え、それはどうなんだろう。6時間以上拘束して、時給でも出るなら話は違うが、なんの情報もくれずに深夜1時にタクシーに乗って長岡に行ったら自己都合下車とはひどい。いっそ払い戻しなどでなく、実費としてタクシー代とかホテル代とか新幹線代とかまで頂きたいぐらいだというのに。

落とし所として、災害のせいでJRが余分に儲けるのはおかしいので、乗車券の払い戻しはしないで、翌朝の長岡ー新潟間の新幹線代を払い戻してもらうように提案した。でも窓口では上司に相談とか担当者に連絡とか裏に入ったっきりで1時間以上窓口に立ったまま待たされました。それでも営業時間内に結論でず、シャッターが自動で閉まり電気も消える始末。それでも待たされ、結局後日連絡ということに。だったら今のこの1時間は何なんだよと、大人気なく50歳の私は言いたい。

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結論としては東京駅で払い戻しをしたのは完全に僕の誤りです。雪の最中に被害を理解している新潟駅で払い戻せばスムースだったはず。東京駅の人には対岸の火事ですから、規則通りの一点張り。新潟で「いなほ」の特急券を払い戻したとき、後ろに人がたくさんいたので遠慮したのがいけなかった。新潟で払い戻すべきでした。

(後日連絡があり、提案通り”しらゆき”の特急券の全額払い戻しと長岡から新潟の新幹線費用が払い戻されました。なんでそんなに時間かかるよ、親方日の丸かよ)

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石田探しの旅の最後が、大変に後味の悪い大人な世界の話になってしまいました。長いものには巻かれろといいますが、だからって譲っちゃいけないと思うんです。特に僕のような個人客は誰も助けてくれなわけで、泣き寝入りはだめです。ちゃんと戦います。そういうのは大人げないと世間では言うんでしょうが、僕はこういう人間だと。20歳だろうが、50歳だろうが、100歳だろうが、自分はそういう人間です。

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すっかり遅くなりましたが、歩いて大手町駅へ

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土曜の深夜の大手町駅は人影もまばら。もうつかれちゃったよ、

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家に帰ると腹をすかした愛猫が待っておりました

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「早くご飯よこせよ」byウー

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というわけで、石田探しの度は期せずして自分とは何かを再確認する羽目になりました。不屈である事、それが次の半世紀を生きる自分です。石田探しの旅は意味のある旅となりました。あきらめちゃいけない、立ち向かうのだ。

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あ、これおみやげね、自分用だけど

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君も食べたかったらあげるけど、、、

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ご興味あるようね

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例によって匂いだけ

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よし、これにて終了だ。

4日で44052歩と、基本的に歩いてない旅でした。

石田探しの旅、あとがきに続くのだった

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本日の成果

2駅制覇/計6駅制覇

  • 奥羽本線 大石田駅:山形県北村山郡大石田町
  • 奥羽本線 北大石田駅:山形県北村山郡大石田町

これにて全ての石田駅、コンプリート

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