2018/10/26

エベレスト街道 Day6:神々しいとはこの事か







朝3時、窓の外をみると空は晴れていた。星も見えている。こいつはいける。とは思ったけど、「雲多いじゃん」と理由を見つけ再び寝た。




そして5時に起床。さすがに夜明け前は部屋も寒い。寝ているFジイを誘うが、「私は室内から見ます」と乗り気じゃない。下は綿入りズボンに雨具ズボン、上は下着にシャツに薄手綿入れと厚手ダウンの完全に防寒をして。カメラを持って出撃だ。ロビーに降りるとちゃんとペンバさんが待っていた。ガイドさんってすごいわ



昨日目星をつけておいた宿の裏の場所に、今回は重量の関係で卓上用の三脚しか持ってこなかったので凍てついた地面にそれを置いて撮影開始。



低くて撮りにくいし、凍ってるんだわ、土。それを見ていたペンバさん、「イスをもってきますよ」と宿へ帰っていった。




(以下、白フレームの写真はクリックで拡大できます)

夜明け前、満月にて足されたエベレスト




大きな写真で見ると星も見えますよ





月夜とはいえ暗すぎてピントも露出も撮りながら調節をしていると、ペンバさんが2人掛けのベンチを運んできてくれた。本当に頭が下がるほどのガイドぶり。これで作業効率がぐっと上がった




あっと言う間に空が白んできました。明るい広角レンズを外し300mm相当までのの望遠ズームに付け替えてちょっとアップに。

左がエベレスト8848m、右はローツェ8516m




(白フレームの写真はクリックで拡大できます)

実はエベレストは北側にあるので、朝焼けっぽくなるのは逆の南側




西側は満月がまだ陣取っています。左はコンデ6168m、遠くがテングラギツゥ 6938mだそうです。(耳で聞いたので日本語表記がこれでいいのかわかりません)




東側にはタムセルク6608mとアマダブラム6856m(左奥)




再びエベレスト方面。右がアマダブラム、中央がローツェ、左がエベレスト、一番左の黒いのはわかりませんが手前の5000mぐらいの山です








(白フレームの写真はクリックで拡大できます)

さっきまでエベレスト、エベレスト、エベレストと騒いでたけど、よくみるとほかの山のほうがきれいですわ





世界一ではあるけど、手前に高い山が連なるから頭しか見えないんだもん。




それよりも西側がやばいぐらいきれいだ。





山には神が住むと言うが、なるほどこういうことなんだなと。こちらはエベレスト向きと違い。




あれFジイ出てきたよ。気温は氷点下だけど無風なのであまり寒さを感じない。そのせいでFジイも外に出てきた。




あまりのきれいさに、ほとんど写真を撮らないFジイもスマホで撮影




日の出のころです




やっと普通に写真を撮れるだけの光になりました。撮影中のおいらbyFジイ




木は凍っております。




地面だって凍ってます




そりゃそうだ、3800mだもんな




凍てついた世界と満月








まだ谷間に日は昇ってませんが、きっと平地では日の出のころでしょう




この30cmぐらいの木もたくましく生きております




レンズフードも凍り付いております。これはたぶん僕の息が凍ったんじゃないでしょうか。耐寒のカメラのせいか、あるいはリチウムイオンバッテリーのおかげか、まだ普通に撮れています。惜しむべきはProレンズで来たほうがよかったかな。





さあエベレストにもうっすら日が当たり始めました




世界一高いんだから、遮るものにも負けません。光ってますね




西にも頂が光始める山が




高さだけではなく、位置にもよりますね。こちらは6000m台のやまばかりですので





みるみる光が増えていきます




ガイドさんに山の名前は聞いたのですが、、、どれテンギダキタウ。どっちだろう?右だと思います





とりあえずきれいだということで。後で調べたら、テンギダキラウは日本の登山隊が初登頂をした山のようです。




ペンバさんから「あれがコンデね、こっちがテンギラギタウね、それでこれがクンビラ」って教わっても、山だらけなんで「どれどれ??」になっております。





昨日の雪のせいか、霜がびっちりの3800mの丘でございます。




ペンバさんまでスマホで撮り始めるほど美しい。我々は今日はナムチェまで下るだけなので、早朝から余裕かましてますが、ふつうは先へ進むのでこんなことしてないよね。




本当にきれいな夜明けです




カメラバックも凍ってる。地面も凍ってる。人も凍り始めてる




朝の用事があるのでペンバさんには宿へ引き上げていただきました。ちなみにこれがペンバさんが運んできてくれたイス。というかベンチ




「もういならいですね。戻しておきます」と担いでいっちゃいました。ガイドってすごいわ~





水も凍りかけてます。凍った線が見えるでしょ。そりゃ皆さん帰るわな。




でも美しい景色を撮っていてハイなぼくはまだ寒くないし、粘りますよ。あの月が山影に隠れるまでいるつもり。




Fジイも「そんなに待ってられないので、ぼちぼちホテルに帰ります」って去りました




朝日に輝くのはテンギラキタウ 6938m。その手前に別のうっすら日が当たった三角形の小山が見えています。この小山でも5368mのサンダーピーク、そしてその手前は4200mほどの丘です。僕はたった3800m。なんか日本とは勝手が違います。




すっかり忘れていましたが、エベレスト、ローツェ方面はすっかり日が当たっています



エベレスト南西側は向きの関係でこの斜面は寒々




ついでにふりかえればホテルも谷間で日がなかなか当たらず寒々




この小山にもルンタが張られていました。5色の旗に経文が書いてあって、それが風でなびくと今日を唱えるという、マニ車と同じ発想。実に信心深い。凍ってますね




あと少しで月の入り~~。月がかげるまで、意地でも帰りません。たとえ朝が冷たくても。




ついに月の入り!これで堂々と帰れます。意地ですね、このあたりは。




それにしてもこんなところにもルンタが張られています。実に熱心。そして熱心な写真家も帰ります








宿に帰ると「ご熱心なことで」とFジイに半ば呆れられております。まあ山は専門外だけど、一応プロだからね~~。よく考えたら、山岳部の君こそ淡白すぎないか?




「ちゃんとエベレスト見てるよ」とFジイ。彼の場所からは、宿の門の上にエベレストがありました。




冷え切った体に温かい食事はありがたい。だがまたしても日本風のちゃんとしたおかゆに味噌汁。ちゃんとした日本の味でおいしいのだ、、、ぼくは朝はパンとコーヒー派なので、どうもなじめない。




聞けば日本人のツアーは日本食専用の料理人を連れてきてまで日本食を連日食べるそうだ。とうぜん、ご高齢の方が多いのだが、海外では我慢して現地食食えよと言いたい。まあもっとも、ネパールで紅茶&トーストってのもイギリス人が持ち込んだわけで、まあなんだわな。その点、このシェルパリゾートは日本食を作れるんだから強みといえば強いだな。でも僕は選べるならパンとコーヒー、よるはダルバートだわ






6時48分ではありません。これは気圧計。648ヘクトパスカルです。超低気圧






すっかり昨夜から万歩計を忘れておりましたが、酸素でも足りないのでしょうか?何度聞いても山の名前が覚えられないのもそのせいにしたいと思います、元気だけど




出発前に重要な儀式。愛猫のウーさんにお土産のネズミです。はい、日本から持ってきたおもちゃのマウスです





それをエベレストの見える丘に持ってきました




地面のにおいもつけて、お土産完成




知らぬ間に地面の霜は消えてました




今日からはこの谷を下ってルクラ方面に歩きます。でも今日はナムチェどまり。Fジイはどうも一刻も早く低地に下りたいのか、今日中に2800mあたりの谷間までを希望しましたが、ガイドさんはナムチェの下のくだりをゆっくり行ったほうが良いので、今日はナムチェということになりました。







エベレストと私とローツェ。

8848m、167cm、8816mです




でっかいな~~~、ヒマラヤ。お気軽トレッキングだけど、満喫。次回があったら、もっと奥までトレッキングしたいな~~。あくまでもトレッキングのレベルでね




昨日撮り忘れたけど、きれいなお部屋。




一つ問題点を挙げるとすると、バスルームの水勾配がおかしく。水がたまっちゃう。これはたぶん施工ミスね。あとはお湯まででたし文句なしです。





あ、僕的には日本食はいらないかな。多分予約の段階でそういうリクエストなんだと思う。でもFジイはこれで復活したと言っているので、人によっては日本食って大事なのかも。




さてそんなシャンボチェを後にし、今日はのんびりナムチェへ下ります




広い場所に出てきました。さてこれなんでしょう




この広い場所、実はションボチェの空港の滑走路です。でも今は飛行機は来ないそうで、もっぱらヘリ。それも大型のヘリが物資を積んで毎日来てるそうです




いま飛行機に降りてこられたらやばいもんね、、、




野ざらしにされているのはプロパンガスの使用済みボンベ。ナムチェのヘリポートは小さすぎて小型ヘリなので、ここから輸送だそうです。でもロバでも運んでたけど、あれは途中の村用だったのかな??




空港のターミナルかと思ったらロッジでした。さしずめエアポートホテルね





この道は行きの道とは違い、比較的なだらかな道。動物の物資輸送は主にこちらを通るそうです





あとトレッキング客の膝にも優しい





前方の斜面から石を削る音がします




手作業で削り出し、背負子で運んでいました。ここは人力か動物しかないですからね




まっすぐ下りればあっという間なので、わざわざ遠回りをしております





ところどころにあるこれはお墓だそうです。でもこういうのもはお金持ちしかできないので、ほかの人は普通の墓地だとか




このあたりから写真部に疲労感。下ってるので高山病ではないはずですので、、、早起きして写真撮った無理が来てるのか、それともトースト&コーヒーじゃなかったからか??





あれ、地元の方ですか?おひとりで歩いてます。



荷物も持ってないので、、、お散歩?







これは、、ヤクですね。ナムチェより上はヤクの出番。ゾッキョは半分ヤクですのできますが、ロバはきません。




今日は僕がブレーキ気味。たぶん炭水化物不足っぽいですので、行動食でカロリーを入れます。気合で乗り切れるレベル





Fジイは不調だけど酸素が濃い分ましのごようす




ここにも巨石に掘られた経。Fジイが小さく見えます




あれ、急に巨大な人に抜かれた




干し草が歩いてる




なんだよあれ




とビビってたらもう一人。後で休憩されていたのを見たところご夫婦で売りに行くようです




やがて道端に多くの岩と経文。日本的には墓場かと思ったけど、違うそうです




こちらは先ほどのシャンボチェ空港から飛び立った大型ヘリ。ロシア製のようです




そしてこちらがナムチェの小さなヘリポート。ここがナムチェのはずれです




下からゾッキョが上がってきました




ん、ヤクか?角の向きでわかるんだけど、いまいちわからん。




先日とは逆の角度から見たナムチェの町。背後にはタムセルク





寺院の脇を通ります




♪まわれ マニ車~マニ車ー♪

そんな歌ってなかったっけ?




ゴンパというのですね、寺のことを。ウエルカムと書かれてますが、結局行きませんでした。本来の目的地のタンボチェだったら寺院がメインだから言ったろうけど、ナムチェはほかにやること多いから




やがてどこかで見たような景色になり、、、




つい2日前に泊まったロッジに到着




すっかり疲れちゃったよ~、なオイラ




疲れた時はこれだな、ダルバート




豆のスープがまたおいしい。日本食より口にあうこの不思議。これで回復したので、完全にシャリバテ、ハンガーノック




お部屋は角部屋で明るいです




ちょっと横になってみた




お腹も膨れたし、寝ちゃいたいけど、、、まだ正午


午後編に続く


この旅の目次へ

0 件のコメント: