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2012/08/11
旅後記: 一歩一歩だな
今年も上高地からの登山でした。去年の奥穂高より遠い槍ヶ岳。昨年稜線の彼方に見た、あのとがった山。
山に登ると、人の脚ってすごいなと思います
一歩なんて何十センチなのに、
一歩一歩あるいていけば
はるか彼方に見えてすらいない槍ヶ岳が、
やがてちらっと見えるようになり、
だんだんと大きくなり
やがて稜線にたどり着き、、
最後に岩山をよじ登れば
ちゃんと頂上にたどり着くんです。小さなことも1歩からってやつね。
こんなひよわなオイラの脚でもすごいのだよ。
でも基本は軟弱者。下山になるとすぐへロる。毎度毎度、足を引きずって登山口へたどり着くのだ
でもね、上高地に帰ってくると、観光客の人々に胸を張って心の中でさけんじゃいます。
「僕らは上高地の奥の奥の山の頂まで行ってきたんだぞ。この脚で歩いて行ってきたんだぞ」って。もちろん観光の方々は僕らの存在なんて気にすらしてないけど。
そいえばバスターミナルで観光バスから降りたグループが、「とりあえず河童橋に行っとけば、上高地に来たことになるから」と言いながら、足早に僕らの横を過ぎていた。え、ゆっくり歩かないの?まあ価値観の相違。悲しいかな、それもまた真実だな。
でも僕は一歩一歩行きますよ、山も旅も人生も
歩数は98899歩、距離45km、標高差1700m、
3泊4日のゆったり登山でした。
最後に今年も山に連れて行ってくれた山男Fジイと、晴天と無事をくれた山の神様に大感謝。そしてご愛読にも感謝。
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今回のカメラ
オリンパスPEN E‐PM1:夕日と朝日と夜景
フジFinePix f600exr:行程のほとんど
ソニーCybershot TX20:落下防止してるので岩場など
(残念なことにf600exrは帰宅直後に落下して壊しました。)
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2012/08/10
槍ヶ岳Day4:下山時は胸を張って
おことわり
これは軟弱者の筆者が、友人のベテラン山男に頼み込んで山に連れて行ってもらった旅日記です。筆者には十分な登山経験はありませんので、正確な山行記録ではありません。大げさな表現や演出、また記述に不正確な部分もございます。 実際の登山計画の参考にはなさらないでください。よろしくお願いいたします。
おはようございます。もう今日は下りなのであせりません。朝もやですね。昨日のすしづめはきつかったですが、何とか寝れました。
近くで寝てたかたが、実はネパールのシェルパ族の方だったのが朝になってわかりました。こわもての日本人かと思ってましたが、本気のその筋の方でした。ガイドをしてるそうです。お名刺をいただいたので、急に行きたくなっております
朝食時、携帯速報でオリンピック情報収集。あ~~、なでしこ負けてるよ。オリンピックサッカー女子決勝はもうロスタイムへ。ま、銀メダルなら堂々の凱旋でしょ
本日の朝食。しっかり食べないとね
あさのおつとめ。きれいなトイレでした
脚はすでに筋肉痛。昨日の膝の痛みは悪化してません。でも用心してテーピングします
念のためいろいろ用意するのが好きなのですが、役に立ちました
73502歩からスタート
Fジイと
さらば槍沢
Fジイは筋肉痛ぐらいで元気です
下りだすと膝はやはり痛いですが、まあ大したことはない感じ
Fジイは「もうこれで槍には来ない」と言ってます。何度も来てるらしいですが、夏道をあるいてないのと、天狗原に行ってなかったのだそうです。今回でそれはクリアしました
槍ヶ岳はアプローチが嫌になるほど遠いんです
槍沢ロッジから横尾までは、こんな感じの道。悪路じゃないけど、平らじゃない
基本的に川沿い
川がいろいろ集まって梓川になり、上高地の河童橋あたりを流れます
水量は豊富です
気持ちよさげな川ですが、おちたら流れちゃいそう
日が当たり始めました
親子連れに抜かれました
ロッジより上の登りはラッシュだけど、下りはガラガラ
Fには悪いがゆっくりお願いしてます
二の股
支流を超えます
みちはこんな感じで、、
一の股を超えます
お、槍見河原です
木々の隙間から最後の槍ヶ岳
この辺りから道がゆったりとしてきます
でも膝も脚も痛い
笹原が出てしばらくすると
右手が開けます
多分北穂高岳
幅が広がり、車が入れる道になると
横尾山荘です
あぁぁっぁぁ、4km来たのに、あと11kmだった
とりあえずコーヒーブレイク。400円だったかな。
珈琲だと400円は高くないと思うのが不思議。カップめんだと400円は高い
トイレ前階段。最後の難所にて
ここまでくれば悪路はない。ゆったりと脚を引きずってでも帰れる
抜かれるけどね
この辺りにはまだ、観光客はいません。みなさん登山
ゆっくり行くと花などが見れます
川はすでにこんなに広くなりました。上高地はあの彼方
だらだらいくよ
涸沢からのパノラマ新道の新村橋です
遠くに見える橋が徳沢付近。遠くないな
気分も朗らかに
笹と森の中を歩きます。道は平ら
徳沢園に到着
本当に水がきれいな沢が流れています
また休憩希望
かみきりむしがザックについてました。にげません。
すっかり落ち着いた街の喫茶店風
カフェラテ
アンニュイなわたし
ふと外を見ると車が。なんか妙に見えるのが不思議
ここには日大の診療所。見てもらうほど悪くない
あと、、、、6.4km
徳沢のキャンプ場は実にさわやか。いつかキャンプに来たいです
このあたりから登山客以外の方ちらほらといらっしゃいます。それでも通な方がた。奥上高地ですから
こちらのお二人とは、昨日の天狗原でも抜きつぬかれつ。今日も抜きつぬかれつ。昨日「一日何枚写真撮ってます?」って聞かれ、宿で確認しました
一日1000枚弱でした。元写真部だからね、おいら。
パノラマビュー。クリックでやや拡大
ちなみに私とFジイとは高校の同級生。
やつは山岳部でした。なるほど、でしょ。
角を曲がるたびにもうすぐな気がするんですが、まだまだなんですね
しかも地味にアップダウン
脚が痛い。でも靴ずれが起きてないのが幸いです。靴を新調してよかった。
徳本峠への分岐。釜トンネルができるまでは、この山道を超えて上高地にきたらしいです。遠い秘境だったんですね
セルフタイマーで記念撮影。お腹が痛いFは渋い顔
この橋を渡るともう明神
見えてきました
明神館です。ここから観光エリア
疲れたのでカレーなど
なんかなつかし、水に入ってるスプーン。大学の定食屋を思い出す。
食後一休み
ここからは観光客に囲まれて歩きます
ひげが伸びてむさいね。ただし昨日は風呂に入ってるし着替えてるので臭くはないはず
それでも観光客の方の間を、脚を引きづりつつ歩くのは、やや気が引けます。
あと0.4km
2年連続でここを歩いて帰ってきましたが、なんか自慢げに胸を張っちゃうんですよね
何十キロも脚で歩いて、遠くに見える山に登って帰ってきたんですから。観光客の方は気にもしてないかもしれませんが、僕には誇らしげなホームストレートと観衆に見えちゃいます
ゴールを前にインフォメーションセンターを見てきます
全体的にアメリカのナショナルパークの事務所的ですね
この橋はゴール直前のあかし
右手に見えるのは穂高の山々
そしてあまりに人口密度の高い河童橋は通り過ぎ、河原から見上げる穂高連峰
この中央が昨年登った奥穂高。槍ヶ岳は残念ながら見えません
奥穂高岳の山頂のアップ。ほこらが見えます
川沿いを少々歩き、クールダウン
さらば梓川
左に折れればすぐにバスターミナル。無事に下山できました。98899歩の山の旅でした。今日だけで25397歩。約15kmでした。4日間では50km弱の歩行距離でした。
今年も計画から案内までやってくれたFジイに感謝ですな。最後に記念写真。自慢げなオイラと、お疲れ様のFジイ。
逃げるように雑踏のバスターミナルからタクシーに乗り駐車場へ。バスなら1200円ですが、乗車待ちの長蛇の列だった。タクシーの4000円定額を二人で割るので、2000円。それぐらい余分に払うよ。早く帰りたいのだ
大正池付近から振り返った穂高。槍は見えないのです。
釜トンネルを抜け10数キロ走ります
沢渡の駐車場到着。ここで登山靴を抜き、汗ばんだ服を車に置いておいた服に着替えます。
あ、髭剃りもね
髭を剃っただけで、さっぱりしてみえるね。
駐車場は一日500円
Fジイお疲れのため、高速で交代。二人だと、こういうことができて楽ね
渋滞なのですが、鉄則は路線バスについていけ。413号についていきます
バスとは相模湖でおわかれ。ここから一般道
渋滞疲れたぜ。再び運転交代
一般道をひた走り
道が広くなってくると実家だ
晩飯はファミレスでステーキ。肉がくいたかったんだよね
到着。さて愛猫ウインスローは歓迎してくれるかな
撫でろと要求。これは歓迎のしるし。Fジイも撫でてから帰宅しました
ほれ、お土産の槍ヶ岳山頂にいたネズミだ
におうか?それが槍の匂いだぞ
「ふつうのネズミじゃん」byウー
お気に召さなかったようです
こんどはザックが気になる
「臭い!」とウーさん
汗が染みてるからね、、、あと自然の香りもするだろ
などとウーと遊んでいて悲劇が、なんとカメラを玄関の土間に落としてしまった。レンズが歪んで壊れました
落下だから買ったほうが修理より安そう。山であれだけ落とさないように気を付けてきたのに、、、、完全に気が緩んだ。ちなみに山へは壊した時のバックアップの意味もあり、コンパクトカメラ2台、ミラーレス一眼1台で行きました。ここから数枚だけ、バックアップカメラで撮りました。ショックだ。
あと上高地で買ったヤマネのぬいぐるみもあげるね
ウーが気にいらないらしいので、槍ヶ岳のネズミは大切に保管します。
。とりあえず山の旅はここまで。無事に帰れてよかった、よかった。後日、フォトギャラリーと旅後記を書きますね