2010/02/10

東海道11次目 箱根から三島へ

最後に東海道を歩いたのは昨年の5月。箱根の山まで行って家から遠くなって足が遠のいていたのだ。それがなぜ今かというと、、、、週末に食べてしまった16オンスのステーキ。このカロリーを消費せねば、、、、そして今日は春のように暖かい。これは歩かねば!


食べた16オンス・ステーキ(450g 実物)


そんなわけで小田原~~。


ここで前回箱根宿から乗って来たバスに乗り、ゴールというかスタート地点へ。


関所行きのバスに乗ってから気付きました。これは前回の箱根町へは行かないのです。


あわてて降りてこちらのバスへ。箱根は長年にわたり小田急系と西武系が争ってるのエリア。だから芦ノ湖観光船も2つ、船着き場も別々、そしてほぼ同じ路線に2つのバス会社。箱根町のバス停は箱根登山バスの縄張りです。ややっこしい。箱根山戦争で検索すると詳細がでます。


バスにて。今回は石畳のハイキングコースを歩くので、足元も登山用の靴です。今日は石畳ばっかりの日記になるよ。御覚悟ください。


半年ぶりの箱根の山。あの山の向こうに芦ノ湖があり、その湖畔に向かいます。そしてそこは箱根駅伝の折り返し地点。


まさにこのバスのコースを選手達が走ります。区間記録は1時間17分少々で小田原から箱根町へ走っちゃうんですよ。人の力って凄いです。


2つの企業グループがいろいろ競っている箱根ですが、鉄道は箱根登山だけですね。小田原~強羅~早雲山~桃源台の鉄道・ロープウエーのルートは小田急G。


あれ、、、、、、残雪。すごく嫌な予感。


芦ノ湖湖畔の箱根町に到着。とりあえず雪がなくて一安心。


折り返し地点のここにミュージアムが。観光地はなんでもミュージアムにしちゃうからね。


家を出てから2時間半以上、やっと本日のスタート地点です。駅伝のゴールね。ここで歩数を0歩にしてスタートです。日本橋からここまでは176,625歩です。


まだまだ元気ですが、体はなまってます。


東京はあっち。関所はすぐそこ。


今日はこちらへ向かいます。


すぐに案内版発見。旧道ってわかりにくいので助かります。道は脇道へ


なにやら神社。ここが宿はずれ。


いよいよ旧道は山中へ、、、つうか残雪多いぞ


向坂だそうですが、、、雪道だよ。半端に溶けて滑ります。登山靴履いてきてよかったぜ。


うーん、中止しようか。人っ子一人歩いてません、、ってあたりまえか。


赤石坂だって。もうそんなのどうでもいいです。雪の旧街道一人旅、中止するなら今だな。


数日前の雪の重みか、それとも風のせいか、笹が倒れ込んでます。それに怖いんです。なにがって、怪しい音が森の各地でするんです。雪が溶けて落ちる音や、えだの折れるような音。そして一人きり。マジ怖い。


道に倒れる笹がまずます増加。道荒れ放題、足跡なし。まじで山賊ぐらい出そうだ。


坂の名前を呼んでる余裕なし。はやく旧道抜けたい。でなきゃ帰れもしない。溶けかけ雪の石畳急坂を下るのはもっと怖いし。


うーーーーー、雪が増加。登ってるからね。それに息も切れてきた。暖かいのだけが幸い。


ついに折れた枝が道をふさぎ始める。本当にこれが天下の東海道のなの?参勤交代も通るんでしょ!


急に階段が現われる。文化の香りに何となく安堵。上には車の音が。


「こんな日に旧道を誰か歩いてるよ」
って工事のオヤジに好奇の目で見られました。とりあえずここでリタイアするか考えることに。


本来の方向と逆ですが、賑やかな方へ


芦ノ湖を見ながら考える。このあたりでも道路には雪がないので、最悪は国道を歩けばいい。そういう事で三島へ向かうことにします。


あらてめて三島へ向けてしゅぱーつ。歩道ないぞ、ここ。


雪あるよな。この先の旧街道区間が不安です。


箱根峠846mだそうです。湖畔から標高100m程登りました。そしていよいよ神奈川県を抜けて静岡県へ入ります。ここからは下りです。


3416歩。まだまだです。


静岡県は東海道に熱心なようです。


本日の区間はこのあたり。駅伝も走らない、未知の区間です。


まだあと11km。ということは4kmほど来たと言うことですか??


江戸より25里、京都まで百里。1/5ですか。先は長いな。


再び旧道区間が開始ですが、開始早々倒木です。荒れ放題。


幸いなのは雪が少ないこと。こちら側は日が当たる斜面のようです。


笹のトンネル。普段なら風情を味わう所ですが、今日は不安が先に立ちます。


やがて雪が減りました。一安心。ここで本日唯一のハイカーとすれ違いました。平日だし、真冬だからね。神奈川側と違い、森に日が射し明るいです。


ところどころは旧道区間はなく国道です。トラックの行き交う歩道は、歩いてあまり楽しくありませんが、いつでもリタイアできる心強よさ。


山道の歩道に段ボール箱といえば、、、捨て猫じゃないだろうな。そうなら拾っちゃうじゃん。(でも空でした)


山でふやけた古雑誌と言えばエロ本???(テレビ雑誌でした。)


バス停。1時間に1本しかありませんが、いざとなれば乗ればいいのです。それにしても接待茶屋って赤坂か?


ここで再び旧道へ


兜石だそうです。秀吉が兜を置いたとか。兜の格好をしているから??


ぬかるみが多いので裾までどろどろです。そういえば山男の友人が
「脚の内側が泥で汚れるやつは未熟者」だそうです。アイゼンをつける資格がないそうで、雪山にはつれてってくれないって。行かないからいいですけど、、



溶け残りの雪が少々。泥で滑ります。


わかってますよ!気をつけます


ほどなくして森を抜けました


だいぶ降りてきたのでしょうか


なんだか水戸黄門がロケでもしそうな道です


そして石畳


人生らくありゃくもあるさ~~


道の先に民家が


というか道はモロに民家の庭先へ


でも正しい道のようです。ここで国道へ


わかってます。


ここを峠を攻める車が疾走するわけだ。実際してました。


このあたりから完全に整備された旧道です


石畳も年代物から復元までいろいろ。これは古いね。


でも正直言うと歩きにくい


横に林道のような道があると、そちらをついつい歩きます


また国道へ。そして国道は工事中。


山中城跡だそうです。小田原の北条氏が西の守りとして築いた城で、秀吉に攻め落とされたそうです。


歪んでるのはミラーです。


コンビニがないのですが、簡易トイレと販売機はありました。


あと8km


だんだん石畳が飽きてきたでしょ?でもそれぐらいしか撮るものないんだよね。


見上げるとこんな不思議な風景


それより左足のふくらはぎに違和感。ストレッチ中。


体力的にはまだOK。でも下りの石畳は足にきますね。


また合流。


国道は登るトラックの排気ガスたっぷり。


旧道の方がいいね、石畳は歩きずらいけど。


ここで初めて富士山が見えました。


『霧時雨富士を見ぬ日ぞ面白き』
一緒の画面には入れられなかったけど、芭蕉の句碑がありました。


まるで合成のようですが、東海道と富士。



こちらは三島方面。駿河の海をはさんで遠方は久能山。


景色を眺めて気分もさわやかに歩きます。見てください、国道区間は歩道も石畳風。


旅籠??


旅籠の前で雨がパラつき始め心配しましたが、すぐにあがりました。


畑の中を一直線に。前方の茂みは一里塚。


この手の案内も多くあります。かなり親切。


ここからいよいよ集落の中へ


農機具が停まってます



道端の水槽には金魚も


水仙の咲く道です


集落を抜けるとかなりの急坂に。軽トラだってつらいだろ。


「こわめしざか」と言うそうです。


お、地元の衆が


警戒心あり


ここにもトイレが。きれいなトイレをありがとう。


キンカンかな


民家が出だして着いた気にになってますが、三島はまだまだ遠い。


再び富士の眺望。思えば数年前に登ったなぁ-。


頂上左のちょっと高いところが日本最高地点の剣が峰。


ハンターが多いのかな?


小学校のわきをぬけます


階段を下りればいよいよ町っぽい


ここでドーピング。カバンの奥にあったこれ、どこで買ったんだろう?イギリスかな。


史跡とか無視しまくりですが、ネコは無視しません。



かわいい黒猫君。


かわいそうに前足を怪我してます。


でもご飯をくれている優しい人がいるみたい。よかったね。


東海道の石畳、、、ならぬ側溝蓋の上を行きます。


思い出したように旧道出現。


子供だったら秘密基地を作りそうな感じ。


民家の裏山という感じでしょうか。


右から新道、旧道、旧東海道。


再び旧国道


ずっと「軒下の美術館」という案内があります。絵や写真を寺や民家の軒下で展示しているようです。


駄菓子屋がありました。懐かしのチェリオも今はペットボトル。


僕はこれを。


気付いたのですが、足元に変なゴミが多いです。これ。


キャベツの葉っぱみたいです。気付けば周りはキャベツ畑。


梅は咲いたか~~、桜はまだだよね


振り向けば箱根路の標が。


箱根は遠くになりました。


そして三島の松並木。


そして歩道の石畳再開。


2万歩を超えてます。下りってのは変に疲れがきます。登りの方が負担は少ないですね。



再び一里塚。


13キロきました。あと2キロ。


富士山


レストラン


窓越しに富士山!


この店、心にとめておきましょう。


松並木をぬけました。再び住宅地へ


その前に茶屋で給水&排水。


ここでは裏道にも石畳。


急坂は流石に石畳風の舗装


へろってます


小田原で別れて以来の東海道線と再会。


ほぼきました


線路は右は京へと続きます


そして左は東京へ


線路を越えるといよいよ三島宿の外れのようです


富士山

日が暮れてきました。この先はもう三島宿、、、


そう願いたい。昔の旅人なら、
「どうやら日のあるうちにつけたよ」と、
安堵してたに違いない。


また川。富士山の水が豊富なエリアです


舗装がコンクリに。雪国でもないのになぜ?


肥料屋さん


お食事処


そして三嶋大社。ということは、三島宿にいるわけです。


雪道歩きながら、一時はどうなることかと思ったけど、ついたついた


せせらぎ案内図によると、本陣はもう少し先


問屋場跡


今日のゴールは左手にある三島広小路駅にします。


本陣跡は町のど真ん中。


説明読む余裕なし。取りあえず撮っておく。



日も暮れて宿場は夜へ


せせらぎ


踏切と駅


まだ5時台なのに暗いね。早いけど、三島名物の鰻を食べます。


踏切の手前で蒲焼きの良い匂いがしていた店へ


創業安政3年、、1856年。幕末ですね。当然鰻のタレは継ぎ足してると思われます。


地元紙の広告。富士山静岡空港発の韓国ツアー。アシアナやるね。


いただきま~す。


美味かったのだ。でもステーキのカロリー燃やして鰻入れたらプラマイゼロ。ま、いいか。


三島広小路駅。本日はここで終点。15km程あるきました。
本日2,3099歩、東海道積算で199,724歩。


でも旅はまだ終わらない。帰宅せねば。我が家で腹を空かせた愛猫が待っている。


この駅は伊豆箱根鉄道の駅。三島~修善寺の鉄道です。そしてそして西武グループの縄張り。


三島駅~。でも7分で新幹線の切符買って乗り換えなので余裕なし。こだまは30分に1本。品川まで48分なのに、逃すとここで30分待ちです。急げ!


切符買うのに手間取りました。足が痛いのに走ってます。


発車直前なのに登った先はグリーン車。自由席どこだ!


無事乗車


そして乗ってしまえば、あれやあれやというまに神奈川県。


そして都内へ


品川だ。あとはバスで我が家へ。


ただいま~~。ここまで25983歩(参考記録)でした。東海道は本日2,3099歩、積算で199,724歩。


ついに徒歩で伊豆国入り(でも三島は天領だそうだ)。ついについに新幹線利用のエリアになりました。この先本当に歩くのか。まだまだ心定まらず。とりあえず、今日はここまで。


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